COLUMN

【グループ会社インタビュー】㈱STAR CAREER / ㈱graphD 保坂 龍政 社長 ~後編~

  • INTERVIEW
  • グループ企業
2024.11.08

D-POPS GROUPでは、現在約23社のグループ会社が仲間となっています。
今回は、2016年に株式会社 STAR CAREERを創業した保坂 龍政 社長へ、インタビューしました。

前編の記事は、以下のリンクからご確認ください。
https://d-pops-group.co.jp/column/star-career-interview-first-part/

 

◆市場環境

-杉原-
ありがとうございます。では次の質問ですが、STAR CAREERの場合は新卒が多いということなんですが、採用のトレンドとしてはいかがですか?

-保坂-
今後も売り手市場は基本的に継続するのは間違いありませんが、特に来年4月と再来年4月入社の方々の採用は、企業はとても苦労すると思います。

大手を含めてコロナで採用数を絞っていた会社が多く、人財が足りていない企業が多いので、新卒採用の需要がものすごく高まっている状態です。この状況は26年卒の採用まで続きそうです。

◆「キャリポ」のリリースについて

-杉原-
そんな中、7月1日に、就活をしながらポイ活ができるアプリ、「キャリポ」というアプリをリリースされましたよね。まず『キャリポ』についてご紹介いただけますか。

-保坂-
『キャリポ』というアプリは、いろいろな就活イベントが、このアプリの中に入っていて、就活生の方がアプリの中の就活イベントに参加すると電子マネーがポイントでもらえるという、ポイ活と就活を掛け算した今までにありそうでなかったアプリをリリースしました。

リリース後、学生側の反響もクライアント側の反響も非常に高いです。26年の卒業となる学生向けから対象となるので、ここからの動き出しに合わせていくといったところです。

-杉原-
今から本格的にプロモーションが開始ということですね。『キャリポ』の目標はあるんですか?

-保坂-
2025年度の計画としては、『キャリポ』は1万ダウンロードを目指しています。

毎年就活する層というのは、日本国内には45万人いるといわれているので、まずは1万ダウンロード、3年で15万ダウンロードというところを1つ目標にしています。

◆産学連携イベントについて

-杉原-
この『キャリポ』に関連してのつながりで、産学連携の活動であったり、大学で講演をされるというお話を伺ったのですが、詳しく教えていただけますか?

-保坂-
はい、ある大学の商学部の授業の一環として、肉フェスなどのイベント会場で縁日のブースを出し、ビジネスとしてどのように収益を上げていくのかを学ぶため、協賛活動も積極的に行っています。実際には、射的やヨーヨー釣りといったアトラクションの機材発注や景品選び、人員の手配、納期のスケジュール管理、当日の運営など多岐にわたる作業がありますが、学生の皆さんにとって貴重な実践経験になることを期待しています。

また、就活生に向けた講演なども積極的に行っていく予定ですが既に大学やハローワークからのご依頼もいただいている状況です。

私はもともと教員を志し教員免許を持っているので、ある意味夢が一つかなったことになります。

-杉原-
この活動を行う狙いというのはどんなところにあるんですか?

-保坂-
そもそも起業したことや、その後に就活カフェやキャリポというアプリを立ち上げたことも、社会で活躍する人財を事業を通して生み出していきたいという思いから始まりました。ありがたいことに、こうした活動に共感してくださる仲間が増え続けています。

まず『キャリポ』に関してで言うと、情報格差によって生じる就職の不平等を解消したいというコンセプトなのですが、色々な大学の教授や講師の方々から応援の声を頂戴しています。いち企業目線で物事を進めるのではなく、学生や学生団体、大学関係者まで広く指示してもらえるようなプロダクトを目指しています。多方面から『キャリポ』が便利で役に立つものになって欲しいですね。

-杉原-
それはすごいですね。努力しない人は広告にひたすらお金かければある程度取れるんですけど、そのお金に変わるものとしては、いろんな工夫だとか自分の汗というか足と汗で稼ぐというか、これは広告よりはるかに価値が高いですからね。サステナブルですしね。

-保坂-
はい。大学やハローワークで講師をする事は肩書きやブランディングではなく、単純に知ってもらいたいし、その活動の中で応援してくれる人も増えている実感があるためです。

あと、『情報格差で生じる就活の不平等の解消』これはメディアリリースしたものなんですけど、ある大学の学部長から、実際に地方大学では切実な問題で向き合わないといけない課題でもあるという言葉をもらいました。

例えば関東の場合、就活イベントやセミナーが開催されるとすれば東京のどこかで開催される事が多いのが実状です。栃木県在住の学生と東京都在住の学生が就活しよう・企業の説明会に行こう・就活イベントに行こうとなったときに、栃木県の学生も行こうと思ったら、当然行けるんですが、少なからず段取りが必要になってしまいます。東京に行ってる間に何件も回ろうとかって、そのアレンジしなきゃいけないというのはまず不便ですよね。

つまりその就活という短い時間の中で出会える企業数も、同時にその企業と面接などを通して会える機会が減れば、経験値も大きく差が出るんです。であれば、このアプリを通してオンラインでも参加ができるとか、オフラインに関しては我々の就活カフェのアドバイザーに、それぞれの学生さんにあったイベントの情報提供が出来るので、効率よくコスパ・タイパよく就活ができるという事も情報格差で生じる不平等解消にもつながると考えています。

-杉原-
首都圏と地方の情報格差は、どんな分野でもなんとかしなくちゃいけないという課題意識がみんなありますよね。その意識の浸透が大事で、とても素晴らしい事業ですね。

◆STAR CAREERの社風について

-杉原-
ガラッと話が変わるんですが、STAR CAREERはグループの中でも、性別関係なく、年齢も関係なく、いろんな人が活躍しているなという印象があります。ホームページや社内報などを見ると、みんなすごく笑顔がキラキラしていて魅力的なんですよね。ホームページのメッセージにも、「自分らしく輝ける」「お互いを受け入れて尊重する」というメッセージがありますが、保坂社長の中で意識している方針があるのか、「自分らしく輝ける」というメッセージを送るようになった背景等あればお聞かせ下さい。

-保坂-
そうですね、STAR CAREERのホームページに載っている本部のメンバーも現場のメンバーも、弊社のメンバーは基本的にみんなあの感じで間違いないと思います(笑)

でもそれは、後藤社長が築いてきた文化だと僕は思っています。

元々教師を目指していた私が、ディ・ポップスに入社した1番の決め手というのは、後藤社長から「これから30億円・100億円、そこからさらに300億円・1000億の会社を作っていく中で、若い人たちがとにかくチャレンジできる環境を作りたいと思っていて、そこに教師みたいな人がいたらとてもいいと思う。」というお言葉をいただいたことなんですね。

そういうのが基盤にあるので、今、後藤社長はグループ全体を率いていらっしゃって、ベンチャーエコシステムというところから起業家の社会貢献というと次なる大きな領域に行かれていらっしゃいます。

僕が意識してるのは後藤社長のその若い人たちがチャレンジして壁にぶつかりながら乗り越えていくステージを提供するという思いを、僕は伝承したいと思ってるんです。そしてこのスターキャリアで伝承したものを継続していくぞという思いでやってるので、若い人たちに向けてどんどんチャレンジできる環境を作る、壁にぶつかることの素晴らしさ伝える、と後藤社長がこう私に言ってくれたことをスターキャリアで実践してるだけなんですよね。

 

~D-POPS GROUP 後藤社長 インタビュー~
エコシステムにたどり着くまで、そしてこれから
https://d-pops-group.co.jp/philosophy/

 

-杉原-
なるほど、たしかにディ・ポップスから巣立っていった社長たちの会社のメンバーは、自然な笑顔の人が多い会社がほとんどですね。最近はディ・ポップス生え抜きではなくジョインしてくださった会社も多いですが、他のグループ会社の社長と語る機会とかもあるんですか?

-保坂-
あります!ディ・ポップスグループにジョインしてくれたいろんな会社の社長さんと仲良く交流させてもらっています。単純に僕は、ディ・ポップスグループに入ってくれた社長や会社の皆さんに興味があるんです。僕自身、ずっとディポップスの中にいるので、これから同じ仲間として、グループにジョインする前と後では、どのように見えるのかという事も知りたいです。

-杉原-
保坂社長のように、興味を持ってどんどん輪を広げていってくれる方がいるというのも重要ですよね。

 

◆「ベンチャーエコシステムの実現」について

-杉原-
先ほどお話にも合ったように、後藤社長を含めてディ・ポップスグループのメンバーとして、これからベンチャーエコシステムというキーワードを日本にどんどんどんどん広げていきたいと思ってるんですが、ベンチャーエコシステムの実現に対して共感できること、そして意識して活動してることなどございますか?

-保坂-
そうですね。ディ・ポップスグループは今ベンチャーエコシステムの実現に向けて動いていますが、元々私が入社したディ・ポップスから、若い人たちがチャレンジできるステージがありました。今のディ・ポップスグループでは、ディ・ポップスでのビジョンがもっと大きな世界観になったと思っています。基盤にあったディ・ポップスでの考えが、ディ・ポップスグループでもっと大きな世界観になったということなのも、心から共感をしています。

私が今目指しているものというのは、例えばディ・ポップスグループの本社がある渋谷ヒカリエという場所もそうですし、ディ・ポップスグループの中に様々な業種の会社があるので、渋谷ヒカリエという場所の提供やノウハウの提供だけではなくて、やっぱり各社のこれから中核になってくる社員の採用などをこのグループに入るとこういう場所が活用できる・ノウハウを得られる・採用難の市場感でも採用力が増す、みたいなものが伝えられるような形になってほしいので、そこまでしっかり確立したいと思っています。

-杉原-
今グループ会社23社あるので、「採用力はうちの会社がピカイチだ」とか「人の教育に関してはうちの会社がピカイチだ」とか「このバックエンドのシステムは任せてください」とか、各社苦手な部分も頼れる会社があるってベンチャーエコシステムならではですよね。

◆STAR CAREER・graphDの10年後の理想の姿

-杉原-
そんな保坂社長、そしてSTAR CAREER・graphDの10年後の理想の姿を教えてください。

-保坂-
シンプルに僕自身は、STAR CAREERとgraphDという会社、そしてこのディ・ポップスグループが目指してる世界観の実現にむけて、この2社の領域が僕自身に任せられた担当だと思ってやっています。例えばディ・ポップスグループがまた成長していく中でこういうことに困ってる、こういうことをやるやつがいないってなった時に、いつでもそこに対してやる準備ができる人間でありたいと思ってます。

-杉原-
その未来に向けて今取り組んでることや、課題などはありますか?

-保坂-
その課題について、この下期の10月から解消する動きを今取っているんです。

実はスターキャリアの各事業の責任者をやっていた部長以上のメンバーが全員、次世代に権限委譲を行いました。そして今まで部長の下で働いていたメンバーが実務の最終責任者で、それぞれクライアントにも動いて、メンバーフォローも自立してやっていくことにしました。

コア事業20年の企業生存率がどうしても低いのは、登りのエスカレーターの時に事業を立てても、それが安定期や停滞期に入ったときに先の波を乗り継いでいけないからだと思っているんです。なので、既存事業とコア事業とサブ事業を3つ作りつつ、モバイルからコールセンターやカスタマーサポート、バックオフィス事務とステージのバリエーションを広げる事ができたので、この今の波は既存事業としてこれからまだまだ育てていきます。

アップトレンドであったモバイルは今は安定期となりましたが、コールセンターやカスタマーサポートはDX化の波もあり今後も伸びていく事が予想されます。その既存事業の成長を今の若手に一気に任せることにしました。そして、次なる事業であるRPO事業やキャリポや就活カフェ事業を、これまでの役職者が行っていく。こういった事業を3年計画で、売上を目標値まで持ってってくださいという流れにして、今までの役職者が新事業の立ち上げ責任者・実務責任者としてやる体制に今回切り替わりました。

-杉原-
なるほど。会社の立ち上げの時にジョインした人たちが養ってきたものは、派遣事業を通してアントレプレナーシップを身につけてきたというか、新規事業開拓を勉強してきた・経験してきたということなんですよね。まさにベンチャーですよね。

-保坂-
そうですね。最近では、コロナで事業の転換を図るときに、新たな事業領域の拡大や人財育成、そこに紐づく評価制度をメンバー総力戦で作る事で形になってきたので、ここからは次世代のメンバーに事業を動していってもらうという判断をしました。

次は、キャリポやRPO事業のところをしっかり立ち上げることに注力していこうと思っています。そして3年間で現在派遣事業の粗利のシェア90%のところを50%にすることを目標にしています。新規事業と派遣事業の粗利シェアを半分ずつにするイメージです。

 

◆ホームページを訪問した読者の方へ、メッセージ

-杉原-
素晴らしい目標ですね。
では最後にこのホームページを訪問した読者の方に一言メッセージをいただけますでしょうか。

-保坂-
はい。ディ・ポップスグループの色々な方と話ていると、いつも感じる事があるんです。

例えば「俺は海賊王になる!」というセリフが有名な漫画があると思うんですが、その主人公は宝の島にたどり着いて、海賊王という称号を得るために目指していますよね。でも同じ船に乗ってるメンバーの中で実は海賊王になりたいと思ってるのはその主人公だけなんです。

あるメンバーは世界一の剣豪になるとか、また違うメンバーは世界中の海図を作れるようになるとか、実はそこにたどり着くという一つの目標に向けて頑張るんですけど、たどり着いて得たいものってみんな違うんですよね。僕はこのディ・ポップスグループってそういう場所だと思っているんです。

ベンチャーエコシステムのなかで、自分の実現したい夢をかなえる。そこにはたくさんの仲間がいるので、協力し合いながらお互いの夢をかなえていくことが出来る。これからもいろんなメンバーがベンチャーエコシステムの仲間になってくれることをとても楽しみにしています。

☆インタビューアー
D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太

 

【株式会社STAR CAREER】
代表者:代表取締役 保坂 龍政
所在地:東京都渋谷区渋谷2-15-1渋谷クロスタワー25F
設 立:2016年 5月
サイト:https://star-career.co.jp/

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-大木- もともと関東以外に出店するときは、もちろん栄えている都市、九州だったら福岡、 関西や東海であれば名古屋、大阪あたりを考えてはいたので、その中で大阪のいい場所に出店できることになったのははすごい良かったかなと思っております。 心斎橋はもともと美容室は多いところではあるのと、すでにオープン前からお問い合わせいただいてた方がいらっしゃるエリアなので、 その方たちにリリースを知っていただいて、まずお問い合わせをいただくことでご案内できたらいいなと思っています。 また、御堂筋や高級ブランド街からも近いエリアで、関西に出店されている方からも心斎橋はいい町だっていうのを聞いてはいるので、立地としてもすごくいい場所なんじゃないかなと思います。大通りに面してますし、駅からも2つの駅から近いというところと、3階で大きく看板を出せるのもポイントでした。 心斎橋店では、新宿と同様ネイル区画もオープンする予定なので、ぜひお問い合わせいただきたいなと思います。 -杉原- さて、将来こんなサービスを出してみたいとかありますか? -大木- もともと私がThe Salons Japanに入社した経緯として、 美容業界で問題を抱えている美容師さんたちの問題が解決できるサービスに魅力を感じて入ってきた部分があるので、その問題解決をするためのより良いサービスにしていくというのが前提としてあります。 よくあるお悩みで言うと、 経営面や路面店に出店する時のご相談というのは多いです。美容師をされてきた方なので当然、不動産や経営の知識は皆さん最初はお持ちではないので、ご相談を受け付けられる仕組み作りをしていきたいなと私個人としては考えてます。 THE SALONSで力をつけて路面店を出したときに、「THE SALONSを出てよかった」「THE SALONSを出たからこういうところで仕事できた」と言っていただけるようなサービスに発展していったらいいのかなと考えています。 実際にTHE SALONSを出てお店を出すことが決まったときに、不動産トラブルにあった方もいらっしゃるので、トラブルにあわないようにサポートできるようなサービスができたらいいなとも思いますね。 ◆「ベンチャーエコシステムの実現」に向けて -杉原- D-POPS GROUPは、「社会に変革をもたらす多数の成長ベンチャーを輩出する」をビジョンに掲げています。一言で言えば、「ベンチャーエコシステム」の実現を目指していますが、このベンチャーエコシステム作りに対してどんな感想を持たれますか? -大木- そうですね、出資のお話が始まるまで、「ベンチャーエコシステム」という言葉を私自身知らなくて、 このお話いただいて、ホームページで拝見して初めて知りました。 今回出資していただいたことで、先ほどお話した通り、 まずすでにその影響を感じている部分はあるので、頂いたご意見をしっかり取り入れることによっていい循環に持っていければいいかなと思っているところです。 あとは今のところまだほかのグループ会社さんとあまり関わりがないので、The Salons Japanとディ・ポップスグループの皆さんとつながりを作れるような取り組みを作って、グループとしては異質な存在ではありながらかかわりを持てる機会があったらいいのかなと感じています。 ◆5年後・10年後の目標 -杉原- これからいろいろな取り組みをしていきましょう!では、サロンズジャパン及び、大木さんの10年後の目標を聞かせて下さい。 -大木- そうですね。私自身THE SALONSというサービスがいいものだなと思っていて、入居してくださっている美容師さんにとってもいいものであると思っています。 私自身がいいサービスだと思えないとお勧めできないと思っているので、10年後には、このTHE SALONSとしてのサービスがより良いものになって、美容業界の問題解決に繋がるシステムにしていきたいと思っています。 10年後で考えると難しいんですけど、清水が目指している5年で30店舗出店するという目標があるので、そこは一緒にチームとして目指していけたらいいのかなと思っています。出資をしていただいたことで力も増えてると思いますし、よりお客様から求めてもらえるようなサービスにするよう努力を続けていきたいです。 ◆ホームページを訪問した読者に向けて一言 -杉原- 5年で30店舗。アグレッシブな目標ではありますが、とてもいいですね。 最後に、ホームページを訪問した読者の方に、一言お願いします。 -大木- このインタビューを見てくださる方は、THE SALONSを知らない方も多いと思うんですけれども、THE SALONSは、今の美容業界が過酷で環境が悪いと思われているところの問題解決をしていけるようなサービスになっています。 あとは、入居している美容師さんが皆さん本当にいい方が多くて、トラブルが本当に少ないんです。自立心があって、売上を持ってらっしゃる。そして先ほど勉強家だってお伝えしたんですけど、 すごくお人柄としてもいい方が多いなっていうのを個人的に思っています。 ぜひ一度THE SALONSを検索して、お店に来ていただけたら嬉しいです。どのサロンに来ていただいても素晴らしい美容師さんがいらっしゃいます!   ☆インタビューアー D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太 【The Salons Japan株式会社】 代表者:代表取締役社長/CEO 清水 秀仁 所在地:東京都世田谷区松原2-43-11 キッドアイラックビルヂング 2F 設 立:2018年11月30日 サイト:https://www.thesalons.co/
  • INTERVIEW
2025.02.17
【投資先インタビュー】 The Salons Japan株式会社 大木 結女さん ~前編~
昨年弊社は、完全個室型のビューティーモール®️を運営するThe Salons Japan株式会社と資本業務提携を行い、ベンチャーエコシステムの仲間として歩み始めました。 ☆The Salons Japan株式会社との資本業務提携に関するプレスリリースはこちら https://d-pops-group.co.jp/column/the-salons-japan/ 今回は、The Salons Japan株式会社で社員1号として創業者のお二人を支える大木さんへ、インタビューしました。 (こちらのインタビューは、2025年1月に実施しました。)   ◆入社の経緯 -杉原- 今回は、The Salons Japanの社員第1号である大木さんにインタビューさせていただきます。宜しくお願いします。 まず始めに、大木さんがThe Salons Japanに入社した経緯を教えていただけますか。 -大木- まず1番最初に出会ったのが取締役の窪島でした。 私は以前に美容室のレセプションをしていたのですが、その経歴を知った窪島が「実はThe Salons Japanという会社で美容モールという事業をしているんだ」という話をしてくれて。その美容モールは私が以前その美容室のレセプションで働いてた時に課題だと思っていたところを解決してくれるサービスだと感じたんです。 なので、The Salons Japanにすごく興味が湧いて、入社を希望しました。 -杉原- それはいつぐらいの話なんですか? -大木- 2019年に初めてお会いして、 入社したのが2020年の4月ですね。ちょうどコロナ禍でした。 -杉原- 2018年11月にThe Salons Japanを設立して、1店舗目のオープンが2019年とのことなので、創業者2人に次ぐ従業員第1号だったわけですね。 では、現在のThe Salons Japanにおける役割を教えて下さい。 -大木- 基本的な内容としては、まず美容師さんからのお問い合わせの対応で、それに伴う店舗の内覧対応ですね。内覧は代表の清水と一緒に活動しており、申し込み・契約までのお手続きの手配をしています。 あとは店舗オープンに伴う各種手配や契約書の作成、あとは通信機器の設置など、店舗管理に関する様々なことをやっています。その他業者さんの対応やトラブル対応なども行っています。 -杉原- 契約書の対応もされているんですね。たくさんの美容師さんが入居されていると思いますが、今までどのくらいの契約書を作成されてきたんですか。 -大木- そうですね…数えきれないですね(笑) もともと契約や不動産に関する知識はなかったのですが、弊社にかかわる契約書であれば、契約書に書かれている大事なポイントについてはお伝えできるようになりました。 私は仕事をするうえで、コミュニケーションを一番大切にしています。普段のコミュニケーションはもちろんですが、相手の気持ちに沿いながら大事なことはきちんとお伝えすることを大事にしています。 ここは本当に最初の美容室のレセプションの経験が生かされているなと思う部分ですね。一方的なコミュニケーションにならないようにするとか、相手の気持ちに寄り添うとか。レセプションの仕事の中でカスタマーサポートやクレーム対応というところも含めてやってきたので、頂いたご意見を通じて問題解決をしていくというのが、今後さらに良くなっていくステップでもあるので、大事にしています。 -杉原- 素晴らしいですね。THE SALONSでの契約や内覧の担当をするには、美容業界での経験が必要だなと感じることはありますか。 -大木- そうですね、不動産を経験してきた方よりも、美容業界にかかわってきた方のほうがスムーズに話が進むというのはあるかもしれません。 ただこれに関しては私が1番歯痒い部分なんですけど、私は美容業界に関わってきた人間ではあるものの、美容師ではないんです。美容師さんとお会いして感じるのは、美容師さん同士ならではのわかりあえる感覚というのもあるので。内覧の時に話が一気に進んだりすると、「美容師さんですか?」って聞かれるんです。そう聞かれるたびに、美容師さんだったらよりよかったんだろうなって思うところは少しあります。 代表の清水は、内覧の時によく「僕も美容師なんです!」と言っています(笑) ◆THE SALONSとシェアサロンのモデルの違い -杉原- さて、”シェアサロン”っていう言葉をよく耳にするようになったと思うんですけど、THE SALONSのモデルと、よく聞く”シェアサロン”との違いを説明していただけますか? -大木- そうですね。明確な違いとしては、一般的なシェアサロンは席貸しだったり、半個室のスペース貸しとなっていますが、THE SALONSに関しては完全に区分けされてる中で、区画1つ1つを店舗オーナーさんとして利用することができるというところが1番大きな違いかなと思います。 先ほどの席貸しと言ったのは、このTHE SALONSと同じように、ワンフロアはその会社が貸し切っているけれども、全ての売上や営業の管理は、その借りているところに付属してしまうんですね。 ただ、THE SALONSはビル側に許可を取りながらすべての個室を店舗として応援していただけるようにお願いしておりますので、フロアの個室であっても店舗オーナーとして営業できる・店舗を持つ事業者として実績を積むことができるというのは、1番大きな違いかなと思います。 -杉原- 自分のお店のオーナーになれるわけですね。シェアサロンとTHE SALONSのモデルを比較検討した結果、THE SALONSに入居しますっていう美容師さんもいらっしゃるんですか? -大木- もちろんいらっしゃいます。そしてシェアサロンからTHE SALONSに移る方も結構います。というのも、独立したいと思ってもすぐにはTHE SALONSに入れない方っていうのもいらっしゃるかもしれないなと想定しています。 今はプランを多数用意してるのでハードルを少し下げてはいるんですけれども、そこまで気持ちが決まってない方には、お店が持てますよというよりかは、 自分で一旦独立してシェアサロンや席貸しで給料が増えますよと言われたほうがいい方もいらっしゃると思うんです。 ただ、検討した結果THE SALONSに入られる方は、ゆくゆく路面で店舗を出したいと思われてる方が多い印象です。 -杉原- THE SALONSのそれぞれのお店は表で宣伝などされていないと思うのですが、利用者の方は固定の方が多いのでしょうか。 -大木- 基本的にはそうです。新規集客を目指してる方もいらっしゃるものの、お客様がある程度ついているサロンが圧倒的に多いです。理由としては、例えば、さっきのシェアサロンモデルと比較すると、シェアサロンモデルは売り上げの何パーセントかをバックする。そして席の利用料は数万円くらいなんですね。 例えば、50万円の売上であれば、その10%である5万円と席の利用料数万円のお支払いで済むんですね。THE SALONSのモデルは、店舗を借りる時点で30万円~40万円ぐらいかかるとなると、売上を持ってない方は入居が難しいモデルになるので、自分の売上を考えた時に、お客さんが確実についてきてくれるという自信のある方が多いなという印象です。 ◆入居されている美容師さんの特徴 -杉原- 入居されているオーナー美容師さんたちは、どんな方が多いんですか? -大木- 美容師さんという職種自体なんですけれども、やっぱり「より良くしたい」っていう気持ちも強いですし、こだわりのある方が全体的に多いなという印象はあります。ただ、 ぶつかったり店舗でトラブルになったりなどはほとんどないです。そのトラブルにしないように、プライス表やメニュー表を表に出さないというルールを設けてます。 あとは個室空間なので、完全に予約制のサロンが多く、お客様は直接サロンに向かわれてると思うんです。そうなると、わざわざTHE SALONSの中を歩きながら見て回って、ここのサロンがどういうサロンなのかとかを調べたりすることもないのかなと想定しています。 お客様の取り合いもないですし、スタッフの取り合いもないです。 -杉原- THE SALONSに入居して従業員美容師さんからオーナー美容師になったからこそのサクセスストーリーはありますか? -大木- あります!美容業界って、給料が低いイメージがあると思うんです。労働時間は長いけれども、給与や待遇がそんなに良くない状況でも1人前になるまで長い。その状況でずっと働いていらっしゃった美容師さんがTHE SALONSに入られてから、収入が7倍になったというのを伺いました。 -杉原- 収入が7倍!!それはすごいですね!! -大木- そうなんです!それを聞いた時は本当に衝撃でした。細かく今までの給料とかさすがに聞けなかったんですけれども、 7倍になったということに衝撃を受けたっていうのが1点と、 どこまでも可能性があるんだなっていうのをすごく感じたところもあります。 あと、THE SALONSの区画の利用方法は様々で、1区画でやってみたけど、思ったより売り上げが伸びて従業員も集まってきたから、隣も借りちゃおうということで1オーナーさんで最大で4区画まで増やしたサロンもありました。 また、すごくありがたいなと思った話なんですが、オーナー美容師さんとアシスタント美容師さんお二人で入居された方が、お二人とも売上を伸ばされて、アシスタント美容師として入られていた方も卒業して他の店舗を借りてくださったことがありました。 THE SALONSをもともと利用されていた方が次も借りたいって思ってくださるということは、THE SALONSのサービスをいいと思ってくれていたということなので、そんな独立の形があったことはすごく嬉しかったです。 -杉原- 美容師さん側からすると、シェアサロンモデルの場合は売上が上がるにつれて、そのシェアサロンのオーナーへの支払いも比例して大きくなる。THE SALONSの支払いは固定だから、固定費を超えたものは自分のサロンの資金にできる。 本当に1人のオーナーですよね。 ちなみに、皆さん経営ってできるんですか。 -大木- 経営に関しては、皆さん1番最初に不安に思われます。内覧案内時に「経営とか全然わからないんです。」っていう方がすごく多いんですよね。 ただし、ここはもうご自身のサロンになる以上やっていくしかないので、皆さんここで学んでいくようなイメージです。わからないことがある場合には、弊社でもサポートしています。 ただ、美容師さんたちのすごいところは、勉強家の方が本当に多いことです。税理士さんにご自身で相談されたりとか、 最初は自分でやってみて、法人化する時に税理士さんに頼まれている方とかもいらっしゃいます。 -杉原- THE SALONSでは税理士さんを紹介するサービスなどもされているんですか? -大木- やっています。THE SALONSの枠として特価でやっていただいてます。 あと社労士さんと弁護士さんに関しては、何かあった時にトラブル対応としてはご相談いただけるような方を用意してます。ただ、もちろんパックとかではないので、THE SALONSのサービスを知ってくれている弁護士さんや社労士さんを紹介できるけれども、直接契約という形になります。 -杉原- 代表の清水さんから聞いた話だと、すごく人気の美容師さんが、入居してからしばらく段ボールにお金を入れていたと(笑) -大木- そんな方もいらっしゃいますね(笑) オープンしたばかりだとやることも多くて、どうしようどうしようと余裕がなくなってしまうんですよね。 その点でいうと、THE SALONSへの賃料に光熱費も含まれているんです。支払先が多いと忙しくて支払いを忘れてしまうこともあると思うのですが、支払いする手間は減らせているかなと思います。そのくらい最初は余裕がない方もいらっしゃいます。 ◆店舗の特徴 -杉原- 支払いが一括で済むというのはとてもありがたいですね。 さて話は変わりますが、昨年までに7つのビルの店舗がオープンしていますが、それぞれに特徴はあるのですか? -大木- まず全体のコンセプトで一貫しているものとしては、 それぞれのサロンを邪魔しない、どちらかというと共用部は華美なものではなくて、 シンプルにおしゃれで嫌がる人が少ないような作りにしていることが多いです。 ただ、表参道店は本当にシンプルな白を基調とした作りだったんですけれども、だんだん進化してきています。清水がよく言ってるのが、ニューヴィンテージやアメリカのホテルのイメージで、 それぞれのサロンを邪魔しない程度にちょっと淡いグレーを入れてみたりとか、より共用部でも満足していただけるようなデザインにアップグレードしてます。 また、原宿Cat St.店では2点ほど今までの課題点を活かしてアップグレードしました。 THE SALONSはサロンがいっぱい入っている関係で、共用部を歩く方が多く足音が気になるときがあるので、原宿Cat St.店からはそれをカーペットタイルにして、足音が響かないようにしてみたりとか、真っ白の床だと汚れが目立ちやすいから、ちょっと暗めの色にしてみたりなど、前の店舗での改善点を活かして、次の店舗でアップグレードしています。 あとは雰囲気ですね。青山店は地下なので、地下に見えにくいようにちょっとライトを多くするとか、鉄扉がついてるんですけど、それを活かしてちょっと倉庫っぽい雰囲気にしてみたりとか、清水のこだわりが結構詰まっています。 原宿Cat St.店に関しては初めて清水が私に任せてくれまして、私も床材などを選ばせていただきました!そして今月オープンする新宿店は、新しく入ってきてくれたメンバーもいるので、みんなで選びました。 -杉原- 東京都だけで8店舗ありますが、それぞれの店舗ごとに美容師さんの特徴などあるんですか? -大木- 原宿Cat St.店でいうと、原宿にはカラーやブリーチ特化にするサロンが周りに多いので、ブリーチやハイトーンカラーを行うお店、若いお客様、 そして若い美容師さんが多いです。 一方で、銀座の店舗はお客様と美容師さんの年齢層も少し上がりますし、単価の高い髪質改善ストレートのサロンなどが多いです。 少し郊外にある吉祥寺店で言うと、地域密着型の美容師さんたちが多いです。店舗の近くに住んでらっしゃる方がとても多くて、 美容師さんたち皆さんおっしゃるのが、吉祥寺で働き続けたい方が多いです。アットホームな空間作りというのを大切にされてる方が多いなと感じています。 -杉原- 店舗の空き状況はいかがですか? -大木- どの店舗もほとんど埋まっています。今現状(2025年1月時点)だと、すぐに入ることができるのが青山店に1区画、原宿店に2区画のみですね。 吉祥寺店はもう満室で、ありがたいことに、内覧に来てくださった方が、「誰かが出たらすぐに入りたい」と言ってくださっています。 ◆苦労したこと・やりがい -杉原- 大木さん自身が5年やってきて、苦労したことややりがいを感じたってエピソードなどはありますか? -大木- 苦労したことは、青山店のオープン時に通信機器が間に合わないということがありました。発注はしていたんですけれども、半導体不足で機器が間に合わないと言われまして・・・。 青山店は地下階もあるので、Wi-Fiを繋がないと何もできないんです。ポケットWi-Fiとかでつなぐしかないという話になった時が1番ピンチでした。小型の機械なのでみんなで使うと熱くなっちゃうんですけど、機械の前で扇風機を回して冷ましながら、過度な利用にならないように騙し騙し繋がるまで使いました。 通信が繋がらないと予約も取れないし、売上も反映されない。お客様からの連絡も来ないとなってしまうと本当に困ってしまうので、本当にピンチでした。 やりがいとしては、先ほどお話しした給与から7倍の報酬になった話ももちろんなんですけど、 皆さんの話を聞く中で、働く環境が良くなったんだろうなっていう話を聞ける機会がたまにあります。例えば 土日祝日に休めるとか。 通常のサロンだと、企業側が土日祝日休みな分、繁忙日なんですよね。一方で、自分の指名のお客さんが来てくれるとなると、土日休みにすることにもご理解があったりとか、旅行に行けるようになったなどのお話を聞くととても嬉しいです。 あとは、 以前ある店舗の忘年会に呼んでいただいたんですけど、「本当に入ってよかったです!」って言ってくださった時はすごい良かったなと、思わずちょっとうるっと来てしまいました。 美容師さんの人生を変えられるようなサービスになってきたのかなって思った時はすごく嬉しかったですね。 個人的に言うと、自分自身で契約を決められた時も大きかったです。自分自身の手でこの方が未来を想像できる、問題解決ができたということだと思うので、それもやりがいの1つだったかなと思います。   ☆インタビューアー D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太 【The Salons Japan株式会社】 代表者:代表取締役社長/CEO 清水 秀仁 所在地:東京都世田谷区松原2-43-11 キッドアイラックビルヂング 2F 設 立:2018年11月30日 サイト:https://www.thesalons.co/   次回後編のインタビューでは、 ・創業時からの変化 ・資本業務提携後の変化 ・創業者の清水さん・窪島さんについて ・新店舗オープンの状況 ・「ベンチャーエコシステムの実現」に向けて などについてお伺いしています。 後編もぜひご覧ください!
  • INTERVIEW
2025.02.13
【グループ会社インタビュー】株式会社アイデアランプ 宮原 秀文 社長 ~後編~
D-POPS GROUPでは、現在約23社のグループ会社が仲間となっています。 今回は、2023年12月にグループ入りした株式会社アイデアランプの宮原 秀文 社長へ、インタビューしました。 (こちらのインタビューは、2024年12月に実施しました。) 前編の記事は、こちらからご確認ください。 ◆定額制WEB運用サービス「ウェブ担さん」について -杉原- 素晴らしいですね。ところで、2024年の4月には定額制WEB運用サービス「ウェブ担さん」をリリースされましたね。このサービスを企画した狙い、リリース後現在までの状況などについて教えて下さい。 -宮原- 「ウェブ担さん」は、本当にお客様のニーズや課題から生まれているっていうのがあります。 今って日本全国、どんな企業でも採用が大変だっていう時期じゃないですか。 そうすると、中小企業さんとかで、デジタルの担当者ってなかなか採用が難しくなっていますよね。例えば優秀な子が入社しました。給料30万円払って3年が経ちました。そうするともうここで、経験を積んだんでやめますとなり、いなくなる。 それを3回繰り返すと、嫌になる。皆さんとてもそのあたりのことを嘆いていて、もうちょっとやけになってるご担当者さんとかも見てるんです。そうすると、これって別に社内にいる必要ないんじゃないですか?っていうところで、給料30万円で採用するよりかは、月5万円、10万円とかで十分じゃないですか?というところから始まっています。 -杉原- そうですよね。大企業ではないスタートアップだと、例えば法務担当を1人抱えられない。それで、外部の弁護士事務所に委託という話になりますからね。仕事内容としても、中小企業からしたら、1人月分の仕事内容はなくて0.2人月くらいしかないのに1人を雇うのは難しいですよね。 -宮原- そうなんですよ。それで、また世の中には新しい技術やサービスがどんどん出てくるし、それを覚えていく。そうすると、気づいたらなんかID・PWを忘れちゃってるけど誰が知ってるんだ、誰が担当なんだ?という問題にもなりますよね。社員5000人ぐらいの入退社を繰り返されると、きちんとアカウント管理していないとアカウントのサブスクリプション費用がどんどんかさんでいくとか結構あるんですよね。その雑務を本業の片手間にやってる人たちはものすごく多くて、このデジタル雑務を0にしたいという思いでやってますね。 -杉原- このサービスってすごくニーズがあると思っているんですけど、じゃあなんで元々世の中になかったんでしょうか。もしくはあったんですか? -宮原- 似たようなものは当然あると思っているんですけれど、今やっぱりSaaSとかいろんなサービスが世の中に溢れ始めている中で言うと、それら全部をまとめてきちんと管理してという担当者たちって意外にいなかったんです。 その雑務をやりながら、担当者さんがもしいらっしゃったとしても、別で本業をやっているんで、結構工数取られてしまうんですよね。だったらもうウェブ担さんでいいんじゃないのか!って考えているんです。 -杉原- そうすると中小企業もしくは中小だけじゃなく幅広くニーズがあると思うんですけど、リリースした後の反響とか手応えってありますか。 -宮原- 手応えは非常に感じておりますし、まだリリースしてそこまで経っていないんですけれど、 おかげ様で着実にお客様が増えているという状況です。意外に面白かったのは中小企業様だけかなと思ったら、大企業様とかがご依頼してくださることもありまして。 大企業の部署を再編成するタイミングとか、事業整理のタイミングがあったりとか。あとは、ひたすらECの商品登録って結構、 別にITプロじゃなくても大丈夫というか、雑務っぽい部分がちょっとあったりするところとか。そういったことってBPOで外部に頼んだほうがいいということもあるので、やっぱりそういったところでウェブ担さんがはまってる感じがしますね。 ◆社風、文化について -杉原- じゃあ、ウェブ担さんは今後期待できますね! また、ディ・ポップスグループとしてはホームページ作りを一緒に行いました。今まで会ったメンバーみんなしっかりしてるなという印象があるんですけど、企業文化として根付いているのでしょうか? -宮原- ありがとうございます。でも実は文化ではないと思っていて、文化としては本当にめちゃくちゃなんですよ(笑) メンバーも、国籍も、宗教も、年齢も、性別も、慣習さえ違う人たちが集まっているので良い意味で多様性のあるというかカオスさを許容しているのが文化なんです。 その中で、個々の個性をちゃんと活かすために、 「仕組み化」で底上げしていったというのがあるかもしれないですね。「きちっとやる」ということもフォーマットを作っていて、そのフォーマットに沿ってある程度やればできるというようにしています。 -杉原- 宮原社長らしいですね。 -宮原- このフォーマットづくりをやったのも3年前ぐらいです。それまではもう自由闊達に、それぞれがそれぞれに頑張ると。だけど、やっぱり限界を感じて。 「きちっとしている」というお話をいただいてありがたい話だと思うんですけど、社内でも伝えていることですが「マクドナルドのごとく仕組み化しよう」といっています。 -杉原- 素晴らしいですね。ホームページづくりの際に、無茶ぶりでTシャツのデザインもお願いしたところ、素晴らしいデザインを作ってくださいましたよね。 このTシャツのデザインに込めた思いや制作の舞台裏等を教えてください。 -宮原- そうですね、はじめにクリエイティブチームに投げたときに、よくあるパターンではあるんですが、忙しいと最初はたらい回しにあったんです(笑) でも、そこで1人女性のクリエイティブのメンバーが、ちゃんと先陣切ってまとめに行ってくれて、きちっとやり切ってくれました。 -杉原- ありがたいですね。出来上がったTシャツの評判もものすごく良くて、グループ企業やエコシステム内で申し込みが殺到しているんです。本当に素敵なTシャツを制作してくださってありがとうございました! ◆ディ・ポップスグループの印象 -杉原- この1年で各社のホームページを製作したりグループ会社ともコラボしていただいたりする中で、ディ・ポップスグループ全体の印象を教えていただけますか。 -宮原- そうですね。ジョインする前より、ジョインした後の方が圧倒的に面白いと思ってます。逆に今までも、その魅力をもうちょっと発信してきた方がよかったんじゃないかなって思ったぐらいですけど。(笑) 元々経営を勉強したかったという想いがあったので、勉強させていただく機会が多かったり、あとは助け合いもそうですし、ものすごい勢いで日々いろいろな機会をいただいていることがありがたいというか、感謝をしている点です。 あとは、本当に1つ1つの言葉・言動含めてヒントになることって非常に多いので、 そういったところから感銘受けたり刺激を受けるってことは多いかなと思っています。 ◆「ベンチャーエコシステムの実現」に向けて -杉原- ディ・ポップスグループは、一緒に作っていただいたホームページのタグラインにもある通り、ベンチャーエコシステムの実現を目指しています。 ベンチャーエコシステム実現のために、アイデアランプさんがこれから進めていきたいことなどはありますか? -宮原- いっぱいあって、どうしてもデジタル領域の活用になるんですけど、 まずはディ・ポップスグループのコミュニケーションの活性化のために、とにかくポータルサイトを作りたいと思っています。 後藤代表はもちろん、アドバイザーチームの皆さんの言葉が流れていってしまうことだけは、とても勿体ないなと感じています。メッセージなどをアーカイブしておいて、何かあった時にそこに戻れる場所を作りたいなと考えています。さらに、そこから生まれる2次的なコミュニケーションやディスカッションなどができる場所が欲しいと思っています。 -杉原- 確かに、それがあるととてもありがたいですね。 よくフロービジネスよりもストックビジネスで事業運営をしましょうとかで飛び交うけども、社内の貴重な情報やコメントがフローしてますね。 -宮原- はい、そうなんです。大量にフローしていてもったいないなと思っていて、ディ・ポップスグループにとって絶対に価値がありますし、次の時代の起業家さんなどにも、ものすごい価値があると思ってるんで、まずこれを実現したいなというところがあります。 あとは良い部分でもあるんですけど、コミュニケーションに関してです。グループ会社各社がそれぞれの個性を持ってやられてるから、例えばコミュニケーションツール(メールやLINE、Slackなど)がめちゃくちゃたくさんあるんです。これは各社それぞれのツールを使って良いなと思っています。それでいいんですけど、そこからハブになるものがあれば、そこを介していろんなデバイスに対応できるコミュニケーションの仕組みを作りたいと考えています。 でも、結構この課題は面白いんですよ。他の大企業さんやメーカーさん、その他いろいろなサプライチェーンさんを実現している企業さんとかでも課題になっていたりしたので、皆そこに困っているような問題ですね。 -杉原- ディ・ポップスグループのベンチャーエコシステムの特徴として、各社が自由に独立して運営できることがありますよね。グループ入りした後にシステム統一の強制は全く行わないし、それぞれのやり方で経営できることがいいところですよね。 一方で、違うツールを使いながらも情報の流れが早くなる仕組みができるとしたら、さらにいいですよね。 -宮原- 先ほどのウェブ担さんの話の課題と全く同じなんですよね。ツールは多いし、SaaSは多いし、コミュニケーション手段も多いし。 多分1人何個使ってるんだっていう状態になった時に、実は結構な情報の分断が起きている。それがいい部分も多少はあるんですけど、やっぱりベンチャーエコシステムを実現するためには、必要なコミュニケーションを円滑にしてくれるプラットフォームが必要になってくるんじゃないかなと考えています。 -杉原- いいですね。まだまだ発展の余地がありますね。 ◆10年後の理想の姿 -杉原- それではアイデアランプさんの10年後の未来や理想の姿を教えてください。 -宮原- 正直10年後は読みづらい時代だし、10年後を決めきっちゃうことは難しいんですが、先日千本会長のお話にもあったとおり半導体やAIが次に来るってわかっている訳で、多分次に来ることっていくつか答えは出てると思っているんです。 なので我々としてはAIの活用と、フィジカルとデジタルの繋ぎ目ですかね。他にもいろいろあるんですけれど、 そういったところのデジタルでの担い手になっていくこと。誰もが当たり前にAIを使っていられる時代になっていくときに、 アイデアランプの力として、デジタルソリューションとかサービス開発の力は必ず生きるのかなと思っております。 -杉原- 素晴らしいです。それに向けての課題はありますか? -宮原- 課題だらけですね(笑) 直近では自社サイトのブランディングリニューアルをしていこうと思っています。 今のアイデアランプのサイトって8年前に作ったもので、結構古いんです。会社としての中身も昔からだいぶ変わってるので、自社ブランディングを来年、再来年ともっと強めていくとか、あとは教育の仕組みも再構築していこうかなと思っています。 ◆ホームページを訪問した読者に向けて一言 -杉原- では最後に、このホームページを訪問した読者に一言お願い致します。 -宮原- 「一緒に頑張っていきましょう!」というところです。やっぱり物作りが大好きな人はたぶんグループ会社にたくさんいらっしゃるし、 次の価値を作るのがベンチャーの面白さだったりするから、それをどんどんコラボしながら、 次の文化や価値、仕組みやサービスなどなんでもいいんですけど、作っていけるようにしたいなと思っています。 ☆インタビューアー D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太   ◆追記 グループ社長合宿での学びや気づきについて 先日、D-POPS GROUP 代表 後藤の主催で、グループ会社社長合宿が行われました。海の見える素晴らしい環境での合宿で、経営戦略を明確に描けるようになることや経営者の人間的な成長を実現することを目的として実施しました。 ◎宮原社長の感想 最高のロケーション、美味しいご飯、そして、後藤代表を筆頭に、百戦錬磨のプロフェッショナルの方々からの値千金の学びの機会を頂きまして、本当にありがとうございました。素晴らしい環境での運気を浴びながらの本質をついた学びは、ネットにも、そして本を読んでも得られない貴重な体験ばかりで、私にとっては一生の宝物となりました。 特に、後藤代表からの教えである ①経営者の成長、人間的な成長 ②経営戦略を明確に考えることができる ことの重要性のお話から、3つの杭のお話、戦略、戦術、戦闘の3段階のお話まで、たくさんの衝撃を受けっぱなしでした。 悔しさと成長したい欲とで、溢れて、帰宅してからしばらくの間、ずっと昼夜を問わずにビジネスモデルを考え続けていました。この学びで得たものを血肉として、次のステージにいくべく、頑張っていきたいと考えています。 ベンチャーエコシステムをデジタルの力で一部担わせていただくことは、僕にとっても、アイデアランプ社にとっても、大切なターニングポイントになると感じていますので、引き続き、全力で駆け上がっていきたいと考えています。 【株式会社アイデアランプ】 代表者:代表取締役 宮原 秀文 所在地:東京都渋谷区神宮前6-18-13 神宮前浅間ビル4F 設 立:2008年8月1日 株式会社アイデアランプ HP:https://idealump.com/ WEBサイト無料診断:https://idealump.com/webshindan/ 定額制ウェブ運用サービス「ウェブ担さん」:https://web-tantou.com/
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2025.01.28
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