COLUMN

【グループ会社インタビュー】 株式会社グッド・クルー 堀 哲郎 社長 ~前編~

  • INTERVIEW
  • グループ企業
2025.03.18

D-POPS GROUPでは、現在約23社のグループ会社が仲間となっています。
今回は、ディ・ポップスグループのグループ会社第1号である株式会社グッド・クルーの堀 哲郎 社長へ、インタビューしました。
(こちらのインタビューは、2025年2月に実施しました。)

◆設立の経緯

-杉原-
今回は、グッド・クルーの堀社長にインタビューさせていただきます。宜しくお願い致します!

堀さんは、ディ・ポップスの創業間もない頃から社員として会社を盛り上げてきたと伺っています。グッド・クルーはディ・ポップスグループのグループ会社第1号ですけれども、堀さんはグッド・クルーをご自身で創業されたのでしょうか。それとも設立後にディ・ポップスから移動されたのでしょうか。

-堀-
結論は後者です。グッド・クルー立ち上げの目的は、ディ・ポップスのモバイルショップに人材を供給することと、立地の良い店舗を活かしてモバイル販促イベントを行い、別軸で収益を立てることでした。

誰か適任者がいないか探していたところ、店長時代にモバイルイベントのディレクターをしていた男性をスカウトし、「人材会社を作るけど社長やらない?」と声をかけたのが始まりです。

-杉原-
では設立時は堀さんがお誘いした方が社長だったんですね。
その当時は、堀さんはディ・ポップスのモバイルショップの店長だったんですか?

-堀-
私が入社した当時はモバイルショップの店長でした。(1999~2005年)
私が店長をやっていたモバイル店は、今はもうないお店もあると思いますが、大宮の店舗と、八重洲・小岩・高円寺・渋谷などの新店舗の立ち上げをやりました。

-杉原-
1999年入社なんですね!ディ・ポップスは1998年創業なので、後藤社長が会社を設立されて1年後に入社されたんですね。最古参ということでしょうか?(笑)

-堀-
そうですね。長くいさせてもらってまいす(笑)。

-杉原-
グッド・クルーは新しい業態として設立して、スムーズに立ち上げできたんですか?

-堀-
セールスプロモーション事業は、当時の代表の経験もあってすぐに立ち上がりました。1年後に派遣事業も始まり、売上は3億円ほどまで伸びたものの、その後しばらく停滞。ディ・ポップスにスタッフを送るのが主な目的だったんですよね。

◆社長就任までの経緯

-杉原-
そこから堀さんが社長に就任したのはいつなんですか。

-堀-
2016年の10月です。
もともとディ・ポップスで人事をしていましたが、途中からグッド・クルーでは経営企画や新卒採用、研修、人事評価の仕組みづくりにも関わっていました。当時、人材開発に興味があり、自分のキャリアについても考えていましたね。

特に18~20代前半の就職はうまくいかないことが多く、十分な教育が受けられていないのが原因の一つだと感じていました。ディ・ポップスは採用基準が高く、多くの人を不合格にしていましたが、しっかり育てれば活躍の場を広げられるのではと思っていました。

高校を訪問して気づいたのは、惰性で大学に進学する人が多いこと。アルバイトや職場の上司から学ぶだけでは、せっかくの能力を活かせないまま年齢を重ねてしまう。中途採用でもそういう人が多く、社会人になってからの教育がもっと重要なんじゃないかと考え始めました。一度は起業も考えましたが、そもそも「学ぶ場」とは何かを考え直したんです。

社会人になると家で勉強することは少なくなり、「とりあえず仕事していればいい」となりがち。でも、仕事をしながら学び、自分のキャリアと向き合える環境を作れないかと考えたとき、いろんな職種を体験できることが重要だと気づきました。

最初は営業がいいと思って始めても違ったり、ものづくりを目指しても合わなかったり。僕もメーカーで設計をしていましたが違和感があり、今は全く違う仕事をしています(笑)。だからこそ、実際に体験しながら自分に合う仕事を見つける場が必要だと感じました。

そこで、派遣なら「お試しで働く」ことができると気づいたんです。何をやりたいかわからない人が、いろいろ経験しながら天職を見つける準備期間として活用できる仕組みを作れないかと。

この派遣の仕組みを活かして、グッド・クルーのビジネスをブラッシュアップし、世の中に貢献できる形にしていこうと考えました。

◆グッド・クルーのこれまでについて

-杉原-
そこで挑戦されたんですね。グッド・クルーのこれまでを振り返るといかがでしたか。

-堀-
グッド・クルーの設立が2006年、私がグッド・クルーの代表になってからは8年ほどにはなるのですが、私が2016年に入った当時は売上高10億円規模にまで成長していました。
そこから勢いに乗せて2019年で20億円を突破し、よしこのまま行くぞ!というタイミングの翌年にコロナがあって、セールスプロモーション事業がほぼ無くなりました。この事業の売上高で大体6億円ぐらいあったので、それがほぼ全部吹き飛びました。利益は30%以上減少したので、かなり大きな影響がありました。
そこからの3~4年間っていうのは、もうほんとに地べたを這いつくばる思いでした。
そんな中、会社に残って共に頑張ってくれたメンバーには本当に感謝しかありません。

-杉原-
グループの代表の後藤さんは、”逆風だからリストラしよう”という文化ではないですよね。リストラをせずにどうやって乗り越えたんですか?

-堀-
そうですね。当時は本部メンバーに全部正直に現状の経営状況を話して、一部の方には現場に戻ってもらいました。そこからグループアドバイザーの渡辺さん協力のもとV字回復プロジェクトとして、採用、定着、粗利向上、コストコントロールという4つの軸を据えてやっていきました。

-杉原-
今年度の着地見込みはコロナの頃と比べて、V字回復されたんですか?

-堀-
営業利益自体は、2020年度は赤字でしたので、大体+6000万円ぐらい回復しました。赤字の状態から脱出できたのは大きいかなと思います。

ただ、本当にこの4年間で、原因はコロナだけじゃないなというのを知ったのも大きな収穫でしたね。
完全に私自身の経営力の低さなんだっていうことに気づいたんです。
周りからは「今更?」って言われたんですけど(笑)、すごくそこは実感できたなと思います。

会社の代表として、困難があった時、未来を見据える上で、どういったことを進めるべきなのか、本当の意味で僕たちの会社がやりたいことってなんなのか、尚且つ、ちゃんとビジネスをしっかり継続させないとそもそも社会貢献にならないということにも立ち返りました。

-杉原-
その困難のおかげで鍛えられたんですね。その上でのV字回復中ということですね。

-堀-
はい、働く人たちもグッド・クルーで働きたいという人たちがいるわけで、そもそも会社のMission-Visionを実現するために、その構造をしっかり作っていくということが大事なんだっていうのは、すごく勉強になった4年間ではありました。

2025年度は。2024年である程度形が見えてきて、2025年は、採用強化と利益向上の年として見据える1年となります。

この2年間で強化してきた稼働メンバーたちの定着年数に対する施策の成果が出始めてきました。そのノウハウをベースに事業を加速させていきます。

◆事業概要

-杉原-
ありがとうございます。改めてグッド・クルーの事業概要を簡単にご紹介していただけますか。

-堀-
グッド・クルーは、成長支援型の人材派遣事業を展開しています。現在、売上の70%が人材支援事業、30%が劇場特化型のロビープロモーション事業で、今期から研修事業も立ち上げる予定です。

私たちのミッションは、「働くヒト」と「企業」、双方のニーズを解決し、人づくりを通じて世の中を元気にすること。ビジョンは、環境とチャンスを提供し、自分の人生をコントロールできるようにすること。そして、バリューは、人財価値を高め、魅力的な人材を育成することです。

人材支援では、キャリアプラットフォームを活用し、働きながら学べる環境を提供。主に通信業界で、販売・接客(ドコモショップやauショップ、オンライン接客)、法人営業、営業アシスタント、サポートセンター、採用アシスタント、事務など、経験や希望に応じた職種に配属され、異動も可能な仕組みになっています。

コロナ禍を経て、定着率向上がビジネス成功の鍵だと考え、「成長実感プログラム」を導入しました。自分や他者を知り、キャリアステップを明確にすることで、定着年数が2年から3年に延びました。

この成功をもとに、他社でも活用できるようパッケージ化し、今年6月から本格展開を予定しています。

-杉原-
そういうことで言うと、派遣業が70%ととても大きな比率を占める主力のサービスですけども、人材の採用はどのように獲得されているんですか。

-堀-
まず基本的にこの派遣業界の中でもちょっと特殊で、登録派遣ではなく正社員を雇用して派遣するっていう仕組みをとっています。
なので、しっかり教育したメンバーを派遣できるので人材の質(感情移入能力)及び短期でなく長期で人材を提供できるという部分で差別化を図っています。

採用としては、基本的にはエージェントを使って採用するということを行っておりますが、単価上昇傾向でもありますので、広告媒体やSNSにて採用できるように活用し、ノウハウを蓄積しています。

‐杉原-
最近の採用のトレンドなどはありますか。

‐堀-
最近の採用はSNSが主流になってきていて、スタートアップ企業がインスタ広告で募集をかける例も増えています。グッド・クルーでも活用していますが、AIによるスカウトメールサービスも登場し、採用にもAIが入ってきていると実感します。

だからこそ、良いことばかり並べるのではなく、会社の評判や口コミへの誠実な対応が重要になってきます。ただ、最後に企業の魅力を伝えるのは、やっぱり人間の仕事ですね。

-杉原-
そうですね。単純なコールをかけて、職務経歴をヒアリングして、それをエントリーシートに落とし込んでっていうとこはAIがどんどんやっていく。この人に適した仕事はこういうのがありますよと掲示するのは、AIでもできるけれども、あなたにいかにふさわしいかってサポートするような仕事は人の仕事として残ると思います。

 

☆インタビューアー
D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太

【株式会社 グッド・クルー】
代表者:代表取締役社長 堀 哲郎
所在地:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ32F
設 立:2006年7月10日
サイト:https://www.good-crew.co.jp/

 

次回後編のインタビューでは、
・同業他社に比べて優れているポイント
・「感情移入能力」と「感情移入接客」について
・ディ・ポップスに入社したきっかけ
・ディ・ポップスグループ 代表後藤とのエピソード
・「ベンチャーエコシステムの実現」に向けて
などについてお伺いしています。

後編もぜひご覧ください!

 

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【グループ会社インタビュー】株式会社PlusPass 平井 雄大 社長 ~後編~
D-POPS GROUPでは、現在約24社のグループ会社が仲間となっています。 今回は、2024年3月に新規設立した株式会社PlusPassの平井 雄大 社長へ、インタビューしました。 (こちらのインタビューは、2025年5月に実施しました。) 前編の記事は、こちらからご確認ください。 ◆PlusPass設立後の取り組み -杉原- では、すまっぴーを引き継いで約1年が経ちましたが、事業譲渡後の平井さんなりの工夫や変えたこと、またグループ会社との連携事例などがあれば、教えて下さい。 -平井- ディ・ポップスはどちらかというとリアルで商売をしていて、ユーザーに対しては対面で接客をして、ある意味来てくださったお客様のコンサルティングをしながら、お客様のITリテラシーの向上をサポートさせて頂く事業だとは思っています。 ただ、対社内向けは人材育成企業だと思うんですよね。 最近僕もすまっぴーの今後について考えていて、現時点で思っていることは、人とデジタルを融合させるような支援ができる企業になっていきたいという風に思っています。すまっぴーがデジタル分野に近いので、通信の業界でそれをしっかりとやっていきたいと思ってます。 社会的な課題で考えると、人手不足問題がありますよね。ただ本質的には人はたくさんいて、企業側が理想とする、ちょっと言葉が悪いですけど「使える人」「採用したい人」がいないというのが現状で、割とあぶれてるのが実態だと思っているんです。 要はそこに対しては、スキルや知識が足りないなど、教育の面で解決できることがあるんじゃないかなと思っているので、もっと人にデジタルリテラシーを実装できるような支援ができる企業に最終的にはしていきたいなと思ってます。 グループ会社との連携については、PlusPassとしてはアットマーク・ソリューションの西川さんに大変お世話になっています。事業のことはもちろんですが、インフラの移管なども西川さんに助けていただいたので、どこかでお返ししなきゃなと思ってるぐらいです。そのほかいろんなグループ会社と連携を始めていて、これから動いていくプロジェクトも様々予定しています。 -杉原- 先ほど「すまっぴーは、ユーザーが自分自身にぴったりのプランを選べるようになることを最終ゴールにしています」とおっしゃっていましたが、今後社会に必要なデジタル人材になれるように、自ら新しい領域について学べることを目標にするというのは良いですね。 そのためには、もう少し知見を学べるコンテンツや仕組みなども必要になってくるかと思いますが、何か取り組みをされているのでしょうか。 -平井- 実は少しずつAI領域の整理等を行っていて、すまっぴーの事業にもAIって実装できる範囲が広いのと、使えるようになれば、個人の生産性もかなり上がるので、AI分野の教育もできるようになりたいなと思ってます。 あとは記事コンテンツも増やし始めまして、新規のコンテンツもそうですが、今まである記事のリライトも進めながらコンテンツの充実も図っています。 ◆成長戦略 -杉原- では、長期的な目線でPlusPassの成長戦略を教えて頂けますか。 -平井- 先ほどの話と類似する部分はありますが、すまっぴーは会社を立ち上げるきっかけでしかないと思っています。 ただ譲渡していただいた事業がダメというわけではなく、さらに磨きをかけていける事業だと思ってるのでちゃんと作り込んでいきたいですし、今の時代に合うような体制を作っていきたいなと思っています。要は生産性の高い企業を作っていきたいなと考えています。 じゃあ今後どういう展開したいかというと、先ほどお伝えした通り、人とデジタルを融合させて、国内のデジタルリテラシー向上に貢献できる企業を実現していきたいと考えています。僕はどちらかというとリアルの方で生きてきた人間なので、リアルの事業戦略を持った中でしっかりとクライアントに貢献できるような組織体制を作りたいです。 -杉原- 組織としてはどんな組織をどんな人たちと作っていきたいですか? -平井- まだぼんやりしているところもあるんですけど、まず1つは、自ら新しい領域に行って成長する場を持ちたいのはありますし、僕もその支援をしていきたいというのがあるので、まず成長に対する心意気がある人がいいですね。自分たちのサービス・商品を通して成長した人が、次の人とかその次の人にちゃんと与えられるようになりたいので、自分の成長が世のため人のためになると考えられる人を採用していきたいなと思います。 スキル的には、新しいことに対してヘイトがない人がいいので、今後「AIをやります」とか、「新しいツールを使います」といったときに前向きに捉えられる人とどんどん一緒にやりたいなと思います。 最終的にはディ・ポップスでやっているような、経験もないし素人だけど、PlusPassに入ったらちゃんとスキルがついてパフォーマンスできるというような形にはしたいですね。 ◆冒険旅行や登山について -杉原- ありがとうございます。話は変わりますが、趣味で登山をされていたという話を聞いたことがあります。私も登山が好きなんですが、趣味について教えて頂けますか? -平井- 僕も杉原さんと登山の話がしたいとおもっていたので、嬉しいです。(笑) 登山には大学生の頃にはまりました。当時関西にいたので、滋賀県の伊吹山とか、奈良県と三重県の県境にある大台ヶ原などでしたが、富士山をきっかけに、3000mぐらいの山を選んで登っていました。 登山の思い出は最初にお話しした日本縦断の話ともつながるのですが、日本縦断の時は途中で内定者研修があったので、北海道の稚内から2週間で東京につかなきゃいけなかったんです。 なので宗谷岬からスタートして、函館から大間のところまで船で行って、当時1年前に東日本大震災があったので、南三陸の方をずれて仙台から東京に行く。ここまでを何とか2週間で間に合って内定者研修に参加できました。その研修が富士山登山の研修だったんです。 僕は富士山に登れることを楽しみにしていたんですけど、その日台風で急遽なくなったんですよ。それがとっても悔しくて。 僕は絶対日本一の山に登りたいと思いながら日本縦断をしていたので、そこから自転車で山梨まで行きました。富士山って5合目までバスや車で行って、5合目から登るんですけど、僕らは日本縦断の中で車に乗るのを禁止していたので、0号目まで自転車で行って山に登って8合目で泊まって、山頂に到着しました。それが本格的な3000m超えの登山でしたね。 そこから高い山にはまって、富士山は多分3回ぐらい登っていて、そのあとは長野のアルプスに登ったりしましたね。そこからはちょっとおかしくなっちゃって、スリル系の山に行くようになりました。(笑)ディ・ポップスに入社してから後輩たちもたくさん連れて行きました。 最初に事業部の後輩たちと登山をすると決めたのは、ちょっとメンタルが弱ってしまって、なんかきっかけあげたらこれから伸びるだろうなっていう子たちのために、自分ができることはなんだろうって考えたときに、1つが、後藤さんがよくやってくださっていた、休みの日に新しい商業を一緒にまわって勉強の機会を創ること。もう1つは、登山でメンタルブレイクをやっていくというのをやりました。いろいろと教えを入れながら一緒に登ったら、視界が開けてくる子がたくさんいましたね。 日本縦断は、稚内から沖縄まで完走しました。基本的には野宿で、途中屋根のある家で寝たのはお互いの実家や祖父母の実家など数か所でした。 -杉原- 登山も日本縦断もかなりアクティブですね(笑) 自転車には昔から乗っていたんですか? -平井- 元々高校生の時に、家から高校まで大体自転車で30分ぐらいの距離を通学していました。それで、サッカーの練習試合とかで結構いろんなところに行ったんですが、バスで移動するか、現地で集合するかを選べる高校だったんです。僕はトレーニングの一環で中学生の時から1時間半ぐらいかかる会場まで自転車で毎回行っていたので、高校の練習試合も自転車で行っていました。2時間・3時間ぐらいかかるところにも自転車で行っていましたね。 日本縦断をやりたいと思ったきっかけが、留学した時なんですよね。 カナダにホームステイで留学した時に、日本のことを全然わかってないなっていう反省があって、普段電車とか飛行機で地方は行くけど、ちゃんと見たらどうなんだろうと思ったのがきっかけです。 ◆「ベンチャーエコシステムの実現」に向けて -杉原- やっぱり冒険的な旅とかハードな登山とかが好きな人って、結構ベンチャー企業向きなのかもしれないですね。 さて、D-POPS GROUPでは「ベンチャーエコシステムの実現を目指す」をスローガンにしていますがその目標に共感する部分はどんなところですか?ベンチャーエコシステム作りを意識した上での活動などはありますか? -平井- 僕が今自信を持ってベンチャーエコシステムに貢献できてるかというと、まだまだこれからだなというのはあるんですけど、ただ本当に後藤さんにめちゃくちゃ育てていただいた恩はいっぱいあるので、その後藤さんからのイムズの継承者としては、ディ・ポップスとしてはもちろん、PlusPassとしてもベンチャーエコシステムにしっかりと貢献できるような会社に早くしたいなと常に思っています。 あと後藤さんからの指導は、会社に対する指導はもちろんありますが、やっぱり人としての指導が1番根幹で中心にあるので、人間性をとにかく磨いて、世の中の人にしっかりと貢献しなきゃいけないなというのはあります。 なので、今やれていることがあるとすれば、例えば、代理店さんや、PlusPassのお客さんとなどに対して、ベンチャーエコシステムにあるリソースにつないだり、逆にベンチャーエコシステム側にもベネフィットがあるような案件があればつないだりなどができるかなと考えています。 商談をする時も、新しいお客さんに会うときも、毎回「この人のためになることはなんだろう」というのを考えながら商談していて、その時はディ・ポップスとPlusPassだけじゃなくて、ディ・ポップスグループが持ってる商材やサービスがちゃんと頭に入ってる状態でお客さんとリレーションをとるようにしていますね。 自分自身で課題だなと思っているのは、ベンチャーエコシステムの一環で行っている投資会社説明会にも出させていただいたときに、グループ会社や投資会社についてもっと勉強しないとなってすごく思ったので、もっと積極的にベンチャーエコシステムの仲間について頭に入れてより貢献したいなと思っています。 ◆5年後の理想の姿 -杉原- それでは、平井社長及びPlus Pass社の5年後の理想の姿とは? -平井- すまっぴーの事業はしっかりと推進させて、今僕が考えていることは完成させたいなと思ってます。 もう1つ解像度を上げてやらなきゃいけないなと思ってるのは、さっきお伝えした方針の、人とデジタルを融合させて貢献するというところは、どちらかというと新規の事業に当てはまるので、新規事業を進めていくためにも人を雇用して体制を作り事業を推進していきたいです。 -杉原- それに向けての課題はありますか? -平井- 大きく2つなんですけど、戦略の解像度をしっかりと上げることと、投資できる利益を既存事業をベースにしっかりと上げることのこの2点がしっかりできないと次に進めないと思ってるので、まずはこの2点を進めていきます。 ◆ホームページを訪問した読者に向けて一言 -杉原- 最後に、このHPを訪問した読者の方に一言お願いします。 -平井- 新卒の方も、ベンチャーエコシステムに興味がある方も含めてにはなりますが、ディ・ポップスグループって後藤社長を中心に、本当に他にはない事業体を作ろうとしていて、世の中一般的にあるグループ体の親会社とは全く違う形なんですね。組織としてめちゃくちゃユニークだなと思ってます。 ディ・ポップスグループに来ていただくとわかると思うんですけど、個人の裁量が大きいので、傘下に入ったからデメリットがあるってことは逆にほとんどないのかなと感じています。ぜひ挑戦という意味でディ・ポップスグループに入っていただける方がいらっしゃるんだったら、一緒にベンチャーエコシステムの成長に貢献していきたいですし、むしろたくさん学ばせていただきたいなという風に考えています。 新卒の方たちに対しては、僕は10年やっててよかったなって本当に思っています。3年などの短い期間で企業を判断する方も多いかもしれないですけど、10年いたからこそ厳しく指導してもらった経験も自分の身になっています。会社に所属する時間軸を、世の中一般的な3年~5年とかじゃなくて、10年以上所属していて良かったなと感じる体験って絶対できると思うので、その努力ができる人たちが集まってくれるといいなっていう風に思います。 ☆インタビューアー D-POPS GROUP アドバイザー 杉原 眼太   【株式会社PlusPass】 代表者:代表取締役 平井 雄大 所在地:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ32F 設 立:2024年3月1日 U R L:https://plus-pass.com/
  • INTERVIEW
  • グループ企業
2025.07.08
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