COLUMN

【グループ会社インタビュー】 株式会社TFN 長岡 守 社長 ~後編~

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2024.12.17

D-POPS GROUPでは、現在約23社のグループ会社が仲間となっています。
今回は、2018年にグループ入りした株式会社TFNの長岡 守 社長へ、インタビューしました。

前編の記事は、こちらからご確認ください。

◆事業売却について

-杉原-
そうだったんですね。
では、その通信事業の売却について、詳しく教えていただけますか?

-長岡-
通信事業の売却について考え始めたのが今年(2024年)の1月ぐらいでした。自社の事業を見つめ直して、 この後どうグロースさせるかというのは考えてたんですけど、先ほど言った通信の事業売却というのが頭の中によぎりました。

実際に動き始めたのが今年の6月です。実は 一旦コロナで通信事業が思いっきり悪くなった時に、一度後藤社長に打診してるんです。もう通信事業自体がこれだけ悪く、いつ世の中が元に戻るかわからないので、持ってること自体がリスクだと伝えたんです。その時は否定的な意見でした。なので僕も、やっぱり良くないよなと思って持ち帰ってるんですね。

それで今回6月に改めて打診しました。今回はもう自分の中で決めていたので、後藤社長がどうであれ、 自分の考えとしてもう1回伝えたら、後藤社長からいいんじゃないのといわれました。当然僕の考え的には別にこの事業がダメだから売ってるわけではなくて、あくまでも今回の譲渡先であればグロースできるかなと思える会社さんと巡り会えたので、譲渡を決めました。

-杉原-
今回の事業売却は、選択と集中ということですよね。今集中することを決めた事業というのは何でしょうか。

-長岡-
通販のモバイルアクセサリーの事業だけです。今は自転車やスーツケースなどいろいろと売っていますが、最終的にはモバイルアクセサリーに集約するっていう考えで、自社の製品であったりとか、他社の仕入れがあったりとか、もうフル活用して望んで行こうと思っています。

今、通販事業の中で僕が1番重要視しているのは、カスタマーサクセスです。早く作るとか、いいものを作るというのは当たり前のことであって、やっぱり最終的にはエンドユーザーの手元に届いて、うちの商品のファンになってくれるかだと思ってます。なのでモノづくりをするのであれば、売上が1位になるとか、市場で1位になるのも重要なんですけど、よりいいものを届けるという概念の方に進んでいきたいと思っています。

-杉原-
TFN社の事業を見ていて特徴的だなと思うのが、有名どころのデザインを作る権利を取得されていますよね。

-長岡-
そうですね。それは今仕入れ先として協力していただいてるところが、基本的には販権元なんですが、そことどうやって製品を開発していくかなどを一緒に考えているので、 別に全て自社で囲い込むというよりは、いろんなメーカーさんとか仕入れ先さんと協力しつつやっています。

そして、先ほどの話に戻るんですけど、我々は、その市場を調査するツールや売上を分析するツールなどは自社で内製しているので、それでメーカーさんの方により良いフィードバックができる。そうすると、多分、普通の販売先や業者よりも丁寧というか、違う形でしっかり報告ができる。 それができるので、いい相乗効果になると感じています。

◆社風、文化について

-杉原-
ありがとうございます。では続いての質問です。
TFN社の文化、社風はどんな感じなのでしょうか?

-長岡-
以前、TFNの顧問をやっていただいていた元ソフトバンクの常務を務められた後藤誠二さんに最初に言われたことは、「これから共感と共創の部分が必ず必要になってくる。 やっぱりお客様がいいと思っていただけるものとか共感してくれるものとか、そこがないとこの先ないよね」みたいなことを言っていただいたんです。

実はその当時は、本当にユーザーレビューがあんまり良くなかったんです。そこから、じゃあどうやってお客様に対して向きあっていこうか、どうやって良くしていこうかという「共感と共創」を大事にすると決めてから、すごく会社が変わっていったんですよね。なのでTFNの文化としては、お客様を見るということを今1番大事にしてます。

だから、例えば法人の販売先だったら、直接会いに行って商談をすることだし、憶測で決めない、そういうことっていうのはすごく重要視しています。さっきお話しした、システムで出したデータというのは当然見てるんですけど、データと、 直接会って商談する事実をちゃんと判断した上で動くっていうことはすごく気にしてます。

-杉原-
素晴らしい文化ですね。
では続いての質問です。ディ・ポップスグループに入ってから行った取り組みや、その中でグループにジョインをしていたからこそのメリットなどあれば教えてください。

-長岡-
多分これは人によって違うとは思うんですけど、僕の中で1番は考え方を学べたことです。
これは社内の中でもそう思うんですけど、人ってやるかやらないかとか、どういうことをやるかって、結局自分の意思次第かなと僕は思っているんです。

例えば、ディ・ポップスグループに入るのも僕が決めたことです。人から決められてディ・ポップスグループに入ったわけではないので。 やっぱこれって自分の会社でもすごく大切にしている概念です。ディ・ポップスグループに入ったことでその判断する考えの幅が広がりました。例えば先ほどお話ししたように、赤字に陥ったときに考える発想とかが、全然根底が違う。 でもそれも別に間違った根底じゃなくて、こういう概念ですねっていうところ。それをどう解釈するかって人次第だと僕は思うんです。

後藤社長ってEO(Entrepreneurs' Organization 起業家機構)の中で結構有名な方なんですけど、後藤社長を悪く言ってる人って僕は見たことがないです。 普通、人間って1人くらいは悪く言っている人がいると思うんです。でも僕は会ったことがないです、1回も。 これって結構奇跡だと思うんですよ。そんな方から考え方を学べる環境があることがありがたいです。

後藤社長は、僕の会社が赤字になろうが、信頼してくれる。でも信頼してくれているからやらなきゃいけないみたいな圧もあるし(笑)後藤社長がいるから、やっぱり背筋は伸びますよね。

あと、グループ会社のことは各代表に全て委ねているというやり方なので、そこもメリットですよね。グループ会社にはびっくりするほど来ないんです(笑) だけど、数字はすごいしっかり見られてるんですよね。

◆ベンチャーエコシステムの実現について

-杉原-
見られてますねー(笑)。
さて、ディ・ポップスグループは、ベンチャーエコシステムの実現を目指していますが、グループの中でコラボしたり取引した会社ってありますか?

-長岡-
僕はほぼないです。ただ、最近だとあるグループ会社の方が1人で通販を学びに来ていました。その会社の社長から突然連絡があって、「いつか通販をやってみたいと思っていて、一人預けるから、教えるとかではなく丁稚奉公させてくれないか」と。それで一人うちの会社に来たんですが、その方が本当に自分で頑張って、うちの社員に聞きまくって、当然僕もアドバイスしてました。

最後には、100万円ぐらい売上を出したはずです。事業PLが出たとかではないですが、社長も喜んでくれました。グループという関係がない会社同士だったら、じゃあ業務委託費はいくらにするか等の交渉が必要になりますが、グループだからできることですよね。

あと僕は、あんまり人に教えてもらうタイプじゃなくて、どちらかというと盗む方かなと思います。だから経営会議の報告を聞いているだけでも勉強になりますし、基本的に後藤社長がウォッチしてる会社は僕も見るようにしてるんです。

結局ビジネスモデルが良くないとM&AもCVCも成立しないと思うんですよね。 それを四六時中考えている後藤社長が何を考えているかを逆算していくと、多分その出資先が答えなんだと思うんです。 そういう観点で見ていると、後藤社長が今どんなビジネスモデルに注目しているのかがわかりますよね。

僕がこういうタイプだからかもしれないですが、 後藤社長と会うといつも本をいただくんです。すごいなと思うのが、多分僕が今欲してるであろう本をチョイスしてくださるんです。そして僕は必ず本を読んだ後に感想を言うんです。やっぱり後藤社長の経験の中で、多分僕がこう困ってるだろうとかっていうのは察知してくれて、そういう本をくださったり的確なアドバイスをいただけますね。

◆10年後の理想の姿

-杉原-
ありがとうございます。
では、TFN社の10年後の理想の姿を教えてください。

-長岡-
そうですね、いつかやってみたいこととしては、僕もグループ経営みたいなことはやってみたいなと思いますし、多分そこに行き着くんだろうなと感じているんです。

いろんな経営者を見て、例えば1事業だけで伸ばしてる人もいますが、本当に単一事業だけで何千億も作っていくって多分すごく難しいと思うんですよね。例えば飲食店でも、ラーメン屋さんで1兆円企業、多分作れないんですね。

僕がジョインした時はディ・ポップスという携帯ショップ事業がメインだったところから、今ではベンチャーエコシステムという、全然違うところにいるんです。でもやっぱりディ・ポップスグループの動きを見てると、多分後藤社長がやってる動きというのは、経営者としてその会社をグロースしていく上で1番グロースできる方法なのかなと思ってます。

なので、僕もそれが3社なのか2社なのか5社なのかわからないですけど、例えば今TFNでやってる通販、 その次にもし、じゃあこのスマートフォンの法人販売をする・システム開発を独立する・通販の代行業をするというような形ができたら、例えば通販でうまくいかなくなったとしてもシステム開発ではうまくいっているとか、通販の代行業の会社では事業利益が出てて助け合えるみたいな、 そういうところは自分の中でも作っていきたいなっていうのはありますね。それが10年かけてやりたいことかなと思います。

実際にこれ、今本当に絵を描きはじめたところなんです。先日経営陣で合宿を行ったんですが、その時も全部お題にして、ミッション・ビジョン・バリューを再度考えて認識合わせをしたり、報酬体系や待遇面についても考えてみたり。例えば今僕についてきてくれている役員もいつか別に事業会社を作ってTFN独自のグループ体になっていったらそれはそれでいいのかなと思っています。

別にディ・ポップスグループを真似したいわけでもないんです。正直、今回の事業譲渡の時なんて、売る側であっても着金した2日前ぐらいはまともに寝られないですからね。(笑)
10月は本当に元気がなかったんですが、昨日後藤社長の顔を見たらやっぱり気持ちが晴れました。後藤社長って強運を持ってるじゃないですか。もうなんか一緒にいるだけで相当元気になれるので、エネルギーをもらっていました。

-杉原-
後藤社長は本当に、いい気が流れている感じがしますよね。

-長岡-
本当にそうですね。それで昨日いただいた本のタイトル『運』という本だったのでやっぱり面白いなあと。こういう巡り合わせってあるんだなと思えます。 引き寄せの法則じゃないですけど、後藤社長は本当に強運を持っていると思える方ですね。

◆ホームページを訪問した読者に向けて一言

-杉原-
では最後に、このホームページを訪問した読者の方に向けて一言いただけますか。

-長岡-
今僕が目指してるものは、やっぱりいい会社を作ることだと思ってるんです。いい会社の定義って自分の中ではまだ見えてないんですけど、 こうやってグループ入りして、いろんなものから吸収して、いい会社をどう作っていくかというのが、今、僕のミッションなんです。

でも、そこにたどり着けたのは、グループ入りして、物事の考え方とか、人格形成の部分を学べたことが、僕はすごく大きかったんです。なので、後藤社長はめちゃくちゃお忙しいんですが、ぜひ街で見かけたら声をかけてみてください!もうポケモンかのようにゲットした方が絶対いいっすよ。捕まえないと絶対話してくれないんで!(笑)

 

 

☆インタビューアー
D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太

【株式会社TFN】
代表者:代表取締役 長岡 守
所在地:東京都中央区東日本橋2丁目27番8号 アサノ東日本橋ビル1階
設 立:2015年11月25日
サイト:https://tfnmobile.com/

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2025.03.13
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昨年弊社は、完全個室型のビューティーモール®️を運営するThe Salons Japan株式会社と資本業務提携を行い、ベンチャーエコシステムの仲間として歩み始めました。 ☆The Salons Japan株式会社との資本業務提携に関するプレスリリースはこちら https://d-pops-group.co.jp/column/the-salons-japan/ 今回は、The Salons Japan株式会社で社員1号として創業者のお二人を支える大木さんへ、インタビューしました。 (こちらのインタビューは、2025年1月に実施しました。) 前編の記事は、こちらからご確認ください。   ◆創業時からの変化 -杉原- 最も古い社員として見てきたわけですが、サロンズの立ち上げ期からこれまでどんな変化がありましたか? -大木- これは、創業者の清水と窪島も話していたことではあるんですが、少し前は若干停滞期と言いますか、何も変わらずにただやっていた期間っていうのがどうしてもあったと思っています。 人を増やすということをしてこなかったので最低限でやってきたというのもありますし、追随するサービスがそんなに出てきてなかったということもあり、そんなに変わってなかった期間もありました。ここ最近で人が増えたことが、本当に私としては大きな変化ですね。 人が増えたことで、今までちょっと手が届かなかったところに手が届くようになったと感じることがすごく増えました。まだ皆さん入ったばっかりなので、ぜひ続けてくれたらうれしいなと思っています。 停滞していた時期は少しあったんですけど、先ほど少しお話ししたように、1店舗作るごとに問題解決は常にしてきたかなというところはあります。この店舗でここがダメだったから次はこうしようっていうのは、 ゆっくりながら1店舗1店舗を消してきたかなっていうのはありました。ゆるやかに、着実にやってきました。 去年の資金調達のお話から人が増えたタイミングがほぼ一緒で、そこからは一気に取り組み方も、こちらの気持ちとしても少し変わった部分があります。 ◆資本業務提携後の変化 -杉原- 2024年6月に、D-POPS GROUPとThe Salons Japanは資本業務提携を行いましたね。出資後は何か変化を感じましたか? -大木- そうですね、出資をきっかけに反響があったというのはもちろんですが、 今まで自社だけでやってきたところから、初めての出資だったので、ついに!という思いもありましたし、皆さん期待してくださってるのかなと思う部分もありました。 あとは、私は一般社員ながらも書記として取締役会に参加させていただいて、今までなんとなく内々で変化がなくやってきた部分を、 他の業界から見てくださりご意見をいただけて有難いですし、ここは評価ができると言ってくださることは自信になります。なので、参加させていただいて本当にいい経験になるなと感じることが多いです。 あとは、 銀行さんとのお付き合いにも参加させていただくんですけど、銀行さんの評価も変わったんだろうなと感じる部分が実際にありました。また、後藤社長から不動産会社さんをご紹介いただいて、物件をご紹介いただいた際に内見にも同行させてもらってるので、 違う角度からも探していただけて物件の母数も増えたので、事業成長に対して見る角度が変化したなと感じています。 -杉原- 反響という話でいくと、 出資した我々は業界が違うのであまり反響って感じる機会がなかったんですが、美容業界では反響がありましたか? -大木- そうですね、プレスリリースを出した後、美容業界で結構有名な方などいろいろな方がおめでとうと言ってくださいました。むしろ今まで自社だけでやってきたことを知らずびっくりされていた方もいらっしゃいました。 あとは、ディ・ポップスグループからの出資であるというところも反響があり、清水には経営者仲間から後藤社長のことを紹介してほしいといわれたこともあったそうです。 ◆創業者の清水さん・窪島さんについて -杉原- 創業者のお二人、美容師でありボクサーであり宅建士でもある清水さんや、私の長年の友人の窪島さん、二人とも個性豊かなんですが、大木さんから見てどんな感じですか? -大木- 雰囲気と考え方が違いますね。清水は目の前のトラブルに対してまずすぐに動いてテンポよくクリアしていくタイプなんですけど、窪島は普段穏やかなんですがすごく冷静な視点を持っていて長期的に物事を考えているイメージというか。そういった部分で違う思考を持つ2人だからこそうまくいってるんだろうなと思う瞬間がすごく多いです。 ただ、仕事ではない場面になると、例えば普通に飲みに行く時は2人ともとても楽しそうです。仕事では衝突することもあるけれども、友人関係としてはしっかり繋がれているっていうところがうまくいく秘訣なのかなと感じています。 清水が「お金の管理は窪島に任せてるんで」って他の打ち合わせで言っているところ、 窪島が「美容師のことは清水が1番よくわかってるから清水に任せるよ」って言ってるところの両方直接聞いてるので、 同じ思いをそこで持っているのがすごいなと思います。 ◆チームメンバーの雰囲気 -杉原- 最近ではチームメンバーが増えたと伺いましたが、その後チームの雰囲気はいかがですか? -大木- 私が創業間もないころから入社しているので、必要な場面で意見を伝える役割だなと感じているのですが、最近入社したメンバーは全体的にクッション材のような穏やかな方々が入ってきてくださってありがたいです。 ただ穏やかで優しいだけではなくて、皆さんそれぞれやることに対して自分がやるべきことだと思って、責任持って全うしてくれるので、揃ってそういう方が入ってきてくれたっていうのはありがたいなと思います。 -杉原- 確かに皆さん穏やかで平和な空気を持ってる人ばっかりですが、みんなそれぞれプロ意識高いなと感じますね。 -大木- はい、自分が担当している業務はしっかり巻き取ってくれるような感じなので、もう安心してお任せしています。SNS担当の方は、ちょっと話してたことを問題ととらえてくれて、こちらが何も言わなくてもすぐにSNSに反映させてくれますし、別の方は私の負荷が多いなと感じた時は「ここは自分ができるのでもらいます」と声かけて頂いたりもしているので、チーム力が上がっています。 -杉原- ますます拡大の可能性が高まってきていますね。創業者のお2人が個性豊かという話を先ほどしましたが、大木さん自身もマルチですよね。仕事がお忙しいはずなのにフレスコボールの選手だと伺いました。 -大木- そうなんです。フレスコボールをやっています。フレスコボールについてご存知ない方が多いと思うんですけれども、 ブラジル発祥のビーチスポーツで、球技で向かい合ってるにも関わらず、相手が敵じゃなく、味方同士でラリーを続けるというなんとも平和なスポーツになってます。採点競技なので、協議の美しさも評価基準なんです。 -杉原- 素晴らしい競技ですね。練習もビーチでされるんですか? -大木- ビーチがないところは、公園や体育館で練習してます。 ただ大会はビーチで行われます。 -杉原- 大会もあるんですか? -大木- はい!国際大会がありまして、今年は日本で開催されます!フレスコボール協会の会長は、弊社の窪島です。 窪島が代表を務める凌芸舎という会社が、ITカルチャー企業として、本当にいろんなことをやっています。いろんなことをやってると言いつつ、分散してるわけではなく、それぞれにしっかり注力して、それぞれの事業に人が集まってきています。 ◆2025年1月にオープンしたTHE SALONS 新宿店について -杉原- さて、2025年1月に新宿店がオープンしました。入居の申し込みは入ってきていますか? -大木- そうですね。全17区画中、現状8区画(2025年2月17日時点)が埋まっています。実際の内覧は昨日開始したばかりですが、見る前に入居を決めてくださいました。 -杉原- 実際の店舗を見る前に入居を決めた方がそんなにいらっしゃるんですね。 -大木- はい、そうですね。契約がもう確定する形になりまして、昨日、内覧を開始したんですけれども、すでに 2、3組来てくださって検討状況にあります。やっぱり最近の傾向として、 できる前に決めてくださる方も多くてすごいありがたいんですけれども、おそらく実際の店舗を見てから決めたい方がほとんどじゃないかなと思います。内覧会を通して、営業開始2月頃までにもう少し決めていきたいなと思っております。 ちなみに今回からネイル専用区画を2つご用意しておりまして、こちらは2区画とも埋まっています。 -杉原- THE SALONSの美容モールの中には、今あったネイルのほかにも美容室ではないサロンがあるんですか? -大木- ほかには、 アイブロウ、アイラッシュ。あとはエステはもちろんですし、美容整体やコルギなど、そういう美容に通ずるものに関しては入っているサロンがあります。 同じフロアの中に美容室に限らず色々なサロンがあるので、来ていただいたお客様にとっては、お店を見たり看板を見たりするだけでも見たことないような空間で面白いだろうなと思います。 ◆今年の春から夏にかけてオープンするTHE SALONS 心斎橋店について -杉原- 新宿店の次は、初の関東圏外に進出する、大阪心斎橋店が今年の春から夏にかけてオープンしますね。こちらはどんな立地でどんな客層をターゲットにしているのでしょうか? -大木- もともと関東以外に出店するときは、もちろん栄えている都市、九州だったら福岡、 関西や東海であれば名古屋、大阪あたりを考えてはいたので、その中で大阪のいい場所に出店できることになったのははすごい良かったかなと思っております。 心斎橋はもともと美容室は多いところではあるのと、すでにオープン前からお問い合わせいただいてた方がいらっしゃるエリアなので、 その方たちにリリースを知っていただいて、まずお問い合わせをいただくことでご案内できたらいいなと思っています。 また、御堂筋や高級ブランド街からも近いエリアで、関西に出店されている方からも心斎橋はいい町だっていうのを聞いてはいるので、立地としてもすごくいい場所なんじゃないかなと思います。大通りに面してますし、駅からも2つの駅から近いというところと、3階で大きく看板を出せるのもポイントでした。 心斎橋店では、新宿と同様ネイル区画もオープンする予定なので、ぜひお問い合わせいただきたいなと思います。 -杉原- さて、将来こんなサービスを出してみたいとかありますか? -大木- もともと私がThe Salons Japanに入社した経緯として、 美容業界で問題を抱えている美容師さんたちの問題が解決できるサービスに魅力を感じて入ってきた部分があるので、その問題解決をするためのより良いサービスにしていくというのが前提としてあります。 よくあるお悩みで言うと、 経営面や路面店に出店する時のご相談というのは多いです。美容師をされてきた方なので当然、不動産や経営の知識は皆さん最初はお持ちではないので、ご相談を受け付けられる仕組み作りをしていきたいなと私個人としては考えてます。 THE SALONSで力をつけて路面店を出したときに、「THE SALONSを出てよかった」「THE SALONSを出たからこういうところで仕事できた」と言っていただけるようなサービスに発展していったらいいのかなと考えています。 実際にTHE SALONSを出てお店を出すことが決まったときに、不動産トラブルにあった方もいらっしゃるので、トラブルにあわないようにサポートできるようなサービスができたらいいなとも思いますね。 ◆「ベンチャーエコシステムの実現」に向けて -杉原- D-POPS GROUPは、「社会に変革をもたらす多数の成長ベンチャーを輩出する」をビジョンに掲げています。一言で言えば、「ベンチャーエコシステム」の実現を目指していますが、このベンチャーエコシステム作りに対してどんな感想を持たれますか? -大木- そうですね、出資のお話が始まるまで、「ベンチャーエコシステム」という言葉を私自身知らなくて、 このお話いただいて、ホームページで拝見して初めて知りました。 今回出資していただいたことで、先ほどお話した通り、 まずすでにその影響を感じている部分はあるので、頂いたご意見をしっかり取り入れることによっていい循環に持っていければいいかなと思っているところです。 あとは今のところまだほかのグループ会社さんとあまり関わりがないので、The Salons Japanとディ・ポップスグループの皆さんとつながりを作れるような取り組みを作って、グループとしては異質な存在ではありながらかかわりを持てる機会があったらいいのかなと感じています。 ◆5年後・10年後の目標 -杉原- これからいろいろな取り組みをしていきましょう!では、サロンズジャパン及び、大木さんの10年後の目標を聞かせて下さい。 -大木- そうですね。私自身THE SALONSというサービスがいいものだなと思っていて、入居してくださっている美容師さんにとってもいいものであると思っています。 私自身がいいサービスだと思えないとお勧めできないと思っているので、10年後には、このTHE SALONSとしてのサービスがより良いものになって、美容業界の問題解決に繋がるシステムにしていきたいと思っています。 10年後で考えると難しいんですけど、清水が目指している5年で30店舗出店するという目標があるので、そこは一緒にチームとして目指していけたらいいのかなと思っています。出資をしていただいたことで力も増えてると思いますし、よりお客様から求めてもらえるようなサービスにするよう努力を続けていきたいです。 ◆ホームページを訪問した読者に向けて一言 -杉原- 5年で30店舗。アグレッシブな目標ではありますが、とてもいいですね。 最後に、ホームページを訪問した読者の方に、一言お願いします。 -大木- このインタビューを見てくださる方は、THE SALONSを知らない方も多いと思うんですけれども、THE SALONSは、今の美容業界が過酷で環境が悪いと思われているところの問題解決をしていけるようなサービスになっています。 あとは、入居している美容師さんが皆さん本当にいい方が多くて、トラブルが本当に少ないんです。自立心があって、売上を持ってらっしゃる。そして先ほど勉強家だってお伝えしたんですけど、 すごくお人柄としてもいい方が多いなっていうのを個人的に思っています。 ぜひ一度THE SALONSを検索して、お店に来ていただけたら嬉しいです。どのサロンに来ていただいても素晴らしい美容師さんがいらっしゃいます!   ☆インタビューアー D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太 【The Salons Japan株式会社】 代表者:代表取締役社長/CEO 清水 秀仁 所在地:東京都世田谷区松原2-43-11 キッドアイラックビルヂング 2F 設 立:2018年11月30日 サイト:https://www.thesalons.co/
  • INTERVIEW
2025.02.17
【投資先インタビュー】 The Salons Japan株式会社 大木 結女さん ~前編~
昨年弊社は、完全個室型のビューティーモール®️を運営するThe Salons Japan株式会社と資本業務提携を行い、ベンチャーエコシステムの仲間として歩み始めました。 ☆The Salons Japan株式会社との資本業務提携に関するプレスリリースはこちら https://d-pops-group.co.jp/column/the-salons-japan/ 今回は、The Salons Japan株式会社で社員1号として創業者のお二人を支える大木さんへ、インタビューしました。 (こちらのインタビューは、2025年1月に実施しました。)   ◆入社の経緯 -杉原- 今回は、The Salons Japanの社員第1号である大木さんにインタビューさせていただきます。宜しくお願いします。 まず始めに、大木さんがThe Salons Japanに入社した経緯を教えていただけますか。 -大木- まず1番最初に出会ったのが取締役の窪島でした。 私は以前に美容室のレセプションをしていたのですが、その経歴を知った窪島が「実はThe Salons Japanという会社で美容モールという事業をしているんだ」という話をしてくれて。その美容モールは私が以前その美容室のレセプションで働いてた時に課題だと思っていたところを解決してくれるサービスだと感じたんです。 なので、The Salons Japanにすごく興味が湧いて、入社を希望しました。 -杉原- それはいつぐらいの話なんですか? -大木- 2019年に初めてお会いして、 入社したのが2020年の4月ですね。ちょうどコロナ禍でした。 -杉原- 2018年11月にThe Salons Japanを設立して、1店舗目のオープンが2019年とのことなので、創業者2人に次ぐ従業員第1号だったわけですね。 では、現在のThe Salons Japanにおける役割を教えて下さい。 -大木- 基本的な内容としては、まず美容師さんからのお問い合わせの対応で、それに伴う店舗の内覧対応ですね。内覧は代表の清水と一緒に活動しており、申し込み・契約までのお手続きの手配をしています。 あとは店舗オープンに伴う各種手配や契約書の作成、あとは通信機器の設置など、店舗管理に関する様々なことをやっています。その他業者さんの対応やトラブル対応なども行っています。 -杉原- 契約書の対応もされているんですね。たくさんの美容師さんが入居されていると思いますが、今までどのくらいの契約書を作成されてきたんですか。 -大木- そうですね…数えきれないですね(笑) もともと契約や不動産に関する知識はなかったのですが、弊社にかかわる契約書であれば、契約書に書かれている大事なポイントについてはお伝えできるようになりました。 私は仕事をするうえで、コミュニケーションを一番大切にしています。普段のコミュニケーションはもちろんですが、相手の気持ちに沿いながら大事なことはきちんとお伝えすることを大事にしています。 ここは本当に最初の美容室のレセプションの経験が生かされているなと思う部分ですね。一方的なコミュニケーションにならないようにするとか、相手の気持ちに寄り添うとか。レセプションの仕事の中でカスタマーサポートやクレーム対応というところも含めてやってきたので、頂いたご意見を通じて問題解決をしていくというのが、今後さらに良くなっていくステップでもあるので、大事にしています。 -杉原- 素晴らしいですね。THE SALONSでの契約や内覧の担当をするには、美容業界での経験が必要だなと感じることはありますか。 -大木- そうですね、不動産を経験してきた方よりも、美容業界にかかわってきた方のほうがスムーズに話が進むというのはあるかもしれません。 ただこれに関しては私が1番歯痒い部分なんですけど、私は美容業界に関わってきた人間ではあるものの、美容師ではないんです。美容師さんとお会いして感じるのは、美容師さん同士ならではのわかりあえる感覚というのもあるので。内覧の時に話が一気に進んだりすると、「美容師さんですか?」って聞かれるんです。そう聞かれるたびに、美容師さんだったらよりよかったんだろうなって思うところは少しあります。 代表の清水は、内覧の時によく「僕も美容師なんです!」と言っています(笑) ◆THE SALONSとシェアサロンのモデルの違い -杉原- さて、”シェアサロン”っていう言葉をよく耳にするようになったと思うんですけど、THE SALONSのモデルと、よく聞く”シェアサロン”との違いを説明していただけますか? -大木- そうですね。明確な違いとしては、一般的なシェアサロンは席貸しだったり、半個室のスペース貸しとなっていますが、THE SALONSに関しては完全に区分けされてる中で、区画1つ1つを店舗オーナーさんとして利用することができるというところが1番大きな違いかなと思います。 先ほどの席貸しと言ったのは、このTHE SALONSと同じように、ワンフロアはその会社が貸し切っているけれども、全ての売上や営業の管理は、その借りているところに付属してしまうんですね。 ただ、THE SALONSはビル側に許可を取りながらすべての個室を店舗として応援していただけるようにお願いしておりますので、フロアの個室であっても店舗オーナーとして営業できる・店舗を持つ事業者として実績を積むことができるというのは、1番大きな違いかなと思います。 -杉原- 自分のお店のオーナーになれるわけですね。シェアサロンとTHE SALONSのモデルを比較検討した結果、THE SALONSに入居しますっていう美容師さんもいらっしゃるんですか? -大木- もちろんいらっしゃいます。そしてシェアサロンからTHE SALONSに移る方も結構います。というのも、独立したいと思ってもすぐにはTHE SALONSに入れない方っていうのもいらっしゃるかもしれないなと想定しています。 今はプランを多数用意してるのでハードルを少し下げてはいるんですけれども、そこまで気持ちが決まってない方には、お店が持てますよというよりかは、 自分で一旦独立してシェアサロンや席貸しで給料が増えますよと言われたほうがいい方もいらっしゃると思うんです。 ただ、検討した結果THE SALONSに入られる方は、ゆくゆく路面で店舗を出したいと思われてる方が多い印象です。 -杉原- THE SALONSのそれぞれのお店は表で宣伝などされていないと思うのですが、利用者の方は固定の方が多いのでしょうか。 -大木- 基本的にはそうです。新規集客を目指してる方もいらっしゃるものの、お客様がある程度ついているサロンが圧倒的に多いです。理由としては、例えば、さっきのシェアサロンモデルと比較すると、シェアサロンモデルは売り上げの何パーセントかをバックする。そして席の利用料は数万円くらいなんですね。 例えば、50万円の売上であれば、その10%である5万円と席の利用料数万円のお支払いで済むんですね。THE SALONSのモデルは、店舗を借りる時点で30万円~40万円ぐらいかかるとなると、売上を持ってない方は入居が難しいモデルになるので、自分の売上を考えた時に、お客さんが確実についてきてくれるという自信のある方が多いなという印象です。 ◆入居されている美容師さんの特徴 -杉原- 入居されているオーナー美容師さんたちは、どんな方が多いんですか? -大木- 美容師さんという職種自体なんですけれども、やっぱり「より良くしたい」っていう気持ちも強いですし、こだわりのある方が全体的に多いなという印象はあります。ただ、 ぶつかったり店舗でトラブルになったりなどはほとんどないです。そのトラブルにしないように、プライス表やメニュー表を表に出さないというルールを設けてます。 あとは個室空間なので、完全に予約制のサロンが多く、お客様は直接サロンに向かわれてると思うんです。そうなると、わざわざTHE SALONSの中を歩きながら見て回って、ここのサロンがどういうサロンなのかとかを調べたりすることもないのかなと想定しています。 お客様の取り合いもないですし、スタッフの取り合いもないです。 -杉原- THE SALONSに入居して従業員美容師さんからオーナー美容師になったからこそのサクセスストーリーはありますか? -大木- あります!美容業界って、給料が低いイメージがあると思うんです。労働時間は長いけれども、給与や待遇がそんなに良くない状況でも1人前になるまで長い。その状況でずっと働いていらっしゃった美容師さんがTHE SALONSに入られてから、収入が7倍になったというのを伺いました。 -杉原- 収入が7倍!!それはすごいですね!! -大木- そうなんです!それを聞いた時は本当に衝撃でした。細かく今までの給料とかさすがに聞けなかったんですけれども、 7倍になったということに衝撃を受けたっていうのが1点と、 どこまでも可能性があるんだなっていうのをすごく感じたところもあります。 あと、THE SALONSの区画の利用方法は様々で、1区画でやってみたけど、思ったより売り上げが伸びて従業員も集まってきたから、隣も借りちゃおうということで1オーナーさんで最大で4区画まで増やしたサロンもありました。 また、すごくありがたいなと思った話なんですが、オーナー美容師さんとアシスタント美容師さんお二人で入居された方が、お二人とも売上を伸ばされて、アシスタント美容師として入られていた方も卒業して他の店舗を借りてくださったことがありました。 THE SALONSをもともと利用されていた方が次も借りたいって思ってくださるということは、THE SALONSのサービスをいいと思ってくれていたということなので、そんな独立の形があったことはすごく嬉しかったです。 -杉原- 美容師さん側からすると、シェアサロンモデルの場合は売上が上がるにつれて、そのシェアサロンのオーナーへの支払いも比例して大きくなる。THE SALONSの支払いは固定だから、固定費を超えたものは自分のサロンの資金にできる。 本当に1人のオーナーですよね。 ちなみに、皆さん経営ってできるんですか。 -大木- 経営に関しては、皆さん1番最初に不安に思われます。内覧案内時に「経営とか全然わからないんです。」っていう方がすごく多いんですよね。 ただし、ここはもうご自身のサロンになる以上やっていくしかないので、皆さんここで学んでいくようなイメージです。わからないことがある場合には、弊社でもサポートしています。 ただ、美容師さんたちのすごいところは、勉強家の方が本当に多いことです。税理士さんにご自身で相談されたりとか、 最初は自分でやってみて、法人化する時に税理士さんに頼まれている方とかもいらっしゃいます。 -杉原- THE SALONSでは税理士さんを紹介するサービスなどもされているんですか? -大木- やっています。THE SALONSの枠として特価でやっていただいてます。 あと社労士さんと弁護士さんに関しては、何かあった時にトラブル対応としてはご相談いただけるような方を用意してます。ただ、もちろんパックとかではないので、THE SALONSのサービスを知ってくれている弁護士さんや社労士さんを紹介できるけれども、直接契約という形になります。 -杉原- 代表の清水さんから聞いた話だと、すごく人気の美容師さんが、入居してからしばらく段ボールにお金を入れていたと(笑) -大木- そんな方もいらっしゃいますね(笑) オープンしたばかりだとやることも多くて、どうしようどうしようと余裕がなくなってしまうんですよね。 その点でいうと、THE SALONSへの賃料に光熱費も含まれているんです。支払先が多いと忙しくて支払いを忘れてしまうこともあると思うのですが、支払いする手間は減らせているかなと思います。そのくらい最初は余裕がない方もいらっしゃいます。 ◆店舗の特徴 -杉原- 支払いが一括で済むというのはとてもありがたいですね。 さて話は変わりますが、昨年までに7つのビルの店舗がオープンしていますが、それぞれに特徴はあるのですか? -大木- まず全体のコンセプトで一貫しているものとしては、 それぞれのサロンを邪魔しない、どちらかというと共用部は華美なものではなくて、 シンプルにおしゃれで嫌がる人が少ないような作りにしていることが多いです。 ただ、表参道店は本当にシンプルな白を基調とした作りだったんですけれども、だんだん進化してきています。清水がよく言ってるのが、ニューヴィンテージやアメリカのホテルのイメージで、 それぞれのサロンを邪魔しない程度にちょっと淡いグレーを入れてみたりとか、より共用部でも満足していただけるようなデザインにアップグレードしてます。 また、原宿Cat St.店では2点ほど今までの課題点を活かしてアップグレードしました。 THE SALONSはサロンがいっぱい入っている関係で、共用部を歩く方が多く足音が気になるときがあるので、原宿Cat St.店からはそれをカーペットタイルにして、足音が響かないようにしてみたりとか、真っ白の床だと汚れが目立ちやすいから、ちょっと暗めの色にしてみたりなど、前の店舗での改善点を活かして、次の店舗でアップグレードしています。 あとは雰囲気ですね。青山店は地下なので、地下に見えにくいようにちょっとライトを多くするとか、鉄扉がついてるんですけど、それを活かしてちょっと倉庫っぽい雰囲気にしてみたりとか、清水のこだわりが結構詰まっています。 原宿Cat St.店に関しては初めて清水が私に任せてくれまして、私も床材などを選ばせていただきました!そして今月オープンする新宿店は、新しく入ってきてくれたメンバーもいるので、みんなで選びました。 -杉原- 東京都だけで8店舗ありますが、それぞれの店舗ごとに美容師さんの特徴などあるんですか? -大木- 原宿Cat St.店でいうと、原宿にはカラーやブリーチ特化にするサロンが周りに多いので、ブリーチやハイトーンカラーを行うお店、若いお客様、 そして若い美容師さんが多いです。 一方で、銀座の店舗はお客様と美容師さんの年齢層も少し上がりますし、単価の高い髪質改善ストレートのサロンなどが多いです。 少し郊外にある吉祥寺店で言うと、地域密着型の美容師さんたちが多いです。店舗の近くに住んでらっしゃる方がとても多くて、 美容師さんたち皆さんおっしゃるのが、吉祥寺で働き続けたい方が多いです。アットホームな空間作りというのを大切にされてる方が多いなと感じています。 -杉原- 店舗の空き状況はいかがですか? -大木- どの店舗もほとんど埋まっています。今現状(2025年1月時点)だと、すぐに入ることができるのが青山店に1区画、原宿店に2区画のみですね。 吉祥寺店はもう満室で、ありがたいことに、内覧に来てくださった方が、「誰かが出たらすぐに入りたい」と言ってくださっています。 ◆苦労したこと・やりがい -杉原- 大木さん自身が5年やってきて、苦労したことややりがいを感じたってエピソードなどはありますか? -大木- 苦労したことは、青山店のオープン時に通信機器が間に合わないということがありました。発注はしていたんですけれども、半導体不足で機器が間に合わないと言われまして・・・。 青山店は地下階もあるので、Wi-Fiを繋がないと何もできないんです。ポケットWi-Fiとかでつなぐしかないという話になった時が1番ピンチでした。小型の機械なのでみんなで使うと熱くなっちゃうんですけど、機械の前で扇風機を回して冷ましながら、過度な利用にならないように騙し騙し繋がるまで使いました。 通信が繋がらないと予約も取れないし、売上も反映されない。お客様からの連絡も来ないとなってしまうと本当に困ってしまうので、本当にピンチでした。 やりがいとしては、先ほどお話しした給与から7倍の報酬になった話ももちろんなんですけど、 皆さんの話を聞く中で、働く環境が良くなったんだろうなっていう話を聞ける機会がたまにあります。例えば 土日祝日に休めるとか。 通常のサロンだと、企業側が土日祝日休みな分、繁忙日なんですよね。一方で、自分の指名のお客さんが来てくれるとなると、土日休みにすることにもご理解があったりとか、旅行に行けるようになったなどのお話を聞くととても嬉しいです。 あとは、 以前ある店舗の忘年会に呼んでいただいたんですけど、「本当に入ってよかったです!」って言ってくださった時はすごい良かったなと、思わずちょっとうるっと来てしまいました。 美容師さんの人生を変えられるようなサービスになってきたのかなって思った時はすごく嬉しかったですね。 個人的に言うと、自分自身で契約を決められた時も大きかったです。自分自身の手でこの方が未来を想像できる、問題解決ができたということだと思うので、それもやりがいの1つだったかなと思います。   ☆インタビューアー D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太 【The Salons Japan株式会社】 代表者:代表取締役社長/CEO 清水 秀仁 所在地:東京都世田谷区松原2-43-11 キッドアイラックビルヂング 2F 設 立:2018年11月30日 サイト:https://www.thesalons.co/   次回後編のインタビューでは、 ・創業時からの変化 ・資本業務提携後の変化 ・創業者の清水さん・窪島さんについて ・新店舗オープンの状況 ・「ベンチャーエコシステムの実現」に向けて などについてお伺いしています。 後編もぜひご覧ください!
  • INTERVIEW
2025.02.13
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