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D-POPS GROUPのCVC投資活動について~エコシステムの仲間探し~

  • MEDIA
2025.05.12

ディ・ポップスグループでは、ベンチャーエコシステムを、「共通のアイデンティティと理念の元に集まり、革新性の高い事業モデルにより、社会課題解決に挑戦し続ける企業群の集合体を支える、成長と永続のためのプラットフォームのこと」と捉え、その理想の形の実現に向けて日々挑戦と努力を続けています。
※詳しくはこちらをお読みください。「ベンチャーエコシステムとは?

その活動の一貫として、年間で産み出された利益を元手に、ベンチャー企業への支援、すなわちCVC投資活動を行っています。以下、その活動についてご説明致します。

1. 投資基準

多くの事業会社がCVC投資活動を行っていますが、一般的にはその利益への貢献や投資先の成功確率は低いものです。ただ、当グループとしては、単なる利益追求のための投資ではなく、エコシステムの仲間作りである事と、20社以上の事業会社から構成されるグループ(投資会社を含めると50社以上のグループ)と共に成長する事を重視して基本方針を立て、それに基づいた活動をしています。

(1)事業領域
①「リアルビジネス x テクノロジー x グループシナジー」そして何よりもその土台となる「x ヒト」これらの要素が複数あることを大切にしています。
グループの祖業が、携帯ショップ事業やそこから派生した人材ビジネス、そしてさらにソリューション事業、テクノロジー事業と発展してきたため、当グループでは祖業であるリアル、つまり実店舗や土地に関わり形ある物を扱うというような経済活動に、他社にはない強みを持っています。AIがどれだけ普及しても、最後のチューニング部分は人が必要です。むしろ未来は人間力がより重要になってくるでしょう。AIはあくまでも人の能力を最大限に活かすツールであると考え、人を活かす取り組みを応援したいと考えています。そして最後に、それらのベースにはテクノロジーを活用していることを重視しています。

これら全てが揃う必要はありませんが、複数ある、もしくはこのいずれかに強烈な強みがあるかどうかを、まず最初に確認しております。

②ICT・DX領域に注力していることが望ましい
必須条件ではありませんが、グループ各社とのシナジーの産み出し易さを考慮すると、情報通信業に関連する事業、DX領域に取り組んでいる企業であれば、知見の共有やグループ内での協業、そして、タッグを組んで営業活動をするといったシナジーが期待できます。

③取り組むべき社会課題であるか、また市場成長性の高さ
当グループは、”企業は社会の公器である”と考え、ただ儲かりさえすればいい、という考え方でビジネスを行っていません。それが本当に取り組むべき社会課題なのかどうかは重要な検討項目になります。また、その市場が成長しているかどうか、その成長領域の中で対象企業の競争優位性が明確にあるか、は当然のこととして検討の対象となります。

(2)理想とする創業者像
エコシステムの成長のためには、多様性はもちろん重要ですが、多様性を尊重しつつも、外してはいけない「人物像」というものがあります。D-POPS GROUPでは、投資対象企業の創業者と経営陣の方々が、次のような人物像であるかどうかを、仲間に入って頂く上で、重要な判断材料としています。

①社会貢献意識、社会を変革する志の高い起業家
②何事にも挑戦する、アントレプレナー精神がある
③誠実、謙虚、感謝、正直、倹約、粘り強さ、という姿勢

(3)ステージとモデル
一般的なVCファンドが明確に規定する、資金調達のステージや事業モデルには強い拘りはありません。シードからシリーズA、B、そしてレイターまで、幅広く支援しています。また、B2CかB2Bかについても、グループ内にはいずれのモデルの企業もあり、またアドバイザー陣も様々な経験を積んできているので、希望に応じて伴走することが可能です。

ただ一つモデルに関して拘りがあるとすれば、ストック型の収益モデルであり、尚且つプラットフォーム型のビジネスモデルであるかどうかはチェックさせて頂いています。グループの、人を大切にする、顧客との長期的な関係作りを重視する文化、そしてエコシステム全体の安定成長のためには、積み上げ式 且つ プラットフォーム型の事業モデルであることが望ましいと考えているからです。

2. 2024年度の投資実績

2024年以前からもディ・ポップスグループではCVC投資活動を行ってきましたが、特に2024年度からは、投資委員会を設け、この投資方針に準ずる形で活動を進めています。すなわち、全ての候補企業につき、投資委員会で審議をし、全員一致した場合のみ代表取締役に申請をし、適切なデューデリジェンスを実施し、全て合格となった場合のみ、出資契約を締結する、というプロセスを踏みました。その結果、2024年度は以下の8社のベンチャー企業に出資を実施しました。(2024年3月~2025年2月末)

①(株)フラクトライト
https://fluctlight.ai/

「人々の豊かな暮らしを実現するために、AIをつかった便利なサービスを開発し、日本の人材不足を解決します」を社是とし、生成AI技術を用いた新サービスの開発に取り組んでいます。

②The Salons Japan(株)(※資本業務提携)
https://www.thesalons.co/

「美容師に、真の独立を」を社是とし、完全個室美容モール『THE SALONS』を展開・運営する、正にリアルなビジネスであり、また専門スキルを持つ人を応援する企業です。

③Adora(株)
https://www.kodomamo.com/

AIを活用したペアレンタルコントロールアプリ「コドマモ」の開発及び運営を行うベンチャー企業で、子供を守る、AIを駆使している、という点で投資方針に合致しました。

④クロスロケーションズ(株)
https://www.x-locations.com/

「多種多様な位置情報や空間情報を意味のあるかたちで結合・解析・可視化し、誰でも活用できるようにすること」を掲げ、既に多くの顧客を抱え、投資基準にも合致しました。

⑤(株)Lezily
https://corp.lezily.com/

「脱”気合いと根性”を目指した日本初のメンタル版パーソナルトレーニング」により、世の中からメンタル不調者を無くす事を目指しています。人を大切にする想いに共感しました。

⑥(株)BLUEISH
https://www.blueish.co.jp/

「AIで未来を創造し、ビジネスの可能性を無限に広げる」を理念に掲げ、業務プロセスの効率化を支援します。経営陣の人柄とAIに関する知見の深さに惹かれ出資を決めました。

⑦(株)Payke
https://payke.co.jp/

訪日外国人向けショッピングサポートアプリ「Payke」の開発・運営を行う企業。そのアプリは最も訪日外国人に使われているアプリの一つで正にリアルと人を象徴する事業です。

⑧(株)ワークポート
https://www.workport.co.jp/

「限りなく誠実に、極めて合理的に。人と企業をありたい未来へつなぐ。」をパーパスに掲げる人材紹介・育成の企業です。”働く人の頼れる港”作りを応援します。

これまでの投資ポートフォリオ企業はこちらをご覧ください。
https://d-pops-group.co.jp/group/

3. 出資後の伴走活動

当グループのCVC活動においては、特に出資先への伴走、すなわち事業運営のサポートを大事にしています。ほんの一端ですが、そのような伴走活動の一部をご紹介します。

(1)グループ会社での試験的導入
Lezily社、クロスロケーションズ社、BLUEISH社のサービス・商品をグループ会社の一部でテスト利用させていただき、その使用感のフィードバックをしたり、営業開拓先のヒントを得たりして、協業の準備をしました。

(2)グループ会社との協業
Adora社とはディ・ポップスが運営するTOP1ショップ全店で契約取次をする他、グループのアドバンサーの支援により、全国のキャリアショップや量販店スマホショップでの取り扱いの交渉をしています。また、BLUEISH社とは、グループのA社とB社とで新ソリューションを開発する取り組みも行っています。

(3)新規顧客と協業先の開拓
ほぼ全ての投資先に関して、その新規顧客候補となる企業や、代理店候補となる大手企業をご紹介してきました。アドバイザー陣の幅広い人脈と、エコシステム内で同じ社会課題に取り組む企業があるおかげで、比較的スムーズにお繋ぎ活動が進んでいます。

(4)その他経営相談
一見するとシナジーが無さそうに見えるThe Salons Japan社ですが、その店舗(美容モール)の開拓とサブリースモデルは、正に不動産業です。そしてディ・ポップスが行ってきた携帯ショップ網の拡大も同じく不動産業とも言えます。その経営者同士の定期的な壁打ちがブランド力を高める店舗開発に活かされています。

このようにして、ベンチャー企業にはやや足りない、人的リソース、顧客基盤、組織力、人脈、経験といったものを注ぐことで、新たにエコシステムの仲間入りした企業の支援に心血を注いでいます。ディ・ポップスグループのCVC投資活動では、資金支援だけでなく、むしろそれ以上に、この伴走活動を重視しています。

4. 未来構想

ベンチャーエコシステムとは?」のコラム記事で記載したように、ディ・ポップスグループでは、エコシステム内でのコラボレーションや、学び合いと助け合いをとても大事にしています。その具現化として、最近では次のような活動も始めました。

(1)事業紹介&懇親会イベント
新たに出資したスタートアップの創業者の方に登壇いただき、その事業説明と質疑応答のイベント、それに続く夜の懇親会、というパッケージを始めました。当グループの各社のリーダー達は、アントレプレナー精神に溢れる人ばかりなので、躍進中のベンチャーのモデル、凄まじい苦境を乗り越えた逸話、個性豊かな起業家達の話は大いに興味を持ちます。彼らの話から刺激を受け、また、良い質問により新しいアイデアの種をお互いに見つける、良いきっかけとなりました。そして夜は居酒屋に移り、参加者皆で囲んで更に質問責めとなり(笑)、二度盛り上がりました。

これまでにBLUEISH社の為藤社長とPayke社の古田社長にご登壇いただきましたが、できればこのような勉強会を毎月一回程度開催していき、数多くのエコシステム内の企業に登壇して頂き、様々な軸で勉強会を開いていきたいと考えています。

また、エコシステム全体が成長し永続するための施策として、出資比率に関わらず、将来的には以下のような活動も加えていきたいと考えます。

(2)交流
CxOやエンジニア、マーケターなど、異なる企業の同じ立場や職種のメンバー同士で人材の交流や情報交換を行い、刺激し合う。エコシステム内での短期留学や出向、そして人材の転籍なども可能な仕組み作りをしていきたいと考えます。

(3)互助
経理部門や営業部門など、ノウハウの伝授と吸収目的、また、新チャネルや新システムの立ち上げ期など、一時的に企業Aで人員が不足する時に、その時期に人員に余裕がある企業Bから人材を送り、レスキューをすることもあります。企業Bが同じ状況になった時には、企業Cがヘルプ要員を送り込む、”お互い様”な関係が、エコシステム内では成り立ちます。

(4)OB・OG
いずれグループ内には、上場や前向きな事業譲渡によりexitに成功する経営者も現われるでしょう。中にはその会社を卒業するメンバーもいます。しかし、企業理念や誠実・謙虚・感謝といった人としての理念が一致していればこそ、卒業してもOB・OGは共通の仲間です。先ほどの勉強会に講師として登壇してもらったり、成績が振るわない企業の再建に一時的な代打経営者として取り組んでもらうなどができます。

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以上、(株)ディ・ポップスグループが取り組むベンチャーエコシステムを実現する活動の一環として、CVC投資活動のその方針と2024年度の実績について、簡単にご紹介させていただきました。

これからもご支援、応援の程よろしくお願いします。

D-POPS GROUP アドバイザー 杉原眼太

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キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)とは ~事業成長の重要なキーワード~
ディ・ポップスグループは、「リアルビジネス × テクノロジー × グループシナジー」を掛け合わせた事業展開をしている会社の集合体で、100年後も社会から必要とされ続けるベンチャーエコシステムの実現を目指しています。今回は、キャッシュコンバージョンサイクル(以下、CCCという)について解説してまいります。 1.キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)とは CCCとは、企業が原材料や商品の仕入に現金を支出してから、その商品・サービスを販売して現金を回収するまでにかかる期間を示す財務指標になります。 CCCは、事業がどれくらいの資金を必要とするか(運転資金)を表す指標であり、短期間であれば短期間であるほど、必要な運転資金が少なく、効率がよい事業ということになります。つまり、CCCが短ければ短いほど、必要な運転資金が少なく事業成長も早く、また、事業成長投資に使用できる余剰資金が増えることになり、資金調達も最小化することになります。 結論から言えば、事業はCCCの期間分の運転資金を必要とすることになります。 例えば、やや単純化したケースになりますが、原材料や商品の仕入に毎月1000万円を支出する事業の場合、必要な運転資金は、CCCが1カ月の場合には1000万円(=1000万円×CCC1カ月)となり、CCCが2カ月の場合には2000万円(=1000万円×CCC2カ月)となります。この事業が成長し、仕入が毎月2000万円となった場合、必要な運転資金は、CCCが1カ月の場合には2000万円で1000万円の増加、CCCが2カ月の場合には4000万円で2000万円の増加となります。仮に1カ月の営業利益が100万円とすると、CCCが1カ月の場合には10カ月分の利益留保が運転資金として必要となり、CCCが2カ月の場合には20カ月分の利益留保が運転資金として必要となることになります。 CCCが、事業の成長スピードや事業成長投資に使用できる余剰資金の増加、資金調達の最小化のための重要な指標であることを理解いただけましたでしょうか? 2.キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)の計算方法 ここからは、CCCの具体的な計算方法について、解説いたします。 CCCは、基本的には以下の3つの要素を組み合わせて計算されます。 CCC=売上債権回転日数+棚卸資産回転日数-仕入債務回転日数 売上債権回転日数 商品・サービスを販売してから、その代金を回収するまでにかかる平均日数です。 例えば、契約において「月末締め翌月末払い」とすることがよくあるかと思いますが、この場合は、売上債権回転日数は30日、31日など各月の日数となります。小売業などで、現金決済のみのビジネスであれば、0日ということになります。最近は、クレジットカードや電子マネーといったキャッシュレス決済が普及していることから、小売業においても、キャッシュレス決済会社の入金サイトに応じて長期化していると思います。 棚卸資産回転日数 仕入された原材料や商品が、加工され、在庫として保管されてから販売されるまでにかかる平均日数です。 仕入債務回転日数 原材料・商品を仕入してから、その代金を供給業者に支払うまでにかかる平均日数です。 売上債権回転日数と同様で、契約において「月末締め翌月末払い」としていれば、仕入債務回転日数は30日、31日など各月の日数となります。 理論的には上記のとおりとなりますが、多くの取引先がある中で取引金額によって加重平均で平均日数を算出するのは、かなり難しいと思います。 そのため、実務的には、各平均日数は以下の算式で算出いたします。 売上債権回転日数=売上債権÷(年間売上高÷365日) 棚卸資産回転日数=棚卸資産÷(年間売上高÷365日) 仕入債務回転日数=仕入債務÷(年間売上高÷365日) 「(年間売上高÷365日)」は、1日あたりの売上高を算出しているため、「(月間売上高÷各月の日数)」とすることもできます。 また、上記は各回転日数を1日あたりの売上高を分母として算出しますので、CCCに1日あたりの売上高を乗じることで事業の必要資金を算出することができます。 必要運転資金=CCC×(年間売上高÷365日) 3.キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)を短くするには では、キャッシュコンバージョンサイクルを短くするには、どのようにすればよいのでしょうか? 売上債権回転日数、棚卸資産回転日数、仕入債務回転日数は、どれもコントロールすることは難しいですが、小売業においては、棚卸資産回転日数は自社努力でコントロールできるものだと考えられます。 ここで、棚卸資産回転日数の先ほどの算式を整理し直すと、以下のようになります。 棚卸資産回転日数=(棚卸資産÷年間売上高)×365         =1÷(年間売上高÷棚卸資産)×365日         =1÷在庫回転率×365日 つまり、棚卸資産回転日数は、在庫回転率の逆数だということがわかります。 そのため、在庫回転率が上がれば上がるほど、棚卸資産回転日数は短くなることになります。 このことから、弊社渡辺のコラム「在庫回転率とは? ~小売業の隠れたプラットフォーム~」とCCCを解説している当コラムがつながったことになります。在庫回転率の上げ方、つまり、棚卸資産回転日数を短くする方法は、コラム「在庫回転率とは? ~小売業の隠れたプラットフォーム~」をぜひお読みください。 このコラムに出てくる家電量販店B社は、在庫回転率18回転/年という設定だったので、棚卸資産回転日数は以下のとおりに計算されます。 棚卸資産回転日数=1÷在庫回転率×365日         =1÷18×365日         =20日 ここで重要となるのが、家電量販店の仕入債務回転日数(いわゆる仕入サイト)は、60日以上といわれていることです。これは、家電量販店が家電メーカーにとって非常に重要な販売チャネルであることを背景とした強い交渉力によって成り立っていると考えられています。もしここで話しを単純化するために、家電量販店が現金決済のみ、つまり売上債権回転期間は0日と仮定すると、CCCは以下のように計算されます。 CCC=売上債権回転日数(0日)+棚卸資産回転日数(20日)-仕入債務回転日数(60日)   =-40日 つまりマイナス40日となるのです。 CCCがマイナス40日ということは、必要運転資金がマイナスであるということであり、事業成長に運転資金が不要、また、事業成長投資に使用できる余剰資金も増え、資金調達も最小ということです。 家電量販店B社の売上高は7500億円と設定されているため、その金額は以下のように算出されます。 余剰資金=CCC×(年間売上高÷365日)     =-40日×(7500億円÷365日)     =約820億円 事業成長に運転資金が不要となるだけではなく、売上高の約10%もの資金が利益の内部留保とは別に余剰資金として確保されるということです。 仕入債務回転日数(いわゆる仕入サイト)の交渉は、供給業者に対しての強い交渉力が必要となるため、短期的にコントロールすることは難しいものの、事業の必要運転資金を抑え、事業の成長スピードを速めるための重要な要素となっています。 ドラッグストア業界においても、成長し続ける販売規模を背景とした強い交渉力により、仕入価格の低下のみならず仕入債務回転日数(いわゆる仕入サイト)の長期化を実現しており、これにより加速度的な店舗展開を可能とした背景があります。一般的に、ドラッグストアの仕入債務回転日数(いわゆる仕入サイト)は、60日~90日以上といわれています。また、多くのドラッグストアにおいては、その物流網を専門卸売業者と提携し構築しており、そのことにより在庫回転期間=棚卸資産回転期間の短期化をシステマチックに実現していることも、CCCの短期化に寄与していると考えられます。 4.まとめ 今回は、キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)について解説させていただきました。小売業の事例を多く出しての解説となりましたが、CCCの本質は、事業に支出(投資)された資金が、回収されるまでにどれくらいの期間を有するかです。それを売上高を基準として計算することにより、事業に必要な資金(運転資金)を把握することができます。そのため、小売業に関わらず、少し工夫すれば、すべての業種において適用可能であり、事業に多くのヒントをもたらす重要な指標であると考えます。 例えば、販売管理費に係る債務についても回転期間を算出してCCCに織り込むことによって、適用できる業種も広がりますし、より多くのヒントを得ることができます。また、顧客獲得コスト(CAC)のペイバック期間をCCCに織り込むことによって、SaaSモデルへの応用も可能になると思います。 ピーター・ドラッカーがいうように「計測していないものはマネジメントできない」ため、まずは自社のCCCを算出することにより、必要運転資金に意識を向ける参考になれば幸いです。 最後に、稲盛和夫氏が『実学 経営と会計』の中で記しているように、利益も非常に重要な指標であるものの、それ以上にキャッシュ・フローは本質でありさらに重要な指標であると考えます。「発生主義」に基づく近代会計は、非常に高度で複雑なものとなっています。それにより、見えにくくなったキャッシュ・フローを的確に捉え、キャッシュ・フロー経営を行っていくうえで、CCCは事業成長における重要なキーワードであり、ツールだと思います。 こちらの記事が、皆様の少しでもお役に立てましたら大変嬉しく思います。
  • MEDIA
2025.10.23
株式会社ディ・ポップスと株式会社ダイブの合同研修を実施しました!
先日、グループ会社である株式会社ディ・ポップスと投資先の株式会社ダイブがD-POPS GROUPのオフィスヒカリエにてリーダー陣を中心とした、合同研修を実施いたしました。 株式会社ダイブは、「一生モノの『あの日』を創り出す。」をミッションに掲げ、観光業界に特化した人材サービスや地方創生事業などを展開する企業です。 株式会社ダイブ:https://dive.design/ 合同研修では”異業種×リーダー陣”ということを意識し、学びや気付きが生まれるワークを2時間半ほど実施、そのあとは当日の参加メンバー全員で懇親会を実施いたしました。 当日は「初めまして!」のメンバーが全員でしたが、5分後には毎日顔を合わせているかのようなチーム感で研修がスタート!全員が当事者意識を持ち、研修を自ら創り上げるという素晴らしい姿勢での研修スタイルでした。   研修ではチームに分かれ ・課題の洗い出し ・それについての改善策 ・改善策の阻害要因の整理 ・行動計画立案 などをチームに分かれながら、いろんなテーブルに回り実施を行いました。 他チームの課題を見ることで ・共通課題の認識 ・自分たちの知見を活用すれば解決できるのではないか?という気付き ・自社内でも、他部署連携で解決できるのでは?という仲間を頼る重要性 など多くの学びと気付きがあったようです。   研修の最後にはディ・ポップスグループ アドバイザーの杉原より ・今日の研修の総括 がありました。 普段なかなかない機会なので食い入るように聞き入ってます! 研修を通して参加者より ・決意の重要性を感じた ・気付きがとても多い2時間半で時間がもっと欲しかった ・異業種で交流することの重要性 など様々な気付き、学びがあったようです。 懇親会では ・今日の研修について ・自分たちの仕事における持ち場の話 ・課題のシェア ・未来についての議論 ・プライベートの話などなど がいたるところで繰り広げられあっという間の3時間でした。 なんとそのあとはそのままその場所で2次会の開始! 今日という出会いやご縁を大切に1日を全力で活用しました。 今回の合同研修を通しての気付きは「MVVを大切にしている仲間が集うことで業種は違えど、思想でつながることができ、そこから新たな価値が創造される」ということが実体験として理解できました。 D-POPS GROUPはベンチャーエコシステムとして投資の支援だけでなく、人の成長を促進できる教育のエコシステム環境が整っています。 多くの人財が成長できるプラットフォームを事業会社としても実現してまいります。
  • MEDIA
2025.10.16
5年振りに復活!第18回EOベンチャーカップフットサル大会に参加しました!
2025年6月28日(土)、6年ぶりに開催されたEOベンチャーカップ・フットサル大会(男性の部)にディ・ポップスグループとして参加いたしました!参加企業は30社以上と盛り上がりました! 社長も社員も全力で走り、チームで声を掛け合いながら一体感を持って共闘する姿が印象的でした。応援に駆けつけてくれた仲間たちも含め、最高の熱狂を一緒に創ることができました。 ■ 試合結果 ・グループ戦:7チーム中3位(2勝3分1敗/勝ち点7) ・前半は決定力に苦しみましたが、後半は見事な修正力で連勝。 ・来年の優勝を目指してリベンジを誓いました! ■ チームの様子 ・全員で勝ちにいくチームワークが抜群! ・社長と社員がハイタッチで士気アップ! ・D-POPS GROUPらしい、熱く楽しい“灼熱フットサル”でした! ・グループ会社や投資先である、D-POPS・A&Kcom・フェイスフル・Blueishからメンバーが集結しました。 【参加者の感想】 ◎株式会社ディ・ポップス 代表取締役 増田将人 社長・社員の垣根を越えて全力で挑みました。 ピッチ内ではハイタッチや声かけ、全力疾走が絶えず、応援組も一体となって「チームで勝ちにいく」姿勢を体現できた最高の一日となりました。 結果は、7チーム中3位(2勝3分1敗/勝ち点7)。惜しくもグループ首位には届かず、目標の優勝は来年へ持ち越しとなりました。 7分1本勝負という超短期決戦の中、前半はなかなかシュートが決まらず苦しい展開が続きましたが、後半からは見違えるような修正力を発揮し、連勝を重ねることができました。全員の気持ちと修正力には本当に大きな可能性を感じました。 今回の経験で得た悔しさは、必ず次への力になります。 そして、この出会いをきっかけに、さらに多くの方々とつながりを深め、より面白い取り組みを仕掛けていければと思います。 改めて、大会運営の皆さま、対戦いただいた皆さまに感謝申し上げます。 ◎株式会社エー・アンド・ケー・コム 人事部 石田健太 ディ・ポップス増田社長からお声がけいただきエー・アンド・ケー・コムとしては初めて参加させていただきました。 普段交流が少ない多様な会社の方も参加されていて、ガチの熱気でプレーができ最高でした! 予選グループ3位と個人的にもチームとしても悔しい結果となりましたが、 ディ・ポップスグループのメンバーでともに戦えたことはコミュニケーションはもちろん、 今後のグループシナジー拡大に良いきっかけになったと実感しております。 わざわざ応援に来てくれたグループ社員の方々もありがとうございました!! 次回は優勝出来るよう他社員ともにソサイチ交流会に参加し励んでまいります! ◎株式会社フェイスフル 安間昭太 今回グループ会社の垣根を越えて一緒にプレーできたこともそうですが、 普段の業務では接点の少ない方々と情報交換を行うことができ 非常に有意義な時間となりました。 そして何よりも試合を重ねる中で、 それぞれが勝つために意見をぶつけ合う姿や勝利をもぎ取る瞬間は いつでも 何歳になっても熱い思いが込み上げてきます。 グループ規模が拡大し お会いしたことがない方が多くなってきましたが、 このような交流機会は継続して今後も参加していければと思います。 炎天下の中 応援に駆けつけていただいた皆様もありがとうございました。   【月一開催!D-POPS GROUP ソサイチ交流会】 EOベンチャーカップフットサル大会にむけて、メンバートレーニングの一環として2025年からスタートしているD-POPS GROUP主催のサッカー交流会の様子です。(今では社内外メンバーが多数参加する大人気コミュニティに!) 元日本代表選手・経営者・役員・若手など約40名が参加し、レベルの高い本気のバトルと笑顔の交流が生まれました!D-POPS GROUPではこのような“スポーツ × コミュニティ × 経営者・若手交流”を今後も継続していきます! 【2025年6月参加者】 元日本代表+元プロ選手 約10名 上場企業経営者、ベンチャー企業経営者 約20名以上 社内外の幹部層、若手メンバー 約10名以上  
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2025.10.09
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