ベンチャーのエコシステムの実現を目指した経緯を教えて下さい。
25歳で起業してから、振り返ると何度も大きな壁にぶつかり、数え切れないほど、苦境に陥りました。自分自身の経営ノウハウや知識・知見があまりに足りなかったことが原因ですが、苦しい時ほど社会の厳しい現実を直接経験することになりました。ただ、恵まれていたのは奇跡的に、支援してくれる人と何度も巡り合えたことです。ある時は先輩経営者であり、ある時は大企業の経営者であり、ある時は日本を代表するような起業家でした。強運があったからこそ、これまで生き残ることが出来ました。これらの経験から、起業家に寄り添い支援する社会的な仕組みが必要であることに気付き、そこから今のベンチャーのエコシステムの実現を目指すことになりました。将来性のある起業家が消えていくのではなく、大きく会社を成長させ、社会に貢献していく、そこに伴走することで我々自身も社会に貢献していきたいと考えています。
日本になぜベンチャー支援が必要なのでしょう?
日本のベンチャー投資は、米国と比較して35分の1程度と言われています。またその他の諸外国と比較しても、投資額が驚くほど少ないことが現実です。この30年間で、日本の経済は世界から大きく後れを取り、時価総額ランキング30位の中には日本企業は皆無と言う状況になりました。日本社会においてベンチャーに対する理解や挑戦するカルチャー自体が少なかったことも大きな要因と言えます。この状況を打破し、日本経済を活性化させるためには、日本にベンチャーを増やし、新たな雇用と納税を生み出し、プラスの循環サイクルを創る必要があります。今が日本が変わるラストチャンスだと思って、ベンチャー支援に取り組んでいます。
D-POPS GROUPが目指すより良い社会とは?
若者が自由闊達に伸び伸びと挑戦する社会、そしてそのような若者を応援し、認める社会、そのような懐の深い社会の実現を目指しています。人生においても、仕事においても、これが唯一の正しい選択というのはないと思います。それぞれの個性のある人が、それぞれの人生を思い描いていく、自分の人生を自分自身で創造していけるような社会、そんな社会を、次世代やまたその後の世代のために、残していければと考えています。
これからD-POPS GROUP=ベンチャーのエコシステムへの参画を考えている方々へ
我々は常に、どのような形で支援すれば良いかを考えています。それは時に経営者自身の成長をサポートすることかもしれませんし、経営者の成長戦略をサポートすることかもしれません。経営がうまくいかないから、サポートするのではなく、より大きなビジョンと志を持ちながらも悪戦苦闘して日々を戦っている起業家や経営者を支援したいと考えています。我々のグループの仲間に入ってもらい、お互い刺激し合い、尊重しながら成長を目指す、そんなグループ=エコシステムを目指しています。経営者は孤独だと言われますが、たくさんの仲間がいれば、むしろ力強く成長を目指す方向に、実力を発揮できると思います。会社経営を通して、自社の売上や利益を上げることだけでなく、世の中を一歩前進させるような何か大きなインパクトを残す、そんな社会貢献意識を強く持っている方々に、是非ジョインして頂きたいと思っています。