COLUMN

【グループ会社インタビュー】株式会社PlusPass 平井 雄大 社長 ~前編~

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  • グループ企業
2025.07.01

D-POPS GROUPでは、現在約24社のグループ会社が仲間となっています。
今回は、2024年3月に新規設立した株式会社PlusPassの平井 雄大 社長へ、インタビューしました。

◆ディ・ポップスへの入社経緯

-杉原-
今回は、PlusPass 代表取締役の平井社長にインタビューさせていただきます。宜しくお願い致します!

平井さんは2014年の4月にディ・ポップスに新卒入社されましたね。当時の就活の状況やディ・ポップスに入社を決めた動機などを教えていただけますか?

-平井-
僕は京都産業大学出身なのですが、元々プロのサッカー選手を目指していました。
中学生の頃は、コンサドーレ札幌というJリーグの下部組織に入っていて、高校は北海道の北海高校にスポーツ推薦で入りました。

大学では、高校の時に個人ではケガもあり、チームとしては全国大会にも届かなかったこともあり推薦が取れず、初めて受験で入ったんです。大学では部活には入れなかったんですけど、別でチームを立ち上げて全国大会までいきました。その後イタリアで最後のチャンスとしてトライアウトを受けて、落ちてしまったのでサッカーを諦めました。

そこからいざ就職しようとなった時に、たまたまディ・ポップスと出会いました。
僕は当時、大学4年生の5月から自転車で日本縦断をやると決めていたので、就活は大学3年生の2月から3ヶ月間しかやらないって決めていました。

当時は京都の路地裏にある個人経営の飲食店でアルバイトをやってたんですけど、その飲食店が有限会社から株式会社になっていく様を一緒に社長とやってた時に、僕も将来経営者になりたいなと思うようになりました。

就活をする中でたまたまディ・ポップスと出会ったんですが、経営者になる修行ができる場所として企業選びをしていたので、創業者の後藤さんと出会ったときにバチコンとはまるものがありました。

後藤さんと面接をしたことがある人ならみんな言うと思いますが、後藤さんと初めて会った時、僕が1つのことを話すと100以上の反応が返ってきたんです。「うわ、こんな人いるんだ!」とそのとき驚きました。その時に後藤さんの話の濃さについていけなかったので、この人の元にいたら絶対成長できるなと感じたんです。

ほかの大手企業も面接を受けてみたんですが、役員面接で聞かれることや話す内容が本当に薄かったんです。人事の人は熱かったのに、役員面接になると急に温度感が下がる。

ディ・ポップスだけだったんです。面接を重ねる度に熱量が10倍、100倍になっていく。そんな会社は他になかったですし、会社のみんなも本気だとわかったので、やっぱりディ・ポップスに行きたいと思いました。

-杉原-
大手企業も受けたんですね。迷いませんでしたか?

-平井-
一瞬だけ迷った瞬間もありましたが、最後は悔いなくしっかり決断しました!
当時大企業の最終面接スケジュールまで決まっていました。でもあんまり気合いが入らなかったんですよね。僕は京都から東京に面接のために上京していたので、大企業の面接を受けた帰りに、どうなったとしてもディ・ポップスに入りたいなと思ったので、内定承諾書を持って後藤さんに会いに行って、「お世話になります」って伝えました。

-杉原-
学生の時にはもう起業家マインドがあったんですね。学生時代のアルバイトの経験から起業したいと思ったとおっしゃっていましたが、アルバイトでの経験を教えてください。

-平井-
居酒屋割烹のお店でアルバイトをしていたんですが、京都に本社があるGSユアサさんや京セラさんなどが会食で使ってくださるようなお店でした。

そのお店は社長が全て任せてくれるので、僕はアルバイトながら給与振り込みをやったりシフトを作ったり、なぜか正社員の面接もしていたんです。(笑)
新店舗オープンのレセプションの調整をやったり、社長の接待にも一緒に行かせてもらったりして、「社長って、こういう感じなんだ」というものを経験させてもらいました。学生の時から社長にいろんな経験をさせてもらったおかげで、周りの飲食経営者の皆さんからもすごい可愛がっていただいて、「もっと頑張れよ」とか声をかけてもらって刺激をいただきました。そういった社長の仕事に触れていた経験から起業したいと思うようになりました。

◆ターニングポイント

-杉原-
入社してから11年になりますが、この11年を振り返るといかがですか?長かったですか?あっという間でしたか?

-平井-
あっという間ですね。年を取るたびに1年めっちゃ早いと感じますし、やっぱり10年以上続けてこられて良かったなと感じています。

ディ・ポップスに入社してから11年、順風満帆で、右肩上がりで成長出来ているなんてことは全くなかったです。ただ、ちょっとずつ波を上げていく、少しずつ成長していくというのはあったのかなと思っています。

ターニングポイントは色々あったんですが、1番大きかったのは、入社して3年目の時に楽天モバイルの立ち上げをやらせていただいたことです。ディ・ポップスで楽天モバイルショップの立ち上げをやるとなったときに、当時ディ・ポップスの営業本部長で、現在グループ会社の社長である岩間さんからお話をいただいたんですけど、それがターニングポイントでしたね。

当時、とっても生意気だったんですけど、岩間さんに「ディ・ポップスって日本一の店舗ってないですよね。僕作りたいんですよ。」ってラーメンを食べながら話したら、岩間さんが「やろう」って言ってくれて、その年、楽天ショップ5店舗を岩間さんが出店してくれました。ディ・ポップスはほかのキャリアもやっているので、他社さんとリレーションも楽天さんとの交渉も大変だったと思います。

楽天モバイルの立ち上げ部長をやらせていただいて、今では楽天モバイルで何度も日本一を獲得するようになりました。

2つ目のターニングポイントは、KDDI事業部のV字回復です。入社6年目のときに、当時KDDI事業部がauショップ8店舗、UQスポット3店舗あった時代で、月間でかなりの赤字を出している店舗が複数ありました。
会社としても苦しい事業になっていて、組織もみんなネガティブな状態だったんですけど、僕に事業部長を任せてもらってから、最終的に直近3年間の中で過去最高益で着地しました。そのときは、組織を作るというよりは、マイナスをどうやってプラスにするかという状況だったので、組織をもう一度作り直した経験が大きかったです。

そのあと入社当時に所属していた併売店の担当にもう一度戻ったんですが、そのころからディ・ポップスグループの常務取締役(元ヨドバシカメラ 執行役員 事業本部長)で、ディ・ポップスの副会長でもある渡辺さんにマンツーマンで本格的に仕事をやるようになったんですが、渡辺さんに鍛えてもらったから今の僕があるのなと感じています。

当時僕は渡辺さんに全然ついていけなかったんです。ディ・ポップスの転換期、現在代表の増田社長と渡辺さん体制だったころ、僕の中で「本当にもうディ・ポップスについていけないな」と感じた時があったんです。

でも、逃げてもダメだなと思ったので、週末に渡辺さんの事務所に行くと決めて2~3年ぐらい通っていました。そこから渡辺さんと話せるようになって、だんだん話も理解できるようになったことが3つ目のターニングポイントですね。

あの時は、自分の立ち回り方にも悩みました。2番手としてほんとはうまくやる必要があったんですが、物事をまとめる力が僕にはありませんでした。だからまず1回、渡辺さんの方に立ち向かっていこうと決めました。

◆PlusPassの設立経緯

-杉原-
素晴らしいですね。私も経験がありますが、昭和の時代だからということではなくて、いつの時代でも、厳しい上司とか厳しい先輩って必ずいます。そして厳しさのある先輩って、厳しいからこそ実績がある。
厳しい先輩に出会って逃げてたら、多分いつまでも逃げることになる。そこで食らいついていくことで、そのレベルに近づける。平井さんにはその根性があったんですね。

そして入社11年目となる昨年3月に、今のPlus Passの社長に就任されました。Plus Pass社の社長就任の経緯を教えていただけますか?

-平井-
設立のきっかけは後藤さんにいただきました。一昨年の12月ぐらいに後藤さんから、「事業譲渡の話を進めていて、新設会社を立てて受け入れようと思っているんだけど、やってみる?」と有難いことにオファーをいただきました。
ただその代わり、翌年の2月には会社設立と事業譲渡を全部終わらせるから、残り3か月くらいでの準備となるけど、それでもやる覚悟があるかと言われまして、「やります!」とお伝えしました。

後藤さんには、「いつか起業したい」「社長としてパフォーマンスしていきたい」という話をずっと伝えていました。それを覚えていてくださったのかなと思います。

事業に関しては、僕もやったことのない事業をやることになったり、デューデリジェンスにも初めて同席させていただいたりして分からないことだらけではあったんですが、決断しないと進まないということもあったので、後藤さんに背中を押していただいてやることにしました。

-杉原-
大きな決断でしたね。ちなみに現在はディ・ポップスと兼務でPlusPassを経営されているんですよね。どのようにバランスを取っているんですか?

-平井-
現状は、ディ・ポップスの割合のほうが比較的多い状況ではあります。
一方で、ディ・ポップスが通信事業で直接キャリアと交渉ができる事業で、PlusPassが広告代理店と交渉できる事業で、やはり両方に所属していることで出来ることも増える印象はあります。

◆事業概要

-杉原-
それは活かすべきですね。それではPlus Pass社の事業概要をご紹介いただけますか。

-平井-
すまっぴー」という格安SIMの比較メディアの運営をしています。
すまっぴーは、ユーザーが自分自身にぴったりのプランを選べるようになることを最終ゴールにしています。通信業界って8割前後ぐらいが自分に合ってるプランを使ってないという実態があり、その要因は自分で選びづらいことが大きくあると思っているので、ユーザーが自分自身でプランを選べるようになるようなメディア運営を行いたいと思っています。
あとは、youtubeでも情報発信を行っています。

-杉原-
すまっぴーは今後もスマホ専門のメディア運営を続けていく予定なのでしょうか。

-平井-
今のところはその予定です。ただ、今商材を増やしているので今後広がる可能性もあります。通信に関連する商材で、よりユーザーの選択肢を増やしていきたいと思っているので、例えばクレジットカードや証券口座、銀行、ポイント、決済などは今後揃えていきたいなと思っています。スマホが中心ではありますが、メディアとしては通信生活のコンサルメディアになっていくと考えています。

-杉原-
今後が楽しみですね。それでは、すまっぴーの特徴や類似他社製品に対しての競争優位性などを教えてください。

-平井-
事業的にはシンプルな状態で、かつ比較メディアの中では販売ボリュームがかなり多いです。背景としては、運用の仕方で今リスティングが中心なんですが、リスティング中心でやっている比較サイトがほぼないので、この点が一番競合優位性があるなと思っています。

ただ、今のままだと比較的真似もされやすい状態ではあるので、もっとこう複合的にビジネスを組み立てる必要があります。

 

☆インタビューアー
D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太

【株式会社PlusPass】
代表者:代表取締役 平井 雄大
所在地:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ32F
設 立:2024年3月1日
U R L:https://plus-pass.com/

 

次回後編のインタビューでは、
・PlusPass設立後の取り組み
・成長戦略
・「ベンチャーエコシステムの実現」に向けて
・5年後の理想の姿
などについてお伺いしています。

後編もぜひご覧ください!

 

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D-POPS GROUPでは、現在約23社のグループ会社が仲間となっています。 今回は、2021年にグループ入りした株式会社アットマーク・ソリューションの代表取締役COO 西川 明夫さんと代表取締役CFO 松谷 頼人さんへ、インタビューしました。 (こちらのインタビューは、2025年4月に実施しました。) 前編の記事は、こちらからご確認ください。 ◆最大の強み・特徴 -杉原- エンジニアという職種のやることがどんどん高度化していきますね。 コーディングはやらなくてよい。ただし、どういう構造のプログラムで、どんなインターフェースで、どんな仕様のプロダクトを作るべきか。そこのコーディネートができることが大事ですよね。 そういった方向に向けて、アットマーク・ソリューションの、最大の強み、特徴は何でしょうか? -西川- これは冒頭にお伝えしたどういった事業をやっているかというところにも関係してるんですが、上物のアプリケーションを作るというところだけではなくて、インフラの部分から構築・提案ができるっていうところが強みだと思っています。 それこそ、システムとかサービスって、なんだかんだインフラの基盤の上に乗っかってくるものですので、基盤からトータルでご提案できるというところは1つ強みかなと思っています。 そして、ディレクションができるメンバーを専任で置いていますので、クライアントさんが思っていることとしっかり向き合ってエンジニアに伝えていくことができます。 アットマーク・ソリューションは広い意味でSIerという風に捉えてはいただくんですけれども、そうなるとエンジニアさんの会社だからコミュニケーションが難しい会社さんもたまにある中で、アットマークは「ディレクションの方がいるので相談しやすくていいですよね」というのはよく言っていただけます。この点は強みですね。 -杉原- それは本当に需要がありますね。AIがどれだけ普及しても、最後は人間味とか空気が読めるなど、人間でしかできないところが必要になりますよね。人とのコミュニケーションという部分で差別化すべきですね。 -西川- そうですね。外資系企業、特に海外の企業ですと、エンジニアさんってもうプロフェッショナルにコードをかければいいみたいなことが神格化されてるというか、打ち合わせも何も出ないけど、とにかく生産性が高いからいいということがあります。 ただ私たちはどちらかというとコミュニケーションも大事にしたいですし、大切にしているということをクライアントさんにも知っていただきたいと思ってますので、ディレクションができるメンバーを置いてるっていうところですね。 -杉原- クライアントさんの規模には、特徴ってあるんですか。 -松谷- あまり規模で固めてはいないですが、大企業の案件もありますし、自社サービスで最近展開し始めた新興企業さんもあります。業種で言うと、受託してる案件はtoC向けのサービスを展開してるもののサポートが多いんですね。 SESは元々大規模系の案件が多いです。 -杉原- アットマーク・ソリューションに案件を依頼される企業さんはどういった理由が多いんでしょうか。例えばコードを書く部分をお願いしたい、人手が足りないからお願いしたいなどどういった理由なんでしょうか。 -西川- どちらかというと後者です。人手が足りないという部分と、あとは人脈的なところが多いです。エンジニアさんがそもそも社内にいないというケースを伴走支援させていただいてる案件も最近増えてきています。 それこそ先ほどあった自社サービスをやっているようなクライアントさんですと、プロモーションとかマーケティングのチームは社内にあるんですが、開発ができるエンジニアさんが1人もいないみたいな会社が結構あります。 例えば、これまで10年ほど特定のアプリをリリースして運用されているんですが、エンジニアさんがいないので、これまでも各ベンダーに依頼をしてきたものを今引き継いでやっているとかも、案件として増えてきています。 ◆採用について -杉原- ところで、世の中全般的に日本はエンジニア不足と言われていますよね。 アットマーク・ソリューションは採用に対してどのように取り組んでいるんですか。 -松谷- エンジニア採用としては、一昨年ぐらいが1番の年収バブルでとにかく年収高ければ高いところに行くというような状態だったんですけど、AIがたくさん出てきて、今後エンジニアがいらなくなるのではという流れが出てきて、今は少し落ち着いています。 ただ、今でも現状エンジニアの数はずっと足りていないので、比較的他業種と比べたら年収は高い状態ではあります。 アットマーク・ソリューションでは20年間色々試してきた結果、採用としては新卒が一番相性がいいです。新卒の方に来ていただいてちゃんと教育をするというのがサイクルとしていいので、新卒に力を入れています。 去年はインターンの採用を行いました。インターンといっても数日ではなくて、年間を通して来ていただいて、案件を社員のエンジニアの数時間分だけやってもらうとか、人によってはフルで働いてもらうなど、トータル20名ぐらいの長期インターンを行いました。 インターンで入ってくれた方たちは、うちに入ってくれたら嬉しいんですが、優秀な人が多いので、直近だとサイバーエージェントやDMM、IBMなどに入社していました。 -杉原- そんな優秀な学生さんたちは、アットマーク・ソリューションのインターンにどうして応募してこられたんでしょうか。 -松谷- 皆さんにヒアリングした結果、去年は特にモバイルのFlutterのようにある程度パッケージ化されてるものが流行っていたんですけど、少し経験を積んだ学生さんは、アットマークのようにラボとか受託で社内の案件をやっていたり、ネイティブで自分でごりごりコードを書くような案件をやりたいという学生が多かったんです。 優秀な人ほど、ちゃんと自分で書くのを1回やってみたいというニーズがあり、応募してくれました。 最初の説明の時に「次世代生成を経営理念にしているので、弊社でたくさん経験して活躍できる人材になってください」とお伝えしていたんです。日本のITは諸外国に比べてまだ伸びしろがあるので、優秀なIT人材が増えることが我々にとっても嬉しいことで、パートナーとしても繋がれるので今後が楽しみです。 -杉原- ここで経営理念が生きてくるんですね。アットマーク・ソリューションでインターンをした学生が優秀なIT人財として活躍して、何年後かにアットマーク・ソリューションに転職してくるようなケースが出てくるととてもうれしいことですね。 今後の採用の戦略を教えてください。 -西川- 現在エンジニアが35名程いますが、これから増やしていきたいと考えています。 最大でも10年を目途に200名ぐらいにはしたいです。 -杉原- いい目標ですね!新卒採用だけではなく中途も採用されるのでしょうか。 -松谷- そうですね、中途というか未経験者の採用に力を入れようと思っています。 特に20代などの若い方でスクールに行って勉強している方や、最近だとスクールには行かずに勉強してる方もいらっしゃいます。エンジニアになるにはどうしても興味・関心、好奇心などが必要なので、興味を持って勉強されている方などを採用できたらと思っています。 ◆「ベンチャーエコシステムの実現」に向けて -杉原- D-POPS GROUPは、「社会に変革をもたらす多数の成長ベンチャーを輩出する」をビジョンに掲げています。一言で言えば、「ベンチャーエコシステムの実現」を目指していますが、このベンチャーエコシステムに対してどんな感想を持たれますか? -西川- まずは非常にありがたい環境にいさせていただいてるなと、日々思っています。特に財務の部分では、ディ・ポップスグループに大変心強いサポートをいただいております。 本来であれば、財務面に関しては経営において非常に重要な部分だと思っているのですが、サポートしていただいているおかげで、本業に専念できています。グループとしてその環境を用意していただけてるのはとてもありがたいことだなと感じています。 たぶんこの環境になければ、そもそも採用をどうしようかなどの議論もできていませんし、戦略的にどういうところに投資をしていきたいみたいな話もできません。本当に助けていただいてると思ってます。 -松谷- 私も西川さんとほとんど一緒の感想ではありますが、こんなに面白い環境というか仕組みはなかなかないと思っています。ベンチャーエコシステムというものが目指している座組・人物像って、とにかくチャレンジャーで、でも人はすごく優しくて温和というか。同志という感じもしますし、戦ってる感じもしますし、そういう文化が根付いているのってなかなかないと思います。 その中でいろんなものに挑戦できるし、挑戦するための仕組みもありますよね。例えばアドバイザーさんが皆さんいらっしゃって気軽に相談できることも大きいです。とにかくこういう環境にいることをすごいありがたいなと実感しています。 -杉原- そうですね。ディ・ポップスグループは挑戦に関して二つ大事にしていますよね。 まず、挑戦した人の成功確率を上げる。完璧じゃないにしても、仕組みや環境づくりに努めています。 そして挑戦してうまくいかなくても、またそのエコシステムの中で再挑戦できる。実際に再挑戦した事例がいっぱいあります。 -松谷- そうですね。グループ内での競争もあるし、助け合いもある。グループシナジーを生むという場面もいっぱいあるのでありがたいです。 大体M&Aというと、本部から厳しく指導されるイメージがどこでもあると思いますが、ディ・ポップスグループはほとんどないです。本当の意味でのサポート体制はありますが、厳しく指導されるということはまずないです。 ◆グループシナジー(IT3社の連携) -杉原- 代表の後藤さんが経営者の気持ちが1番わかるからこそ、経営者の意思を尊重しながら一緒になって会社を作っていくということを大事にしているんでしょうね。 そんなベンチャーエコシステムの一環として見えるんですけども、アットマーク・ソリューション×テックビーンズ×アイデアランプで最近事業をされていると伺いました。どういった流れで3社で提携することになったのでしょうか?現在の状況などお伺いしてもいいですか? -松谷- 元々はIT系エンジニアを抱えている会社はアットマーク・ソリューションと、テックビーンズの2社で、以前から連携はしていてテックビーンズで受けた案件に我々も入るとか、逆もまたしかりという形でやっていました。去年ぐらいにアイデアランプさんがジョインしてちょうど3社になったので、より具体化することになりました。 なので、実際に3社一緒に入ってる案件もあったり、一緒に提案しに行ったり、お互い2社同士でやっていたりなど様々な形で連携しています。 メンバー同士も顔見知りになれるような機会をつくったり、勉強会を3社合同開催したりなども考えていて、これからどんどん進めていこうと考えています。 -杉原- 勉強会といえば、先日ディ・ポップスグループの投資先であるBLUEISHさんによる事業説明と質疑応答の場がありましたよね。その時の懇親会で、BLUEISHの為藤社長と西川さんが、すごく盛り上がっていた印象がありますが、ベンチャーエコシステムメンバーからの学びというのはありましたか? -西川- 盛り上がりましたね!私の中では、結構為藤社長が衝撃的でした。プレゼンの仕方も印象的でしたが、実際の事業内容も、元々は受託事業をされていたところから、業界動向を組んだ上でAIに舵を切られて、その中でも、AIエージェントに注力しているという発表をされていたのが本当に衝撃的でした。 AI活用、最近ですとAI駆動開発などいわれたりするんですが、正直私自身知識が少なかったなと思うのですが、為藤社長がおっしゃっている言葉もある程度わかるけれども、ちょっと調べないとなと強く思ったんです。 そこから自分の中でインプットする内容をちょっと変えていきました。 BLUEISHの勉強会をきっかけにして、AIを活用したコンサルテーションをやっていきたいという発想に繋がってきているなと思っていますので、大変勉強になりました。 ◆5年後の理想の姿・それに向けての課題 -杉原- 勉強になったとのこと、開催してよかったです。これからもベンチャーエコシステム内で連携できるような場を作っていきたいと思います。 それではアットマーク・ソリューションさんの5年後の理想の姿・それに向けての課題をそれぞれ教えてください。 -西川- まず数字の観点で言うと売上も大事だと思っていまして、今のアットマーク・ソリューションは3億円ぐらいの会社ですが、それを30億円にしたいなと思っています。 そのためには、私も含めてもっとメンバーがスキルアップをしていかないといけないと思っていますので、AI活用やラボ型開発に注力していき、クライアントのプロジェクト伴走支援させていただきながらもっとスキルアップに努めていくように取り組んでいきたいです。 課題としては、私が本当に強く思ってるんですが、私たち自体の成長が1番課題だろうなと思っています。 なんでそう思ったのかというと、2年ほど前に後藤代表からお声がけいただいて、ファインドスターグループの総会に出席させていただいたことがきっかけです。 その時に、ファインドスターグループの代表であり、ディ・ポップスグループの社外取締役でもある内藤社長が、「会社の成長とかこの先どこまで飛躍できるのかは、その組織のリーダーやトップにかかっているんだよ」というお話をされていました。 それが私の中ですごく残っていまして、従業員の成長に目を向けてしまいがちですが、そんなことよりも、まず最初に自分たちの天井を上げないことには会社としての天井が上がんないんだろうなと感じておりますので、まずは自分たちが成長していこうと思います。 -松谷- 私は、ディ・ポップスグループの中でデジタル人材のハブになりたいです。弊社も含めて、アイデアランプやテックビーンズも含めて、デジタルに関連するものをやろうと思った時に、とりあえずここに相談しようと集まれる場所になっていきたいなとを強く思っています。 それに向けての課題は、このエコシステムって特に経営者にとって学べる場所がたくさんあるので、学んで吸収しながらより多くのアウトプットをしていくことだとおもっています。 そして私自身はコミュニティをどんどん作っていきたいなと思っているので、とにかく行動しまくるというのが課題かなと思っています。 ◆ホームページを訪問した読者に向けて一言 -杉原- それでは最後に、ホームページ訪問した読者の方にそれぞれ一言お願いします。 -西川- お読みいただいてありがとうございました。私たちはシステムやITの専門家集団でありますので、ITに関するご相談があれば、まずは思い出していただけたらと思いますし、いつでも飲みに行きましょう!(笑) -松谷- ディ・ポップスグループはすごく面白いグループなので、興味持たれた方はぜひ一度ヒカリエに来ていただけたらと思います。 ☆インタビューアー D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太   【株式会社アットマーク・ソリューション】 代表者:代表取締役CEO 増田 勝人 代表取締役COO 西川 明夫 代表取締役CFO 松谷 頼人 所在地:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ32F 設 立:2005年7月 サイト:https://atmarksol.jp/
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2025.06.09
【グループ会社インタビュー】 株式会社アットマーク・ソリューション 代表取締役COO 西川 明夫さん 代表取締役CFO 松谷 頼人さん ~前編~
D-POPS GROUPでは、現在約23社のグループ会社が仲間となっています。 今回は、2021年にグループ入りした株式会社アットマーク・ソリューションの代表取締役COO 西川 明夫さんと代表取締役CFO 松谷 頼人さんへ、インタビューしました。 (こちらのインタビューは、2025年4月に実施しました。) ◆事業概要 -杉原- 今回は、アットマーク・ソリューション 代表取締役COOの西川さん、代表取締役CFOの松谷さんにインタビューさせていただきます。宜しくお願い致します! まず最初に、 アットマーク・ソリューションの事業の概要を教えてください。 -西川- 弊社はシステム開発会社になります。受託開発事業と、SES事業を行っています。 細かく説明すると、モバイルアプリの開発や、ウェブシステムの開発、インフラ基盤の構築などをご提案しています。 -杉原- では、お二人のそれぞれの役割を教えて下さい。 -西川- まず私は、営業全般を担当しています。既存事業の軸である受託開発や、SES全般をうまく回していくところを主に行っています。 -杉原- 松谷さんはどんな役割なんでしょうか。 -松谷- 私は、基本的にバックオフィス全般を担当しています。管理側の業務や採用をメインでやっています。あとは新規事業開発や戦略、経営数値の管理なども行っています。 -杉原- なるほど、攻めと守りですね。お二人の入社の経緯を教えてください。 -西川- はい、私は2006年に入社しました。入社してからはずっとプログラムを書いていました。 アットマーク・ソリューションの設立が2005年の7月なので、設立して間もない頃に入社しました。 -松谷- 私は2022年の2月に入社したので、今年で4年目になります。 -杉原- ちなみにアットマーク・ソリューションがディ・ポップスグループ入りしたのはいつ頃でしょうか。 -松谷- 2021年の6月ですね。 -杉原- じゃあ松谷さんはディ・ポップスグループ入りしてすぐのころに入社されたんですね。 お二人は2023年9月にCOOとCFOに就任されたとのことですが、グループ入り後、そして現在の役職就任後の変化について教えてください。 -西川- まずはディ・ポップスグループにジョインしてから、もう4年経ったんだなって素直に思っています。 この4年間の中でも、社内的にもプロジェクトの問題など色々な課題がある中で、本当に10年くらい経ったんじゃないかという気持ちの4年間だったなと思うくらい、本当に色々経験させていただきました。 -松谷- 私はあっという間で、もう4年経ったんだなと感じます。 私は新卒で入った会社で3年塾の先生をしていて、その後リクルートに転職したのちアットマーク・ソリューションに入社しました。今までで一番長く在籍していますが、あっという間の4年でした。 ◆設立当初について -杉原- 西川さんはアットマーク・ソリューションに入社して約20年になるとのことですが、もともとはどんな会社だったんですか。 -西川- 今とそんなに変わっていないなと思っています。 元々会社の設立は、増田社長と、取締役の谷口さん、そして社員の楠木さんの3人で設立しました。本当に人数の少ない中でやっていたので、当初はSESのみでプロジェクトごとに人を集めていました。 -杉原- 創業当時の方々が今も会社にいらっしゃって、しっかり支えられているんですね。 現在は創業者で代表取締役CEOの増田さんと一緒に、お二人も代表をされているんですよね。増田さんとの信頼関係はもちろんですが、西川さんと松谷さんもそれぞれをとても信頼しているように見受けられます。どんな思いで代表制を敷いて経営しているのでしょうか?役割分担などあるのでしょうか。 -西川- 得意・不得意みたいなところが役割分担に出ているのかなと思うんですが、それぞれがお互いの持っていないものを持ってるなっていうところはすごく思っています。それに加えて、あんまり言葉にしなくても考えてることが大体近かったりするので、それはすごくいい部分かなと感じます。 特に私は、エンジニア出身なのに数字がめっちゃ苦手なタイプなんです。(笑) 松谷さんは数字にとても強いので、すごく信頼感がありますね。 -松谷- 私は後から入社しているので、増田社長が立ち上げて、そこについてきたメンバーがいるからこそ、既存のものを立てないといけないという思いが強くあります。 西川さんは新卒で入社してからずっと会社を支えてきているからこそ、基本的には西川さんの会社になっていくと思っている中で、私はサポート役というか、それをうまく軌道に乗せる・大きくするというところをやれたらなと考えています。 なので、アイデアはもちろん出しますが、会社を大きく方針転換するなどの意見は全部西川さんに決めてもらうということを自分のルールにしてます。 あとは、販管費の部分をちょっとコントロールするなどをやっています。 -杉原- それぞれ役割分担がしっかりされているんですね。ちなみに西川さんは強いリーダータイプなんですか? -西川- いや、それもどうなんだろうと思います。(笑) どちらかというと人付き合いが好きなタイプで、飲みながらコミュニケーションをとったりするのが好きなんです。なので飲み会の場でご縁をいただくことも多く本当に周りに感謝してるんですが、それがお仕事に繋がっているのかなと思ってます。 飲み会の場で頂いたご縁で今も続いてるのが、代理店さん関係で言うと、博報堂グループのお仕事は長期にいただけていますね。 -松谷- でもそれだけじゃなくて、受託などの社内でやっている案件のほとんどが、西川さんの紹介なんです。純粋な売上の4割ぐらいは、西川さんが紹介や繋がりで取ってきたものなんです。 ◆経営理念である「次世代生成」について -杉原- どんなに技術力があったとしても最後はやはり人を好きになってもらうことが大切ですよね。 では、少し事業についてお伺いしたいんですけども、「次世代生成」という経営理念について説明していただけますか。 -西川- 元々代表でもある増田社長が考案された内容になります。 2005年の7月設立当初、業界的なことで言いますと、ITバブルを終えて少し時間が経ちweb2.0といわれ始めて、世の中的にも、サービスと人が繋がり始めた時代です。 今でこそプログラマーと言えばキラキラした仕事と思われるかもしれませんが、当時はどちらかというと、オタクっぽい仕事のイメージがとても強かったと思います。 そういった中で、当時の増田社長の思いで言えば、これからはITの時代であるのは間違いないというところと、それに向けて手に職が必要であると。究極はアットマーク・ソリューションという会社だけではなくて他の会社に行くことになったとしても、ITというベーシックな部分をしっかり育てていたらどこに行っても通用する。そういう人財教育の観点も含めて人を育てたいなという思いがあって「次世代生成」という経営理念になっています。 ◆現在最も注力している事業 -杉原- 次世代を担うというか、次世代のプロフェッショナルを育てるということですね。 現在最も注力されている事業領域はどの事業ですか? -西川- 今ちょうど転換期だなと思っていまして、我々としてはAI活用においてもリードをしていきたい、AIに関する事業をつくっていきたい、伴走支援していきたいというところは強く思っております。今後はクライアントの要望があって受託をして作るとか、SESで人材をアウトソースするというところだったものから、AIを利活用しながらどういうものを仕組みとして作っていくのかというところに注力していけたらなと思っています。 -松谷- 私も同じなんですけれども、今1番メインで注力してるのは、受託(ラボ型開発)という形で、既存のアプリやサービスをお持ちのお客様が、最初にベンダーに依頼していたところから、弊社にベンダースイッチいただく形で、運用保守や開発というのをスムーズに行うというところを、去年から注力してやってきています。 そこから次に、AI活用という話になってきてる潮流の中で、我々がまずAIを活用して社内業務を効率化したり、仕組みを理解し、それをお客様に、アプリの中でどう実装したらいいのかとか、そのアプリを活用されてるお客様だけじゃなく、会社全体の業務効率化にAIが活用できますよね、というような提案をこちらからしていく形で提供価値を高めることにもどんどん注力していきたいと考えています。 -杉原- 生成AIがどんどん高度化する中で、エンジニアという職種はいらなくなるんじゃないかという声もありますが、そのあたりはどうお考えでしょうか。 -西川- ChatGPTが出たのが2年半ぐらい前ですかね。あの時は正直とてもネガティブな気持ちになりました。業界もそうだし、私個人の仕事も結局なくなるかもしれないとめちゃくちゃ悲観的だったんです。 でも、最近ちょっと考え方が変わってきていて、逆にそういうものがあるんだったら、エンジニアリングの観点でどう活用できるんだ、どううまく使えるんだということを考えています。 なんだかんだ生成AIを使うにしても、使い慣れないとうまく使えないと思っています。使い慣れない方々に対して伴走支援できるのはやっぱり私たちだと思っていますので、工夫していきたいと考えています。 ~後編に続く~ ☆インタビューアー D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太   【株式会社アットマーク・ソリューション】 代表者:代表取締役CEO 増田 勝人 代表取締役COO 西川 明夫 代表取締役CFO 松谷 頼人 所在地:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ32F 設 立:2005年7月 サイト:https://atmarksol.jp/ 次回後編のインタビューでは、 ・最大の強み・特徴 ・採用について ・「ベンチャーエコシステムの実現」に向けて ・5年後の理想の姿・それに向けての課題 などについてお伺いしています。 後編もぜひご覧ください!
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2025.05.28
【グループ会社インタビュー】 株式会社ディ・ポップス 増田 将人 社長 ~後編~
D-POPS GROUPでは、現在約23社のグループ会社が仲間となっています。 今回は、ディ・ポップスグループの祖業である株式会社ディ・ポップスの増田 将人 社長へ、インタビューしました。 (こちらのインタビューは、2025年3月に実施しました。) 前編の記事は、こちらからご確認ください。 ◆マーケット状況における戦略 -杉原- キャリアやメーカーのEC直販や異業種からの中古端末の売買市場の増加などで、スマホの実店舗での販売という業態には逆風な時代と思われますが、そのマーケット状況における戦略の一端をご紹介いただけますか? -増田- ちょうどこの1年ぐらい、今後の戦略について結構議論しています。今やっている既存事業も素晴らしいものがたくさんあるんですよね。というのも、人々の生活に直結するので、扱ってる商品とかサービスというのは非常に魅力的だなという風に思います。ただ一方で、代理店という立ち位置になると、コントロールや経営がすごく難しいので、やっぱりそのバランスが非常に難しいなと感じます。 ここからの戦略で言うと、やはり通信です。通信全般というと結構幅広いんですが、もっと我々が取り扱うべき商品があるんです。自分たちで開発するものもあれば、仕入れるものもあるので、商品を増やしていきます。メイン商品とかクロスできるような商品を取り扱っていくっていうのがまず1つの方針です。 もう1個は、ユーザーのライフデザインです。要は生活に必要なもの、かつ課題解決が必要なものは何かを重点において議論しています。我々の店舗もそうですし、店舗がなくても何か我々が介入できるものはないかを今考えてやっています。 -杉原- ちなみに「スマホ相談窓口」の事業はいかがですか? -増田- 順調に伸びています。元々ガラケーやスマートフォンの普及期というのがずっとあって、現時点でもう普及し終わってるんですね。ただこれから製品として出てくるものが、5Gはもちろん6G、今だとAIを搭載してるスマホなどもあり、複雑になりすぎて使い方がわからない方も多いと思います。 そもそもLINEの使い方がわからない、マイナンバーの連携ってどうするんだろう、家の家電とつなげるIot製品を使いたいんだけど接続の仕方がわからないなどありますよね。 物は広がったけど使い方がわからないっていうのを、我々はリアルとオンライン含めてできるというのがニーズとしてはめちゃくちゃあるんです。 -杉原- インターネットに弱い方、特にシニアの方などは、どこにも相談できないという方が増えてきていますよね。そういう方はTOP1のお店に駆け込めばお悩みを相談できる。有料でも、お金を払ってでも相談したい方はいらっしゃいますよね。 -増田- そうですね。以前はボランティアでやってたんですけども、メリハリをつけなきゃいけないということもありますし、働いてるスタッフの技術などを向上させる中で賃金もアップしていく必要がありますから、プロとしてお客様に接客できるように有料のほうがいいだろうと考えています。我々もそのサービスを開発して、とにかく品質を上げていく・クオリティを上げていくということに注力しています。 最後3つ目は教育です。創業から考えたときに1番何がしたかったんだっけ、今も強みになっているものってなんだっけって考えた時に、やっぱり「人への教育」なんですよね。 創業者の後藤さんの思いとして「若者にチャンスを」から始まっているんです。私が代表を交代しましたけど、今もずっとそれが続いていて、結局人への教育がベースにあるんですよね。最後は人を残すと決めているんで、事業が発展し進化する中で当社の人財育成方針でもある「誠実さと技術を兼ね備えた指導者」を育てることが当社のDNAだと思うんですよね。 私は2024年の1年間ぐらいでグループ会長の千本さんと一緒に海外に行かせてもらえる中で、海外では人口は増えている国がある中、様々な面で日本のクオリティが高いなと思うことがあります。例えば、日本人のクオリティの高い教育や文化、サービス精神などは伝えていけるなという風に思ってる部分もあると思っています。 我々ディ・ポップスは何をする会社かというと、「人財教育する会社」だよねというのが、最近いろんなアイデアを出す中で原点回帰しました。 ディ・ポップスに入りたいとか、ディ・ポップスで仕事したいと心からわくわくして思うために、事業領域も成長し、自分自身を成長させたい、ディ・ポップスに入ったら成長できると思ってもらえるようにすることが必要だと思いました。 ◆TOP1の販売・積極方針について -杉原- 個人的に、昔の携帯電話代理店のイメージって「完全歩合制の実力主義だ!」というイメージがあるのですが、ディ・ポップスの自社ブランドショップTOP1ではどのような販売、接客方針なのですか? -増田- 実力主義で勝負するのか、とにかく丁寧な販売をするのか、やっぱりここは1番難しいですね。というのも、やはり数を求めるとどうしても品質が下がるんですよね。そのため業界全体としても多くのコンプライアンス違反事案がありました。ただ、いくら良いことを言っても、結果が出なかったら支援されないじゃないですか。 なので強い営業組織を作ることと、心の教育を掛け合わせることが大切だと思います。理念やビジョンを伝えること。我々はちゃんと人を教育するし、その縁ある大切な人に対してちゃんと貢献する会社なんだから、ちゃんとクオリティあげてかなきゃいけないと思っています。要は人間関係の信頼土台があり、その上に専門スキルや事業環境をのせていけるかかどうかってことですね。 土台がない会社がたくさん昔ありましたよね。そういう会社は数をめっちゃ売ってました。一過性の収益が高く、我々よりも数字の面で貢献していたがいっぱいありましたけど、今では存続していないんです。 だけど品質をあげていきながら、顧客数や販売数も増やしていく必要があるので、ここを組織全体で強化して成長を目指して取り組んでいます。。 ◆新商品「OTHEBES(アザベス)」について -杉原- だから理念経営・理念研修っていうのが生きてくるんですね。その販売方法だけでなく理念研修を経たそのスタッフさんがサービスをやってるから、生活、ライフサポート、ライフデザインの支援ができるようになるんですね。 今後戦略として「OTHEBES(アザベス)」というブランドを立ち上げて顧客基盤を強化していくと伺いましたが、具体的にOTHEBESついて教えてください。 -増田- 「OTHEBES」は3月にローンチしました。執行役員 営業本部長、そして商品開発・事業開発を行っている坂巻を中心に、まず第1弾として、Wi-Fiのレンタルと販売を行っています。OTHEBESとは「others(その他)」+「best(最高)」の造語です。 我々も店舗や商品がありますけど、今ある既存商品でもなかなかエンドユーザーに刺さらない、貢献できない部分ってまだありまして、そこの穴を埋めるのがこのOTHEBESなんですね。 今は第1弾で、Wi-Fiを取り扱っているんですが、今後は例えば、電話しか使わないという人も中にはいるので、電話だけの携帯を自社ブランドにしていく、プラス、いいとこどりできる組み合わせを作っていきたいと思います。 最近でも我々の中で合言葉のようになっているのですが「既存×既存は新規だ!」と。なのでこれを今とにかく現場の要望とお客様の要望を我々が分析する中で、これとこれを掛け合わせたらいけるんじゃないかなど検討しています。 -杉原- 企画もそうですし、現場でもそうですけど、これだけ扱う商品、キャリア、ハードウェア、ブランドが増えて、自社サービスも登場するとなったら、主体性を持った販売員じゃないと、お客様に何を提案しようかわからなくなってしまう危険性もあると思いますが、そこは大丈夫ですか? -増田- なので、ベースとしての教育を大事にしています。実はディ・ポップスって、今まで仕組みがそんなに無かったんです。なので、ここからはちゃんと仕組みを作って、人は忘れる生き物だということを前提に、覚えさせるんじゃなくて、もっとシンプルに伝えられるような仕組みを作るっていうのが今年のテーマでもあります。 人材教育×仕組み化。適材適所、役割分担も含めてやっていければ、もういけるイメージしかないですね!!(笑) ◆サッカーの活動について -杉原- いけるイメージしかない!いいですね!! 話は変わりますが、増田社長はサッカーうまいらしいですね!会社のフットサルクラブで汗をかいていらっしゃるとか。活動をご紹介いただけますか? -増田- 元々はずっとサッカーを学生時代にやっていて、社会人になってからも趣味でずっとやっていました。 最初はディ・ポップスの社内のサークル活動としてやっていたんです。社内は月1回ぐらいやっていて、あとは僕もいろんな交流があるので、外部のメンバーともやっています。多分所属してるのは、メインは3、4個ぐらいあります。 社内だけに目を向けてると、毎回人数がギリギリだったんです。やりたいのにやれない。そんな時にふと考えたんです。どうせなら社内外ミックスしたらどうなんだろうと思って、ミックスしてやり始めたんです。主催は我々がやらせてもらって、うちの社員とディ・ポップスグループのメンバーにも声をかけて来てもらって、プラス、僕の知り合い、その中には元プロの方もいます。 あと、ディ・ポップスグループで投資したBLUEISHさんとのご縁もサッカーつながりだったので、スポーツってそういうご縁もあるんだなと思いました。 ※ディ・ポップスグループは増田社長のサッカー仲間のご紹介で、BLUEISHに投資しました。 D-POPS GROUP、業界特化型AIワークフロー「Omni Workspace」を運営する株式会社BLUEISHへ出資 今までの人生も大体そういうことが多かったんです。 僕は千本さんが開催する千本経営塾に通っていて、その千本経営塾でお会いしたその理事の方がサッカーをやっていて、その方が僕が北京時代にお世話になったドイツ人のマネージャーと高校生の同級生だったんです。 その理事の方と意気投合して、その方が参加しているサッカーの練習に僕が参加するようになって、そこでBLUEISHの方に出会ったんです。 だけどこれって運もタイミングもあるなと思ってて、これが5年早かったら、多分出資とかの話にはならなかったと思うので。僕自身も今までいろんな経験をしてきて、今経営者という立場にもなっているのでいろんな会話ができて、ディ・ポップスグループにトスアップできたんですよね。 先ほど外部の方とやっていると話しましたが、知り合いの経営者の方とか、その社員さんの中でも役員の方や若手の方でも上手い人がいるんですよ。そして大体そういう人って仕事でも活躍している。なんか繋がるんですよね。これがめちゃくちゃいいですよね。 人間性が良くて、仲良くなれる共通点があって、専門分野やスキル、人脈は異なるものをもっているからいろんなつながりに発展しますね。 ◆入社していただきたい学生について -杉原- 来年度卒業の学生さんの就職活動が始まっている時期ですが、どのようなタイプの学生さんにディ・ポップスに入社していただきたいですか?新卒の学生さんにとって、ディ・ポップスの魅力ってどんなとこにありますか? -増田- うちの会社は、とにかく人がいいですね。自己肯定感が高いですし、行動力もあります。あとは周りに対しても手を差し伸べるというか、貢献心が強いんですよね。 プラスして、今のディ・ポップスとかディ・ポップスグループで言うと、経験や技術、人脈などをサポートしたりコーチングしたりできる環境を活用できるので、これ以上にいい環境ってそうそうないぞと思っています。なので、とにかく早く自分は挑戦して、知識だけじゃなく技術を得る、そして、人間力を磨いていく。最終的にはやっぱりマネージメントまでやってもらいたいですね。 我々は学歴はあんまり求めてないんです。ただ、自己肯定感が絶対高くないとダメですね。ネガティブな人はお互い厳しいかなと思います。自分はこんなことできませんみたいなふうに思われちゃうと、何もできなくなってしまうので。 ◆「ベンチャーエコシステムの実現」に向けて -杉原- さて、D-POPS GROUPでは「ベンチャーエコシステムの実現を目指す」をスローガンにしていますがその目標に共感する部分はどんなところですか?ベンチャーエコシステム作りを意識した上での活動などはありますか? -増田- このエコシステムっていうのは、生きていく上で必要なものだと思うんですよね。というのも、やっぱり人間一人じゃ生きていけないですし、やっぱり誰と過ごすかとか、気づきの違いによって人生が絶対に変わるじゃないですか。それに加えて、できる限り早い方がいい。別に遅くても変わると思うんですけども、できる限り早く気づけた方が正しい選択に繋がると思うんです。 なので私自身も、ベンチャーエコシステムというのは必要不可欠だなと思います。自分の時間やお金を使ってでもお会いしたい人がこのエコシステムにはたくさんいるんで、このグループに入ることで、お金をもらいながら、仕事をしながら、そのコミュニティに属するって、普通じゃないと思うんですよ。 そこにいるだけじゃダメだということをしっかり認識してもらいたいなと思います。どうやって行動に移すかは自分次第なので。そのコミュニティにいるだけじゃなく、結局自分発信で、何か教えてもらうでもいいし、何か自分ができることに貢献するみたいな、そういう集団ができるといいんじゃないかなと思うんです。 ◆5年後の理想の姿 -杉原- 素晴らしいですね!それではディ・ポップスという会社及び増田社長の5年後の理想の姿について教えてください。 -増田- まずは会社がちゃんと成長している。そして顧客のライフデザイン、そして社員の自己実現をよりできるようなステージというのは、5年間で確実にできていると思うんです。それを国内外に展開していくことを目指します。 これが増田将人の生きている使命というかメッセージだと思っていて、自分自身がもっと大きくグローバルな視点で見た時に、じゃあどういったことをしなきゃいけないのかっていうのが、今そこを考えながらいろんな協議ができているんで、そこの実行フェーズがもう今年・来年だったりとかになってくると思うんで、多分会社が大きく変わってんじゃないですかね。 -杉原- いいですね。では、その未来に向けての今後の課題を1つ挙げてください。 -増田- 日本でいうと強烈な人手不足ですよね。私も今子供が3人いますが、この子供たちが大きくなった時、20年後とか30年後って言ったら、かなり人口が減りますよね。8000万人とかなってしまうってなった時に、この日本の今までの文化だったり思いっていうのがどこまで継承できて、これから伝えていけるのかっていうことだと思うんですよね。 なので、やっぱり教育っていうものを自分たちが伝えていって、日本国民だけじゃなくて外国人に対してやっていけるのかみたいな。 あとは、明確に今わからないことではあるんですけど、もう1個は自然ですね。 今僕の中でも挑戦していくことの中で、既存事業とか情報とか通信と、1個はその人に対するパーソナルなところと、最後は自然環境保護だと思っているんです。今は何ができるのか明確にはなっていないですが、情報収集している感じなんです。 ◆ホームページを訪問した読者に向けて一言 -杉原- では最後に、このホームページを訪問した読者の方、一言お願いします。 -増田- このベンチャーエコシステムというは、とにかくベンチャーエコシステムの中だけじゃなくて、強烈な利他精神が働いてるプロフェッショナル集団のエコシステムだと思ってるので、まず見て感じられる部分ってもうすでにあると思うんですよね。 そこから何か自分がいいなとか興味あるなと思ったら、ぜひ進んでみてもらって、何か直接お会いできるような機会を我々も望んでますし、ぜひ何かコンタクトいただけると嬉しいなと思いますね。 ☆インタビューアー D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太   【株式会社 ディ・ポップス】 代表者:代表取締役社長 増田 将人 所在地:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ32F 設 立:1998年2月 サイト:https://d-pops.co.jp/
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