
2026年7月29日、ブランド戦略室の杉原、川口の両名で大阪府門真市にある「パナソニック ミュージアム 松下幸之助歴史館」を訪問してきました。
【パナソニック ミュージアム 松下幸之助歴史館】
松下幸之助氏94年の生涯で、幾多の苦難を乗り越える中に見出した、「行き方・考え方」。その“道”をたどりながら、松下幸之助の経営観や人生観を学ぶことができます。
※パナソニック ミュージアム内には「松下幸之助歴史館」のほか、歴代家電の進化を体験できる「ものづくりイズム館」なども併設されています。
公式サイト:https://holdings.panasonic/jp/corporate/about/history/panasonic-museum/facility/konosuke-museum.html
【松下幸之助氏について】
パナソニック(旧・松下電器産業)の創業者。わずか3名でスタートした小さな工場を一代で世界的電機メーカーへと成長させ、「経営の神様」と称された日本を代表する実業家です。
経営思想家としても数々の著作を残したほか、出版・研究機関である「PHP研究所」や、次世代のリーダーを育てる「松下政経塾」を設立するなど、日本の産業界・社会の発展に深く貢献しました。
彼のあらゆる活動の根本にあったのが、「会社は社会のためにある」という『企業は社会の公器』という強い哲学です。

訪問のきっかけ―グループ理念の原点を訪ねて
今回、私たちがパナソニック ミュージアムを訪れた背景には、弊社(ディ・ポップスグループ)代表・後藤の起業における「原点」があります。
ディ・ポップスグループ フィロソフィー
【企業は社会の公器】
パナソニック(旧・松下電器産業)を一代で世界的企業へ育て上げ、後進の育成(松下政経塾など)や思想発信(PHP研究所)を通じて「経営の神様」と称された松下幸之助氏。代表の後藤が25歳で起業を決意した最大のきっかけは、学生時代に幸之助氏の著書に出会い、強い衝撃と影響を受けたことにあります。そこで初めて「会社経営を通じて社会に貢献する」という生き方・道があることを知りました。
後藤は現在でも大阪を訪れるたび、時間を見つけては本ミュージアムに足を運び、何度も幸之助氏の理念に立ち返っています。
ディ・ポップスグループの根底にある想いをより深く理解するためには、その原点である松下幸之助氏の教えを学ぶ必要があると考え、今回の来訪が実現しました。



「ナショナルランプ」に見る、挑戦と情熱の原点
展示の中で特に目を引くのが、パナソニックのブランドの礎となった「砲弾型自転車用ランプ(ナショナルランプ)」の展示です。
当時、自転車のライトはローソクや石油が主流で、消えやすく危険なものでした。幸之助氏は「安くて安全で、長持ちするライトを作りたい」と執念を持って開発を重ね、従来数時間しか持たなかった電池寿命を10時間以上に伸ばす画期的な製品を完成させました。
当初は問屋に相手にされなかったものの、販売店に点灯させたまま置いてもらう大胆な実演展示を実施。その品質が評判を呼び、爆発的なヒットへと繋がりました。『ナショナル』ブランドの起点であり、諦めずに工夫を重ねて道を切り拓く松下経営の真髄を感じられる貴重な展示です。


館内では、松下幸之助氏の歩んだ人生とともに、数々のエピソードが紹介されています。


「経営の神様」と称される松下幸之助氏ですが、展示を通して見えてきたのは、決して特別な存在として遠くにいるわけではなく、私たちと同じ一人の人間として目の前の課題に向き合い続けた姿でした。
どのような状況にあっても「企業は社会の公器」という軸をぶらさず、常に社会のためになる選択をし、愚直にやり続けたことこそが、偉大な功績に繋がったのだと実感させられます。

心に刻みたい松下幸之助氏の名言
松下幸之助氏には数々の言葉が残されています。その中で何点かご紹介します。
~企業は社会の公器~
一般に、企業の目的は利益の追求にあるといわれる。たしかに利益は健全な事業経営を行う上で欠かすことができない。しかし、それ自体が究極の目的かというと、そうではない。根本はその事業を通じて共同生活の向上をはかることであって、その根本の使命を遂行していくうえで利益が大切になってくるのである。
そういう意味で、事業経営は本質的には私の事ではなく、公事であり、企業は社会の公器なのである。だから、たとえ個人企業であろうと、私の立場で考えるのではなく、常に共同生活にプラスになるかマイナスになるかという観点からものを考え、判断しなければならないと思う。
*出典「実践経営哲学」
~好況よし、不況さらによし~
好況時には、少々の不勉強であっても、サービスが不十分であっても、まあどこでも注文してくれます。だから経営の良否というのはそう吟味されなくてすみます。
ところが不景気になってくると、買うほうは、十分に吟味して買う余裕ができてきます。そこで、商品が吟味され、経営が吟味され、経営者が吟味されて、そして事が決せられることになるわけです。ですから、非常にいい経営のもとに、いい人が育っている会社や店は、好景気にはもちろん結構ですが、不景気にさらに伸びるということになる。そのことを事業にたずさわる者としては、日ごろ常に心にとめておかなければならないと思います。
*出典「道は無限にある」
~道は無限にある~
お互い人間というものは、常にみずから新しいものをよび起しつつ、なすべきことをなしてゆくという態度を忘れてはならないと思います。お互いが、日々の生活、仕事の上において、そういう心構えを持ち続けている限り、一年前と今日の姿にはおのずとそこに変化が生まれてくるでしょうし、また一年先、五年先にはさらに新たな生活の姿、仕事の進め方が生まれ、個人にしろ事業にしろ、そこに大きな進歩向上が見られるでしょう。
大切なことは、そういうことを強く感じて、熱意をもって事に当たるという姿勢だと思います。そうすればまさに”道は無限にある”という感じがします。
*出典「道は無限にある」

パナソニック ミュージアムはパナソニック本社の敷地内にあり、入館無料で見学が可能です(一部を除き写真撮影も許可されています)。
訪問した平日の午前中も、ビジネスパーソンと思われる方が一人で静かに見学されている姿を多く見かけました。自社社員のみならず、社外の働く人々にとっても学びの場としてひらかれていること自体が、まさに「企業は社会の公器」を体現した素晴らしい社会貢献だと感じます。
ディ・ポップスグループは、「リアルビジネス × テクノロジー × グループシナジー」を掛け合わせた事業展開をしている会社の集合体で、100年後も社会から必要とされ続けるベンチャーエコシステムの実現を目指しています。
ディ・ポップスグループも、この「企業は社会の公器」という原点を胸に刻み、事業を通じてより良い社会の実現に貢献してまいります。
企業の経営に携わる方はもちろん、日々仕事に向き合うすべての働く社会人の皆様に、ぜひ一度足を運んでいただきたい素晴らしい施設でした。
ディ・ポップスグループ ブランド戦略室 川口遥
