COLUMN

【グループ会社インタビュー】 ㈱エー・アンド・ケー・コム 谷口 一也 社長 窪田 康之 専務

  • INTERVIEW
  • グループ企業
2024.12.03

D-POPS GROUPでは、現在約23社のグループ会社が仲間となっています。
今回は、2023年にグループ入りした株式会社 エーアンドケーコムの谷口 一也 社長・窪田 康之 専務へ、インタビューしました。

 

◆グループ入り・経営者就任の経緯

-杉原-
今回は、株式会社エー・アンド・ケー・コムの谷口社長と窪田専務にインタビューさせていただきます。宜しくお願い致します。
エー・アンド・ケー・コムは、2023年12月にディ・ポップスグループ入りされたんですよね。

もともとは創業者の方がいらっしゃって、グループ入りをきっかけにお二人に経営のバトンを回された。その経緯を教えていただけますか?

-谷口-
M&Aを考えているという話は聞いていました。というのも実は別のM&A案件が更に1年前にあったんですが、その案件はなくなったんです。しかしその後また同様の動きをされてるのはよく知りませんでしたね。

2023年9月頃のある時、M&Aの話が具体化してきて、候補何社かあるうちの1社でディ・ポップスグループの後藤社長と会ってほしいというお話を受け、谷口・窪田の2人でこの渋谷ヒカリエの本社に来たことがありました。ただ、そのときは数ある中の1社という感覚だったので、そのあと時が流れ11月頃、「ディ・ポップスグループにM&A決まったから」という話を受けました。我々としては正直「え!」という驚きでした。

そこからすぐ創業者が退任するとの話を受けました。「退任してその後の経営はどうされるんですか?」と伺ったら、「私が社長で、窪田を専務で今後の会社をお願いしたい」ということでした。驚きはありましたが、いずれにしろそれを聞いて「じゃあ私たちも辞めます」という考えはなかったので、「やります」とだけ伝えました。

ただ実際に社長と専務になるとしても、私たちは会社経営は一切やったことがなかったので、正直交代後の方がいろいろありましたね。。。

-杉原-
それは驚きも大きかったですよね。もともと前体制のとき、お二人は営業部門長と管理部門長で幹部だったわけじゃないですか。実質現場はお二人で回していたんですよね。

そこから、12月に社長と専務就任ということが決まり、そのお話を聞いてからの数ヶ月というのはどういう変化があったのでしょうか。

-谷口-
まず1番初めに取り組んだことは、財務数値の確認です。それまでは売上総利益まで私たちも把握していましたが、その先の営業損益は、創業者のみ把握している部分だったので、今まで見ていなかった部分まですべて開示してもらい細かい確認作業を行いました。

他にも銀行からの借入れも創業者に確認をしながら、何のために借りたのか、いつまでに返す必要があるのかなども把握、管理していきました。それでも実態がわからない部分も出てきたので、都度税理士さんに相談し教えていただきながら今に至ります。

-杉原-
窪田専務はいかがですか。M&Aや経営についてどのような心境だったのでしょうか。

-窪田-
そうですね、今谷口社長が言っていたような、お金のところが1番動きが見えてよかったというのはありますが、その全体像を理解するまでは時間が必要でした。

それと、契約締結後すぐ2023年12月6日に、ディ・ポップスグループのグループ総会があり、そこで挨拶をしてほしいと話がありました。私たちもまだ契約したばかり引継ぎもこれからという混乱した状態で、早速役員として挨拶と会社紹介をするという場面では正直戸惑いました(笑)

◆ディ・ポップスグループの印象

-杉原-
それ以降、グループにジョインして10か月ほど経ちますが、実際にジョインしてからのディ・ポップスグループの印象はどうでしたか?

-谷口-
グループにジョインして最初の頃は、勝手がわからずどうしたらいいのかなと思っていたところは正直あります。グループ会社もたくさんありますので、各社の社長さん含めていろいろな方とコミュニケーションをどう取っていくべきなのか初めはわからないところがありました。

ただ今は、いろいろなグループ会社の社長さんなど、いろいろな方とコミュニケーションを取らせていただいて関係値もできて来ました。

じゃあそれを今後ベンチャーエコシステムにどう活かすというか、どういうところに繋げていけるのかというところは次のステップかなと感じています。

それと、若いメンバーがたくさんいらっしゃるので、我々の世代よりも若い人たちの刺激を受けるという意味ではよかったなと。そして弊社の若いメンバーに関しても、M&Aをしたことでモチベーションが上がったなという実感もあります。

窪田さんはどうですか?

-窪田-
はい。今まで自己流でやってきたところも多くありましたので、視野が少し狭かった部分に気がつきました。そしていろいろな事業の会社の代表者、メンバーと話していてとても刺激を受けますし、話題も情報もたくさん教えてくれるので、そういった意味でも視野が広がりました。

今後は我流ではなく専門的に改善していかなくてはならない点もあるなという気づきがありましたね。

-杉原-
人材系など他のグループ会社と定期的にミーティングをされていると伺いましたが、ほかのグループ会社からするとお二人のほうが先輩なので、教える領域などあるのではないでしょうか?

-窪田-
そうですね。採用に関しては、弊社は広告媒体を使ってずっとやってきたんですが、 グループ会社さんはどちらかというと人材紹介会社を使って採用活動を行っていると聞きましたので、広告媒体での採用手法や利用媒体について共有しています。グループ会社の中でも広告媒体を強化したという会社さんがいらっしゃいました。

-杉原-
そうやって学びあえるのはいいですよね。そういう意味では、これから徐々にこのコラボが生まれていくといいですよね。

-谷口-
そうですね。ベンチャーエコシステムの流れを活用して、 例えば人材会社間で、人材をどうグループ内で共有できるかとか、グループの中で繋いでいけるか等考えられたらいいなと思います。あとは採用がグループ全体でどういうことが出来るかなど、コラボできていけたらと考えています。

◆エー・アンド・ケー・コムの事業概要

-杉原-
ありがとうございます。では次に、エー・アンド・ケー・コムの事業概要について教えてください。

-谷口-
人材ビジネスをやってる会社で、基本は人材派遣、人材紹介、業務請負、販促イベント、この4本柱で運営してる事業になります。取引先としては、大手の家電メーカー、家電量販店、通信キャリアなどになります。

もともと、量販店で家電を販売するスタッフをメインに行うところが最初のスタートだったんですが、それが広がって今の事業になりました。

-杉原-
実際会社を引き継いで経営をすることになり、この間10ヶ月で変えたこと、もしくは変えなかったことってどんなことがありますか。

-谷口-
私は、基本的には変わってないと思っています。今までと同じことをやってるだけなんですけれど、それでも経営者になったっていうことは、冒頭にお伝えしたように、 会社の運営・経営状況っていうのを、お金の部分含め細かく見るようになって、その先のどういうところをどう削減するべきなのかとかを深く捉えるようにはなったかなと思っています。

なのでこれからはお金の流れを注視しながら、今度は投資をするためにどういうことが必要なのかという点が今の段階です。

-杉原-
窪田さんは、いかがですか。

-窪田-
そうですね。私も基本変わってないんですが、逆に変えないように意識しているというか、実務に携わることや、 チェックは目を光らせることとか、従業員の顔を見て会話をすることとか、経営者だからといって態度が変わるようなことがないように意識はしてますね。

変えたこととしては、これまで朝1番に出社していたんですけど、それをちょっとやめました。あまり圧にならないよう、 時間的に余裕を持った方がいいかななど、あえて意識してやっていますね。

-杉原-
エー・アンド・ケー・コムのコアメンバーというのは何人ぐらいなんですか。

-窪田-
40名です。

-杉原-
この新体制で一緒にやっていきましょうとなったときに、ある程度減る可能性はあると思うんですが、 これが何人ぐらいが自分たちから見たら一緒にやっていこうと思うメンバーなんですか。

-窪田-
全員です。

-谷口-
その40名というのは、正社員という意味では、現場にも正社員がいますので、 現場を含めて一緒にやっていこうっていうところは変わらないと思います。本部で言うと20名弱いるので、まずはこのメンバーがよりモチベーションを上げていかなきゃいけない点があります。この10月から組織編成をしましたので、すっきり落ち着いてきました。

-杉原-
M&A後って一般的には何かしら変わることがあると思うんですよね。体制が変わって翌月から、100%でスタートだとはならないので、 10か月ぐらいかかったって感じですよね。これからに期待したいと思います。

◆人材派遣業界の動向

-杉原-
人材派遣、人材紹介、業務請負、販促イベントの業界のトレンドって何かありますか。実際今人材業界は追い風・向かい風などありますか。

-谷口-
向かい風ですかね。ご存じの通り人材不足といわれていて、 やっぱり需要はあるんですけど、なかなか供給ができないっていうところはあります。採用も、良い人材の取り合いっていうところで、リファラルで人を集めてるような感じがちょっと強い状況にあるんですけど、 なかなか厳しいなと感じています。仕事(需要)はたくさんあるんですけど供給(人材)が足りてません。

-杉原-
そこも聞きたかったところです。仕事はあるんですよね、ニーズがあるので。イベントで考えると、今の時代何でもオンラインで買える一方で、やっぱリアルでも買うとか、その説明を受けながら買うという体験っはなくならないと私は思うんですけども、そういう意味でのニーズとして、メーカーさんからの要望というのは続いているんですか。

-谷口-
そうですね、続いています。リアルで購入したいというニーズは基本的に変わらないと思います。

-窪田-
あと、家電量販店も結構変わってきていて、 ライフスタイル提案とか、飲食店やアパレルとの共同出店とかで変わってきてるんで、そういった意味でも、人が集まるところがどんどん特化・集約している気がするんですよね。家電、通信は比較的落ち着いてますけど、今後もニーズは続くという点は、各取引先の情報からは感じます。

-杉原-
コロナ中はやっぱり厳しかったですか。

-谷口-
それがそうでもなかったんです。お店の一時閉店などいろいろありましたけど、コロナ渦の支援や施策もあったので、乗り切れました。

今や家電量販店はライフライン全般を扱うお店なので途絶えさせてはいけないという感じでした。

-杉原-
エー・アンド・ケー・コムさんの採用の部分の向かい風はどういったところで感じていましたか。

-窪田-
働くメンバーは、ベテランもいれば、中堅・若手もいて、家電では40代以上の中高年や60代以上の高齢の方も多いです。やはり通信も家電も商品・サービスが複雑化してますし、時代の流れとしても 営業とか販売の仕事はちょっと・・っといわれることが増えてきていますかね。

-谷口-
逆に登録型派遣では人がなかなか集まってこないとなると、どういった事業で売上を作ろうかなという課題もあります。派遣ではなく委託という選択肢をすると、再委託でいろんな協力会社さんにお願いをして、そこから人材をあげてもらって売上をつくる傾向もありますね。
それだと売上は立つけど利益が薄くなるので、本来の人材ビジネスの姿に戻さないといけないという課題はありますよね。

-窪田-
あとは、外国籍の方の活用ですよね。外国籍の方はネットワークをすごいもってるんですね。コミュニケーションと就業サポートをすれば、紹介で人材も増えていくような仕組みはできるかなと思います。

-杉原-
採用が難しいというところで、御社なりの今の取り組みとか工夫などありますか。

-窪田-
強化している点が3点あります。
まず、自社採用ホームページを作り、高額な広告媒体に頼らず採用できる仕組みを構築しています。

次に、先ほどの外国籍の方の話じゃないですけど、お仕事を探している方を紹介してもらうという制度を強化しているという点です。

あとは、新卒採用です。弊社では現時点で2025年4月に7名が入社予定なので、まず現場に入って業界や実務を経験してもらい、そこから本社配属に上がってくる仕組みで現場力を強化していきます。

◆世代ギャップについて

-杉原-
さっき触れたような話なんですけども、若手が多いこのディ・ポップスグループの中で、世代の時代のギャップを感じることありますか。工夫されていること等あれば教えてください。

-谷口-
そうですね、世代のギャップは当然持って当たり前とは思っているんですけど、指導の仕方には気を付けていますね。教え方とか指摘の仕方1つにしてもですけど、昔と同じやり方ではダメというところはもう体感してるので(笑)、どうやってやっていくのがいいのか。全く何も言わないのは良くないというのもありますし、そういった部分でのギャップを感じながらやってるというのが結構メインテーマかなと思います。

-窪田-
そういった意味では、その人がどうしたいのか、どうしてほしいのかという点には気づけるようにしたいと思います。例えば、厳しく指導してほしいタイプなのか、それだと耐えられないのでソフトな方がいいタイプなのかっていうのを察しながら接するようにしています。比較的後者の方が多いんですけど、ただ中には成り上がりたいという若手もいると思うので、 そのコミュニケーションを間違えないようにしています。

-杉原-
あとお2人が、突然引き継ぐことが発表されて、社長や専務として 失敗することもあるかもしれないけど、挑戦している姿を見せてるだけでも、メンバーは感じるところがあるんじゃないでしょうかね。

-谷口-
そう思ってくれていたらありがたいですけどね。ただ正直複雑だったんじゃないのかなと、勝手に思ったこともありますけどね。やっぱりメンバーにしてみれば、 突然M&Aによって会社が変わって、創業者や社長が退任していくことを、私たちとは別の立場でメンバーも「え?」と思ったことはあるんじゃなかったのかな。後日話してみてやっぱりそう感じてるメンバーは多かったので。

-杉原-
では別の聞き方をすると、ディ・ポップスグループは、ベンチャー魂に溢れて、若くて、起業したいって思う人もいたりする。そんな環境のグループに入ったことで、メンバーの皆さんの変化などを感じることはありましたか。

-窪田-
そうですね。例えば採用ミーティングでいうと、「負けたくない」というか、ライバルを意識しているなあと感じた点はありますね。また、グループ内でもしかしたらFA制度を活用して転籍ができるという制度があることもそうですよね。

他にも、持株会の話では何人か積極的な参加者がいたりとか、新しい発見もありましたね。

◆「ベンチャーエコシステムの実現」について

-杉原-
なるほど、様々な変化のあった約1年でしたね。続いて大事な質問です。ディ・ポップスグループが目指している「ベンチャーエコシステムの実現」に対して、まずどんな風に感じていらっしゃいますか。

-谷口-
そうですね、非常に良いものだと思っています。じゃあ私たちに何ができるかっていうところで言うと、当然グループ内でのエコシステムなので、 例えば、我々の社員を、グループ会社さんに提供しながらやっていくとか。例えばディ・ポップスの携帯ショップでは研修システムがあるというお話も聞いたので、我々の新入社員や社員研修として参加させてもらうとか、逆も然りですが、そういったところもエコシステムの1つになるのではと思います。

あとは、DXの部分です。。。弊社はDXに弱いので、それをこう、どういったところで、どういったグループ会社さんにお願いをしてできるのか等相談させていただきたいと思います。

-窪田-
私は、逆の意味で言えば、ベンチャーってやっぱり失敗するリスクもあるという中で、何かトラブルや良くない場合に助け合うみたいな部分も裏メニューとしてあるのかなと感じています。いい時だけじゃないので悪い時には支えあえるような。

-杉原-
ありがたいコメントですね。さて、ではエー・アンド・ケー・コムさんの10年後の理想の姿を教えてください。

-谷口-
やはり人材の育成が必要ですよね。新しい主力メンバーを今以上に増やしていきたいいと思いますので、その人材の育成が一つあります。

それと10年後の家電業界がどうなっているかも正直わからないですし、通信業界も今後も堅調に続いていくとは思うんですけど、どうなっていくかは見えないという流れで、これまではこの2本柱でずっとやってきましたので、それだけだと厳しいのは永遠の課題でした。もう1、2本大きい柱を立てていかないと、 これ以上の成長はないと思っていますので、10年後はそういう柱を増やし、 売上も3年以内に30億を目指してやっているので、それ以上に売上を増やしていけるような10年後であってほしいと思いますね。

-杉原-
素晴らしい。それに向けての課題はありますか。

-谷口-
やっぱり採用力であったり、営業力もそうですし、さっき言ったような人材の育成っていう、どうしていくかというところを課題としてあげたいと思いますね。

あとは今多様性の時代の中で、エー・アンド・ケー・コムを選んでくれたからには愛社精神を持ってもらえるような会社にして行けたらなと思います。当然グループ内転籍などもいいですが、エー・アンド・ケー・コムへの思いを持ったメンバーが増えていけばいいなと考えています。

◆ホームページを訪れた読者の方へ一言

-杉原-
最後に、このホームページを訪れた読者の方へ一言お願いします。

-谷口-
それではせっかくなのでエー・アンド・ケー・コムのメンバーに対して伝えたいと思います。私は現在54歳ですが、この年でも気持ちを切らさず頑張っています。若いみんなに負けじと頑張るので、これを見て、さらに頑張ってもらえる気持ちになってもらえたらありがたいと思います。

-窪田-
そうですね、ディ・ポップスグループの仲間になったので、メンバーにはこの機会をチャンスととらえてどんどん挑戦をして何かをつかんでほしいなあと思います。あと、ディ・ポップスグループのみなさんって笑顔で明るいですよね。本当は大変な苦労もされていると思いますが、ポジティブで、悪口とかもきかなくて、みんな笑顔で接してくれるというところはすごく見習いたいです。そういう雰囲気が私自身好きですし、A&Kもそうしていきます。

☆インタビューアー
D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太

 

◆追記 グループ社長合宿での学びや気づきについて

先日、D-POPS GROUP 代表 後藤の主催で、グループ会社社長合宿が行われました。海の見える素晴らしい環境での合宿で、経営戦略を明確に描けるようになることや経営者の人間的な成長を実現することを目的として実施しました。

◎谷口社長の感想
この度は、グループ社長合宿に参加させて頂き本当に有難うございました。
M&A後、経営者という立場で初めてこの様な貴重な刺激ある学びを受けることが出来、感謝しております。それで終わらせることなく行動に移し形に出来るよう日々精進して参ります。

また、その環境も素晴らしい天候に恵まれ最高の場所、最高の景色、食事、空気・・
何から何まで感動の連続でした。そして何よりも最高の運気を体中に染み込ませ帰宅する事が出来たこと、その運気を減らすことなく今後に生かしていき更に気を高めていきたいと思います!

今回の合宿では、特に経営者としての人間的な成長の実現、経営戦略を明確に描くこと、その為の3つの杭を打ち込む事の重要性、強運の引き寄せ方、それ以外にもたくさんの刺激ある学びを受けることが出来ました。

一つ一つ自分の中で整理をし実現に向けて尽力する所存です。グループのエコシステムサークルを更に大きくする為にその1歯車として加速させるべく尽力して参ります。

また、各グループ社長の色々な考え方や課題、悩みも聞くことが出来、そこでのディスカッション、アドバイザーの皆様からの沢山のアドバイス、今後の学びになり最高の合宿でした。有難うございました!

2025年1月20日

 

【株式会社エー・アンド・ケー・コム】
代表者:代表取締役社長 谷口 一也
所在地:東京都新宿区新宿5-16-11 新宿光ビル3F/4F
設 立:2001年1月
サイト:https://www.a-kcom.co.jp/

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D-POPS GROUPは、2025年12月に『AI英会話 スピークバディ』を運営する株式会社スピークバディへの出資を実施しました。(詳細はこちらをご覧ください。) なぜ、かつて学年最下位と言われるほど英語が苦手だった人物が、最先端のAI英会話サービスを創り上げたのでしょうか 。本連載(全3回)では、代表取締役・立石剛史社長の起業家としての軌跡と、同社が描く未来を紐解きます 。 Part1では、TOEIC280点から5,000時間の学習を経て、外資系投資銀行での経験や世界一周の旅からAI英会話の着想に至るまでの驚きのストーリーをお届けします 。 (このインタビューは2026年3月に実施しました 。) ◆ 高校で学年最下位だった英語との出会い -杉原- まず初めに、AI英会話スピークバディのアプリを開発したきっかけを教えていただけますか? -立石- なぜ英語というフィールドを選んだかというところですが、私自身、学生時代は英語が非常に苦手だったというところが大きいです。英語はずっと積み上げの学習が必要ですが、中学1年生の時に挫折してから、ずっとそのまま授業についていけませんでした。高校の時には、英語の先生に「学年で一番英語ができない」と言われるほどでした。 -杉原- 学年で一番英語ができなかった方が英会話アプリの会社の社長になられたんですね(笑)。 -立石- おっしゃる通りですね。高校時代はそうだったのですが、大学生の時の就職活動で外資系の投資銀行に内定をいただいて、そこで新卒のキャリアをスタートしたのが学習のきっかけになりました。 -杉原- 外資系企業なのに英語の面接はなかったのですか? -立石- 英語の面接、ありましたね。最終面接は、ボードルームで当時のシティグループ証券の社長と各部署の役員の方がずらりと並んでいるという場でした。当時はそういうプレッシャーに耐えられるかというところを問われていたのもありますし、投資銀行というのは「人」しか資産がないような業態なので、人格を見られるような場でもあったのだと思います。 その10対1の面接では、基本は日本語で進むのですが、最後に人事部長から「じゃあ英語で質問するから英語で答えて」と言われました。そこまではずっと日本人の面接官の方だったので、英語については「この人は慶應大学も出ているし、多分できるだろう」くらいの感じで進んでしまっていたんですね。 ですが、私は英語が全くできない、TOEICでも280点みたいなレベルだったので、人事部長から聞き取れない英語の質問が来たら必ずこう答えようと、自分の中で準備していたんです。 「I can’t speak English. But I will study hard. So, no problem!」 そこは自信を持って言ったんですけど、もうそれしか覚えていなくて。当時はそのフレーズを暗記するだけでも大変だったくらいなのですが、そうしたら、全員が凍りついてしまって。「えっ、何?」みたいな。「その英語力でここを受けたんだね。ここは外資系だよ、どうするの?」という話になりました。 ただ、就職活動は大学3年生の時にやったので、「ここから卒業まで1年間あります」と。私はその時、会計士の試験にその年の最年少で受かったばかりで、20歳だったのですが、1日14時間毎日勉強していたんです。勉強と寝る以外のこと、つまり風呂、食事、移動すべてを2時間で済ますというのをやっていたので、1日参考書1冊を終わらせるペースでいつも勉強していました。だから「ここから1年間あるので、英語なんて余裕です。嘘ではないです。」と、本気で思って言いました。 当時は、TOEICで750点ぐらい取れれば、英語なんてペラペラなんだろうなと思っていましたし、会計士試験のように「落ちたらまた1年間受けられない」という試験に比べたらプレッシャーも全然ない。「明日からやります」と言ったら、「なんかきみ、やりそうだな」と。それでも「さすがに落ちただろうな」とは思いました。外資系なのに英語ができないわけですから。 ただ、その日のうちに人事の方に呼ばれまして。当時のシティの社長が激押ししていたそうなんです。「ああいう人を取れといっていたよ。君、どんな話をしたの?」と言われたのですが、その時に言ったのは「僕は英語はできないかもしれませんが、人間の頭の能力にそんなに差がないということが、会計士試験の受験でよく分かりました。もう気合いの世界です。気合いを出せばやれないことがないということはよく分かったので、絶対やりきります」と言って。そうしたら社長が「ああいう面白いやつを一人取ろう」ということで、採用してもらえたという経緯がありました。 ◆ 5,000時間の学習が教えてくれた日本人の英語問題 -立石- そこから何年もかけてTOEICは満点にして、英検1級も取って、ここまで累計5,000時間ぐらい英語の学習をしてきました。 その5,000時間をかけて痛感したのは、「これは自分が就活の時に思っていたよりも、よっぽど大変だ」ということです。これは日本人の、本当に一番大きい課題かもしれないと僕は感じたんですよね。外資系で英語ができなくて苦労したのもそうですし、その後に日本の証券会社に転籍してからも、香港に駐在して中国語と英語を使って仕事をする機会がありました。語学ができないと全く仕事にならない。 香港では中国語もある程度やって、日常会話ぐらいはできるようになりましたが、やはり言葉が通じないと仕事になりません。日本人は非常に優秀なのですが、英語ができないということで、外資系時代も本社や他の海外支店の人たちから馬鹿にされているのが、すごく我慢ならなくて。グローバルで人々が集まって研修などをやると、日本人は全然英語ができなくて喋れないんだけれども、出すアウトプットは日本人が一番いいんです。 そういう中で、「日本人は優秀なのに英語ができないから馬鹿にされている」という現状を変えたいというのが、僕の根幹の思いとしてあります。僕自身は5,000時間を使いましたが、それは多くの人がやれることではない。その時間をとにかくテクノロジーの力で短縮したい。これが、英語をテーマに選んでAI英会話スピークバディを開発し始めた根本のところですね。 ◆ 『家で英語を話してくれるドラえもん』を作りたい -杉原- 起業したいという気持ちは、学生の頃からあったのですか? -立石- そうですね。就活の時に「この投資銀行で働いたら、将来自分が会社をやる時にも活きますか?」と質問していたのを覚えています。でも、その後ずっと7年間ぐらい激務をこなしていたので、すっかりそういう気持ちも忘れていました。ただ、世の中の役に立つようなサービスを自分も作りたいという気持ちがすごく強くなってきた時に、「元々自分は会社をやりたかったんだよな」というのを思い出しました。それで、海外転勤から帰ってきたタイミングで会社を辞めて起業しました。 辞めてからビジネスプランを考え出した、という形です。一度そういう背水の陣の状況に持っていって、そこから、とりあえずずっとやりたかった世界一周の旅に出て、旅をしながらプランを練りました。練りながら、世界一周をしながら自分でアプリ開発も並行して進めていたんです。その世界一周している時に作った英語学習アプリをリリースしたら、App Storeで総合ランキング1位を取りました。 -杉原- 総合ランキング1位は凄いですね! そのアプリは、今のスピークバディの原型になったようなものなのですか? -立石- そうですね、それがスピークバディの原型になったと思います。世界一周もしましたし、その時、短期留学もしたのですが、やっぱり海外にいながらも、英語での会話の相手が欲しいわけです。でも、いきなり英語で友達を作るのって、すごく大変じゃないですか。みんな簡単に「外国人の恋人を作ったらいい」と言いますが、僕も実際に行って作ろうとしてみたものの、そんなこと簡単にできるもんじゃない、というのを痛感しました(笑)。 それで、海外にいる時に「家に英語を話してくれるドラえもんがいたら、それでいいのにな」と思ったんです。その「英語で話してくれるドラえもん」を作りたい、というのが英会話サービスのスタートですね。 最初に出した英語学習アプリにも音声認識機能を入れていて、それは多分、日本で初めて英語音声認識の機能を入れたアプリだったと自負しています。ただ、当時の2014年頃の音声認識機能はまだ精度が低かったんです。しかし、そこから1、2年経つ中で、音声認識技術が飛躍的に良くなっているのを感じて、「これなら将来的にAIとの英会話が作れる」という確信が持てたので、2016年に今まで作っていたアプリを全部止めて、AI英会話に全集中し始めました。 ◆ 「どこがAIやねん」と言われた2016年の苦労 -杉原- 2016年に今の元となるアプリをリリースした時から、既にAIという言葉をつけていたのですか? -立石- そうですね。2016年にリリースした時も「AI英会話」という名前をつけていました。最初は資金もなかったのでクラウドファンディングから始めたのですが、それがすごくうまくいって400万円ほど集まったんです。その時から「AI英会話」という形で打ち出していました。 -杉原- 特に最近のAIの普及速度や進化の速度はものすごく早いですよね。言語系はこの1、2年で急激に発展していますが、立石さんはかなり先駆けですよね。 -立石- 当時はうちだけでしたね。ただ、リリース直後は結構悩まされました。「これのどこがAIなんだ」と、2016年当時はすごく言われましたね。「喋っても全然認識しないぞ」と。 当時の音声認識は、キャラクターと電子音声で話せるという程度のものでした。会話AIもまだ発展途上だったので、ツリー構造で「こう言ったらこう返す」とプログラムしているレベルで、今のようなフリートークは全然できなかったんです。それで「どこがAIやねん」というレビューがすごく増えてしまったので、実は2017年頃に一度AIの冠を外したんです。AIとつけると期待値が上がって星1レビューがつくので、一回外そうと。 ただ、2019年ぐらいから音声認識技術が劇的に良くなったのと、自社製の音声認識エンジンを作ったことで精度がぐっと上がったんです。そのあたりから、会話AIとしての質もだんだんと良くなってきました。 -杉原- 今は『バディチャット』などを体験すると、普通にくだらないことを言ってもちゃんと内容に合わせて返してくれますね。単なるパターン認識ではないですよね。 -立石- そうですね、脱線してもちゃんと返してくれます。今は「これはAIだ」と胸を張って言えるなと思ってやっています。2015、16年頃はハイプサイクルで言うところの過剰期待の時期で、AI、AIと盛り上がった後に幻滅期が来ましたよね。その時期は「何がAIだ、そんなのできっこない」とずっと言われ続けていたのですが、だんだんと本物になっていきました。 -杉原- 昔から取り組んでいる方からしたら、この数年のブームは「何を今さら」という感じですか? -立石- そうですね。予想通りだなという思いもありますし、一方でやっと気づいてくれたかと時間差を感じる部分もあります。実はGPTに関しても、私たちはGPT-2の時から「これ、すごい使えるね」と話していたんです。だから4.0になっても、私たちからすると「あの時から凄かったよね」という感覚なんです。 『音声認識』と『言語化して理解し返答するAI』、そして『ユーザーの英語レベルに合わせて問題を出す』という各要素がすべて噛み合い出したのが、ちょうどここ数年です。この数年で推論のレベルがガッと上がったので、今のバディチャットのようなレベルの高いフリートークを提供できるようになった。やっと時代がスピークバディに追いついてきたという感じですね。 ~Part2へ続く~ ☆インタビューアー D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太 【株式会社スピークバディ】 会社名:株式会社スピークバディ 代表者:代表取締役 CEO 立石 剛史 所在地:東京都中央区日本橋3-14-3 +SHIFT 日本橋桜通り3階 設 立:2013年5月 コーポレートサイト:https://www.speakbuddy.com/ 次回・Part2では、 ・AI英会話スピークバディのサービス内容と4つの強み ・Duolingo・Speakとの差別化ポイント ・法人市場での急速な成長と導入企業の声 などについてお伺いしています。Part2もぜひご覧ください!
  • INTERVIEW
2026.04.15
【メンバーインタビュー】株式会社ディ・ポップスグループ 社長室 Shane Hetrick
① まず始めに、シェーンさんの出身地や簡単な経歴などを教えてください。 私は米国カリフォルニア州で生まれましたが、幼い頃に家族と米国西部の様々な場所に10回ほど引っ越し、また、7か月間韓国で過ごした時期もあります。その結果、両親、そして弟と2人の妹だけが私の人生における唯一の安定した存在でしたので、幼い頃から継続的な変化に慣れなければなりませんでした。これほど多くの変化に適応する方法を学んだことは、私の人生に大きな影響を与えたと断言できます。 ワシントン州立大学に通うためにワシントン州プルマン市に引っ越した後、微生物学と遺伝学・細胞生物学の二つの学位を取得しました。大学1年生のときから、キリスト教の大学生サークルで積極的に活動するようになり、卒業後もプルマンに残ることを決め、そのサークルで2年間インターンとして、その後1年間スタッフとしてボランティア活動をしました。 この間、私は友人との交流を楽しみ、責任をあまり負わずにいられたことで、最終的に自分の人生の情熱を見出すことができました。また、多様な文化を持つ人々との関係構築、個人的な問題への対処戦略を練る上での大学生の指導・ライフコーチング、グループディスカッションの円滑化、そしておそらく最も重要なこととして「学び方」を学ぶこと、といった、今後のキャリアで活かすことのできであろう多くの重要なスキルを習得しました。 ② シェーンさんは何年前に日本に来ましたか?来日したきっかけは? プルマンでの活動が終わりに近づいた頃、私は様々な国の留学生と出会う機会が増え、中には日本の関西外国語大学からの留学生で、一学期間ルームメイトになった一人もいました。彼らは皆、私が優秀な英語講師になれると真剣に提案してくれ、私自身も全く新しい冒険を始めるという考えにとても興味を持つようになりました。今振り返ると、安全で予測可能な自分の生活に、どこか物足りなさを感じていたのかもしれません。 まず、大学付属の英語言語学校で約半年間アルバイトをし、その後、英語講師として海外で生活するための色々な選択肢を探し始めました。最終的に、日本の小規模な英会話派遣会社からフルタイムの派遣社員としてのオファーを受け、2015年8月から東京にいる日本人のご家庭と一緒に住むことになりました。このご家庭の息子さんとは、彼が私の大学に留学中に知り合い、私が日本へ引っ越すことを知ったご両親が、ありがたいことに滞在場所を提供してくださったのです。 私は、東京エリアにある小中学校、専門学校、病院、ホテル、その他様々な企業で英会話授業を担当し始めました。10人から20人の小中学生や専門学生を対象とする大きなクラスもあれば、ビジネスパーソンとの1対1のレッスンもあり、すぐに老若男女の日本人に英語を教えることができるようになりました。 ③ ディ・ポップスグループに入社したきっかけを教えてください。 東京で英語講師としてフルタイムで働いていた最初の年に、以前私が関わっていたのと同じキリスト教の大学生サークルが東京に設立した地域支部に出会いました。そこのスタッフが不足していたため、私はボランティアとして協力し、コミュニティハウスに引っ越して、引き続き様々な場所で英語を教える仕事をパートタイムで続けました。このサークルを通じて中国出身の女性と出会い、結婚し、その後、娘が生まれ、さらに2人目の子供を授かりました。 出産のため、妻が産休に入ったのですが、当時妻が主な稼ぎ頭だったため、私は家族の家計を支えるためにフルタイムの職を積極的に探していました。そんな時、ディ・ポップスグループの採用パートナーが、後藤社長と英語を話す運転手として雇うために、英語教師経験と日本の運転免許を持つ人を探している中で私のプロフィールを見つけ、面接をオファーしてくれたのです。 その職務内容には多少興味を引かれましたが、私が探していた仕事とは大きく異なっていました。しかし、面接で後藤社長にお会いした途端、私の心の中で何かが変わりました。私の話に耳を傾け、一人の人間として私に心から関心を持ってくださったことに深く感銘を受け、そして後藤社長が話されたとき、私はすぐに彼のビジョンを信じることができました。こうして、昨年の11月、私はディ・ポップスグループに入社し、子どもたちがリスクを取り・学び・成長を支えてくれる社会を創る上で、たとえ小さな役割でも果たしたいと決意しました。 ④ ディ・ポップスグループでの仕事内容を教えてください。 元々、私が運転してる時に自然な会話を通じて、後藤社長の英語力向上をサポートするために採用されました。それが最優先ですが、ベンチャー企業という柔軟で変化の速い環境の中で、自分の役割をそのような狭い業務に限定することはできないとすぐに認識しました。 運転していないときには、このコーポレートサイトの記事を英訳することが主な任務として与えられました。時折、私のネイティブな英語スキルを活かして、外国の来客とのやり取りや、彼らをオフィスに歓迎する際にも役立てています。 できる限り、社長室の他のメンバーもサポートするように心がけています。なぜなら、彼らが私に任せられる仕事が増えれば増えるほど、後藤社長は彼らに、より多くの仕事を任せることができ、結果的に社長は彼にしかできないことにより多くの時間を割くことができるからです。手紙や小包の受け取りと発送、色々な備品の注文、ヒカリエへの入館証の発行、その他の単純な事務作業などを担当しています。 ⑤ 後藤社長のドライバー兼英語教師もされているとのことですが、都内の道路の運転にはもう慣れましたか?後藤社長の英語は上達しましたか?(笑) 後藤社長が社用車として選ばれた車種には、都市の渋滞でも安全に運転しやすくなるような多くのプレミアム機能が搭載されています。また、私自身が長年運転していることも助けとなり、東京の道路が米国の道路よりもはるかに混雑していて狭いにもかかわらず、ここでの運転に慣れることができました。そのうえ、後藤社長を車でお送りする際に、彼の賢明な言葉から何かを学べるたびに、いつも嬉しく思っています。 そして、後藤社長がより一貫して英語を使うようになったことで、彼が米国と英国で高校生・大学生時代に築いた基礎を思い出すことができるようになっています。私がしていることは、彼が快適に練習できる雰囲気を提供し、適切なときに正しい単語と自然な言い方を提供することだけです。後藤社長が着実に進歩されて、1年前に比べて英語を話す際により自信を持っているのがはっきりと見えています。しかし、後藤社長はよく「シェーンさんの日本語と同じくらい早く自分の英語が上達すればいいのに」と言って私を励ましてくれます。(笑) ⑥ オフィスで周りの皆さんと積極的に日本語を話している姿を見かけます。いつ日本語を学びましたか?ビジネスの現場で使う日本語は難しいですか? 東京での最初の1年間、日本人のご家族と一緒に住んでいたときに、日常会話の基本を学ぶのを助けてもらい、基本的なコミュニケーションができるようになりました。しかし、その家を出てからは、日常の決まった状況でしか日本語を話さず、日本語能力を学び向上させる機会を積極的に探さなかったため、私の日本語レベルは実質的に停滞してしまいました。 昨年入社した後、人生で初めて日本の職場環境に身を置くことになり、挑戦と成長のチャンスが数え切れないほどありました。ビジネス日本語を学ぶのが難しいというだけでなく、この仕事を始めるまで、業界での経験がほとんどなかったためです。結果として、オフィスで一般的に使われる丁寧な日本語の言い回しを習得しようとする傍ら、それらの言い回しの背後にある概念、状況、仕組みについても同時に学んでいます。 私はディ・ポップスグループにできる限り付加価値を提供したいと考えています。そうすることで、社会により大きく貢献できると理解しているからです。そのため、優秀で寛大な同僚の皆さんたちの忍耐と理解のおかげで、多くの困難に挑戦し、ほとんど同じ数の困難を乗り越えてきましたが、まだ先は長いです。なので、ベンチャーエコシステム内の皆さんと、私はいつでも日本語の練習を喜んでしますので、私を見かけたら、どうぞ遠慮なく声をかけてくださいとお伝えしたいです! ⑦ 日本に住んで、また日本企業に勤めて感じる日米の違いはどんなところですか? 私の考えでは、日本での生活が米国での生活と最も異なる点は、「同調圧力」の捉え方です。過去10年間で見てきた限り、日本人は一般的に、他者に対して非常に配慮が厚く、周りの人々の外側の行動や、さらには言えない感情にまで気を配ろうとしているように見えます。加えて、通常は礼儀、調和、合意形成に対して深い敬意を抱いており、周りの人たちを配慮しながら発言することが多いように思います。一方で、アメリカ人は個人の独立性をとても重視します。幼い頃から、皆がしていることを真似する前に自分で考えるべきだと教えられ、私たちは均一性よりも独自性を尊重します。 これら二つの文化がこれほどまでに正反対である理由には、確かに多くの要因がありますが、一つの主要な根源は、日本の住居スペースの不足と、次々に発生する自然災害の歴史にあるのではないかと思います。地震、津波、その他の危険が常に身近にあり、隣人が非常に近くに住んでいるため、火事がすぐに周囲の建物に広がる可能性がある場合、定期的に交流するすべての人々と友好的な関係を維持することが不可欠になります。そうすれば、緊急時に、助け合えるからです。 また、読者の方々が興味を持つかもしれない、日本と米国の生活のいくつかの小さな違いにも気づきました。一つは、日本人はソーシャルサークルをきれいに区別する傾向があり、家族、知人、同僚が混ざり合うことはアメリカ人と比べて多くはありません。しかし、アメリカ人は、親しい友人や同僚に家族を紹介することにはるかに抵抗が少なく、そのため、私はいつも話してくれているチームメンバーの個人的な人生についてほとんど何も知らないという状況に慣れる必要がありました。もう一つは、日本人がだいたい食事の一部として一日に少なくとも一度はお米を食べるのに対し、アメリカ人は通常、特定の主食に忠実ではなく、主食を全く含まない食事をとることさえあります。 最後に、これは日米の文化の大きな違いというわけではなく、むしろ両方の文化で変化し始めていることなのですが。現在まで、父親が長期の育児休暇を取得することは一般的ではありませんでした。しかし今回、私は日本の育児休業制度を利用して、12月と1月のほとんどを米国の実家で妻子と過ごすことに決めました。ディ・ポップスグループの同僚の皆さんたちはとても協力的でした。日本の会社では、育休から復帰した父親が自分のポジションを異動させられたり、縮小されたりという話を耳にすることもありましたが、ここではそんなことは一切ありませんでした。 ⑧ シェーンさんの入社後、ディ・ポップスグループはコーポレートサイトの英語版を作りました。 英訳をする際に大事にしたことなどを教えてください。 まず第一に、これらの英訳を読むであろう読者を想像するようにしています。彼らは、日本への事業拡大を考えている外国企業の役員かもしれませんし、日本のスタートアップから高い投資の収益を期待しているベンチャーキャピタルの投資家かもしれませんし、あるいは単に英語の読解能力を練習したいディ・ポップスグループまたは取引先のメンバーかもしれません。これは、私が英訳する各記事の言葉の選択や全体的なトーンに影響を与え、また、直訳がない言い回しや観念をどのように伝えるかを決定するのにも役立ちます。 次に、ディ・ポップスグループと経営者のMVVが明確に伝わるように、最善を尽くしています。これにより、コーポレートサイトを英語で読む人が、強調されている部分や使用する語彙を通して、それらの価値観を感じ取ることができるようにするためです。結局のところ、私は我々を取り巻くエネルギーは本当に特別だと信じているので、その輝きを可能な限り読者の皆さんと共有したいと思っています。 最後に、私はバイリンガルにはまだ程遠いので、ディ・ポップスグループのアドバイザーである杉原さんのサポートなしには、コーポレートサイトを英訳するという仕事を達成することはできません。杉原さんの知恵、経験、そして特にスタートアップとベンチャーキャピタルに関する深い知識がなければ、読者の皆さんは今この記事を読んでいないはずです。英訳だけでなく、彼は私に日本の会社で働くという不慣れな世界を航海するための貴重なヒントも与えてくれており、言葉にできないほど、心から感謝しています。 ⑨ 8月には日米学生会議の皆さんの訪問がありました。シェーンさんは学生向けの資料作成や当日の翻訳など対応されていました。資料を作成するときにこだわったことや当日の印象を教えてください。 日米学生会議は、私が後藤社長とより密接に働く初めての経験であり、彼がすることすべてにいかに多くの思考と努力を注ぎ込んでいるかを直接目撃できたことは、間違いなく畏敬の念を抱かせるものでした。後藤社長はご自身の専門外の分野に身を置かれており、それは彼のプロフェッショナルのレベルからすると珍しいことだと思います。しかし、そのような状況でも、彼は発表前の限られた時間で何ができるか、そして何が不可能かを戦略的に考えることができました。 例えば、私は最初、英語圏の学術的な聴衆には印象的に映るかもしれない原稿を彼のために用意しました。しかし、私がその原稿には彼が慣れていない高度な語彙が大量に含まれてしまったので、後藤社長は、準備に長い時間をかけられないため、多くの新しい単語を学ぶよりも、既に知っている単語を流暢に話す練習に集中した方が良いと指摘されました。その後、二人で数週間にわたってやり取りを繰り返し、彼が納得するまで原稿と発表資料を洗練させました。これは私にとっても教育的な経験であり、締め切りが過ぎてから100%の完成度に到達するよりも、タイムリーに90%の完成度に達することがビジネスの現場ではるかに重要であることを学びました。 学生たちが渋谷ヒカリエに到着した際、私は光栄にも、彼らに当社の印象的なオフィス空間の様々な場所を英語で案内し、それぞれの意味合いを説明させていただきました。その後、後藤社長と杉原アドバイザーの講演を聞いた後、二人と学生たちの通訳を手伝うことになっていましたが、後藤社長の英語力と、一部のアメリカ人学生が持っている日本語能力のおかげで、私が何かを言う必要はほとんどありませんでした。大学生と交流する私の職務経歴からしても、私たちが共に過ごした時間を通じて、彼らの顔にベンチャー精神の価値に対する深い理解が芽生えるのを見ることができて、とても嬉しかったです。 ⑩ 今後ディ・ポップスグループでどのように活躍していきたいか教えてください。 ベンチャーキャピタル事業に関する私の知識と経験はまだ初級ですが、いつかベンチャーエコシステムに新しいパートナーを迎え入れる流れにもっと積極的に参加したいと思っています。ここ数か月間、私はディ・ポップスグループのCVCチームのメンバーと、日本でのビジネスをより強固に確立したいと考えている二人の外国人起業家との間のコミュニケーションを円滑にするという役目を拝命しました。これは私にとって非常に刺激的であり、この分野での能力を高めていきたいと考えています。 CVCチーム以外にも、ベンチャーエコシステムのメンバーと日本語ができない方との間で行われるその他の会話もサポートしたいと思っています。ディ・ポップスグループでの個人的な目標の一つは、自分の英語スキルを活用して、我々のグローバル展開に貢献することです。それに伴い、ネイティブの英語話者が必要な際には、いつでも戦力として貢献できるように待機しております。 また、近いうちにディ・ポップスグループで英語関連の活動を始めたいと思っております!ご興味ありましたら、是非お気軽にお問い合わせください。 これらに加えて、私はディ・ポップスグループのプロとしての英訳者であるだけでなく、他の業務でも真に役立つことを証明できるレベルまで、日本語とビジネススキルを向上させ続けたいと強く思っています。ここでさらに1年働いた後の自分がどうなっているか、本当に楽しみにしています!
  • INTERVIEW
2026.04.09
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