COLUMN

年末のご挨拶

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2024.12.26

師走の候、今年も残すところあと僅かとなりました。
今年も1年を通して、「ベンチャーエコシステムを実現する」というビジョンに向けて、グループの仲間と共に最大限の挑戦をして参りました。

1998年の創業から、100億企業を実現するまでは、祖業の2社に経営資源を集中し事業を拡大して参りましたが、20周年を機に、本格的なグループ会社経営に移行し、さらにその後は、「ベンチャーエコシステムを創造すること」(エコシステム経営)に全ての力を注ぎ、現在は、グループ会社23社、投資会社30社体制となりました。やっと今、ベンチャーエコシステムの実現というビジョンのスタートラインに立ったと思っています。

ベンチャー企業の経営は一般的にリスクと表裏一体と言われていますが、ベンチャーエコシステムとして、協力体制を整え、様々なリスクポートフォリオを確立することで、互いに守り合い支援し合うことで、毎年殆どのグループ企業が黒字を堅持しながら力強く成長しており、大変嬉しく思っております。まさに各グループ会社の社長筆頭に、一人一人のメンバーの日々の努力と成長の賜物だと言えます。

これからさらに志やポテンシャルの高い起業家や経営者、そして我々が注力すべきフィールドで高度なビジネスモデルを確立しているベンチャー企業に仲間になって頂き、5年以内に今の倍の規模のグループ体へと進化させると同時に、グループ企業以外にも、様々な形で支援を行い、真の意味で、ベンチャー支援のプラットフォーム(=ベンチャーエコシステム)を実現することで、社会に貢献して参ります。

この1年間で、新会社の設立、CVC、M&A、資本業務提携により、新たな仲間が10社加わりました。またグループを支援する顧問やアドバイザー陣も、プロフェッショナルなスキルに留まらず、人間性も含め素晴らしい方々が増え、より一層、後方支援する体制が整って参りました。最近では、グループ入りの打診を頂く事も非常に増え、改めて社会にとってベンチャーエコシステムは必要不可欠であることを、日々実感すると同時に、身の引き締まる思いが致します。次世代の若者、さらにその先の世代の若者が挑戦出来る、そして挑戦し易い環境やステージをより一層整えることで、「挑戦するカルチャー」を世の中に広め、「懐の深い社会の実現」を目指して参りたいと思います。

また、今年はこどもたちと共に歩む会を通して、全国の児童心理治療施設27カ所に寄付を行うことが出来ました。またその他にも、ライツオンチルドレンやボンドプロジェクト、千本財団など合計7カ所の児童養護施設や団体を支援させて頂きました。今後もより一層、未来の日本を担う子供達の支援を強化して参りたいと思います。
CSR活動への取り組みについて(2024年度)

引き続き、D-POPS GROUP、そしてベンチャーエコシステムの仲間と共に、高い志と大きなビジョンで尽力してまいりますので、変わらぬご支援、ご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。何よりもしっかりと業績を上げながら、より多くの雇用を生み出し、より多くの納税をしていくことで、社会に貢献して参ります。

益々の皆様の繁栄を心より祈念しております。良い年をお迎えください。

D-POPS GROUP 代表取締役 後藤和寛

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会長の千本が、フロリダ大学で祝辞スピーチを行いました!
弊社の会長である千本 倖生が、5月1日にフロリダ大学の博士課程学位記授与式の祝辞スピーチを行いました。 千本は25歳の時に、フルブライト奨学生としてフロリダ大学へ留学し、電子工学の修士・博士(Ph.D.)の学位を取得しました。 未来あるフロリダ大学の学生に向けて、リスクをとることの重要性についてスピーチいたしました。 https://news.ufl.edu/2025/05/doctoral-ceremony-speech/?fbclid=IwY2xjawKOm6VleHRuA2FlbQIxMABicmlkETE2bUtYcE5BMldtaTM4V2xUAR6eVUiZ_6809OzFhN0O2hof0GXnh_D7zacVYurg6aJ0Wr7BXcsKhFNki7_9BQ_aem_Xwc2ax6JOlvX9ot15MbtaQ 【スピーチ内容 日本語訳】 フックス学長、ありがとうございます。 博士課程修了生の皆さん、本日は皆さんの輝かしい功績を称えることを光栄に思います。 履修課程を修了し、研究に打ち込み、学位論文審査に合格したことで、皆さんは思想的リーダー、革新者、そしてクリエイターへと成長しました。 皆さんの研究は、人工知能の発展、重力波の解明、詩への理解の深化、ハリケーン予報の向上、柑橘類のグリーニングの撲滅、そして想像を絶する方法で人類の生活の向上に貢献するでしょう。 世界は皆さんを必要としています。皆さんのアイデア、革新、そして創造力を必要としています。そして、皆さんが今、それらを共有する準備が整ったことを、大変嬉しく思います。 おめでとうございます! 皆さんの中には、私と同じように、故郷や家族から遠く離れて暮らしながら博士号を取得した留学生もいらっしゃるでしょう。子育てをしながら、あるいは高齢の両親の介護をしながら学位を取得した方もいらっしゃるでしょう。皆さんは皆、個人的な困難を乗り越えてここまで来られたのです。 卒業式のスピーチでは、皆さんに励ましの言葉やアドバイスを与えることが求められます。しかし、皆さんの今日の偉業に、私は大きな感銘を受けています。 そこで、アドバイスではなく、私自身の人生で学んだ3つの教訓を皆さんの参考になればと思い、お話ししたいと思います。 私の人生における最初の教訓は、自分を信じ、疑念を抱く人を無視することです。 キャリアの初期には、日本の国営通信事業者であるNTTで安定した職に就いていました。しかし、視野を広げたいと思い、NTTを辞め、フロリダ大学で修士号と博士号を取得しました。 それはリスクのある決断で、同僚たちも疑問を抱きました。 しかし、フロリダ大学で、人生を変える出来事が起こりました。電気工学とコンピュータ工学の優れた教授陣のおかげで、私は起業家精神とリスクを取る意欲を開花させました。そして、NTTに挑戦し、その独占状態を打破するスタートアップ企業を立ち上げるというアイデアを思いつきました。 卒業して日本に帰国してから数年後、私はそのスタートアップ企業を立ち上げる勇気を奮い起こしました。 当時の日本の企業文化は、終身雇用を重視していました。同僚たちは私がスタートアップ企業を立ち上げるなんて狂気の沙汰だと思って、そう言いました。 後にKDDIと改名された私のスタートアップ企業は、日本初の通信系スタートアップ企業となりました。NTTの独占状態に挑戦し、KDDIは時価総額800億ドル、従業員数6万人を超える企業へと成長しました。今日では、日本で2番目に大きな通信会社であり、アメリカのAT&Tに匹敵する存在です。 卒業生の皆さん、皆さんの中には、かつての私のように起業家になる人もいるでしょう。また、学者、科学者、企業経営者、あるいは公職に就く人もいるでしょう。 しかし、皆さんは皆、成功するリーダー、イノベーター、そしてクリエイターになれるのです。 自分を信じ、疑う者を無視しましょう。あなたの大胆さを批判する人たちは、あなたを愚か者と呼ぶかもしれません。しかし、後になって、彼らはあなたを英雄と呼ぶでしょう! 私の人生における二つ目の教訓です。 二つ目の教訓は、他人の言うことに耳を傾け、学び、力を得ることです。 これまでのキャリアの中で、私はしばしば誤解され、時には嘲笑されることもありました。しかし、私を支えてくれた人たちのおかげで、私は粘り強く頑張ることができました。 フロリダ大学を卒業する準備をしていた頃、アメリカの一流企業から魅力的なオファーを数多く受けました。通信事業のスタートアップのアイデアを夢見ていましたが、リスクが大きすぎると感じました。そこで、教授のドン・チャイルダース博士に、素晴らしい企業からオファーを受けたいと伝えました。 博士はこう言いました。「倖生、日本に帰って自分の国に貢献したいと思いませんか?」 チャイルダース博士は、私自身が気づいていなかった、私と私の未来の可能性を見出してくれました。そして、私を信じてくれました。 彼のおかげで、私はアメリカでの安全で平凡な企業生活ではなく、成功した起業家となり、日本で意義深く革新的な影響を与えることができました。 私生活でも励みになりました。 妻のフランシスに、とても快適で安全で、ありきたりな生活を捨てて、小さな会社を立ち上げる覚悟ができたと伝えた時、彼女はきっと嫌な顔をするだろうと思っていました。 しかし、彼女はこう言いました。「自分を信じて。リスクを取って。私はいつもあなたを応援しているわ。」 それは、これまで誰からも受けたことのない最高の励ましでした。卒業生の皆さん、成功への道はシンプルです。必要なのは、私の妻フランシスのようなパートナーを持つことです!パートナーは人生において最も重要な要素です。 ですから、もう一度、私の2つ目の教訓は、あなたを信じてくれるメンターや愛する人を見つけることです。彼らの話に耳を傾け、彼らから学び、彼らに頼りましょう。 この教訓にはもう一つの側面があります。それは、誰かがあなたを必要としている時に、その恩恵を他の人に還元することです。受け取ることばかり考える人ではなく、価値あるアドバイスと安心感を率先して与える人になりましょう。 「否定派」ではなく「賛成派」になりましょう。 私の3つ目、そして最も重要な教訓です。リスクを負いましょう。リスクを取ることは、あなた自身と世界にとって有益です。 私は、大きな成功のチャンスを見出したからこそ、KDDIを設立しました。 しかし同時に、イノベーションを阻害し、消費者の選択肢を制限し、価格を高騰させていたNTTの独占状態を打破したいとも思っていました。 コミュニケーションは、オープンで多様性に富み、可能性に満ち、貧困層や苦境に立たされている人々に寄り添うものであるべきだと信じています。 KDDIは、日本で貧困に苦しむ何百万人もの人々を支援しました。情報格差を埋め、必要な情報通信サービスを提供できない人々に不可欠なサービスを提供しました。企業としての機会を増やすことで、人々の機会も増やしました。収益を向上させることで、人々の生活も向上させました。 KDDIを退社後、私は複数の会社を立ち上げました。そして70歳の時、再生可能エネルギーのスタートアップ企業であるレノバに入社しました。レノバは、日本で先駆的なグリーンエネルギー企業の一つです。 なぜレノバを選んだのか?それは、財務的に優良な企業だったからです。 しかし、太陽光、風力、水力、地熱といった再生可能エネルギーは、私たちの未来の鍵となると信じています。再生可能エネルギーは、貴重な天然資源を枯渇させたり、気候変動を悪化させたりすることなく、増大する電力需要を満たすことができます。それは、地球を守ることを意味します。 私は10年間、レノバの会長を務めました。レノバでの勤務を通して、同社は日本を代表する再生可能エネルギー企業へと成長しました。さらに重要なのは、私たちの活動が化石燃料への依存度を低下させ、環境汚染を削減し、日本のエネルギー自給率の向上に貢献し続けていることです。 卒業生の皆さん、リスクを取ることは、金銭や名声、あるいは個人的な満足感のためだけではありません。社会と人類のよりよい未来を築くためです。社会の暗く苦しむ側面に、新鮮で力強い風を吹き込むことなのです。 なぜ82歳という年齢でリスクを取り続けるのでしょうか? それは、私をワクワクさせるからです。 たとえ失敗しても、新しいものを作ることが不可欠だと感じるからです。自分の肺を使って、世界に新鮮でより健全な空気を届けているのです。 つまるところ、私はより良い世界のためにリスクを取っています。社会に革命的な変化をもたらしたいのです。 卒業生の皆さん、博士号やその他の最終学位は、皆さんにとって価値のあるものです!皆さんは、聴覚学から動物学に至るまで、様々な分野で重要な貢献者となるでしょう。ビジネスマン、学者、公共政策の専門家、産業界のプロジェクトマネージャー、NGOのソーシャルワーカーなど、様々な分野で活躍するでしょう。 どんな道を歩むにせよ、皆さんには、世界をより良くするための大胆なアイデアを追求し、リーダーとなるためのツール、ネットワーク、そしてマインドセットが備わっています。 アイデアを追求してください。疑念を抱く人は無視してください。信じる人たちに囲まれ、彼らの話に耳を傾け、学び、頼ってください。 「否定派」ではなく「肯定派」になりましょう。 そして何よりも、リスクを恐れないでください。あなたのリスクは、他者、そして最終的にはあなた自身の利益になります。 未来は「待つ」ものではありません。「創造する」ものです。博士課程修了者の皆さん、私は心から、皆さんがより良い未来を創造してくれると信じています。 ありがとうございます。おめでとうございます。そして、頑張れゲイターズ! おめでとうございます!本当に誇りに思います!頑張ってください! 2025年5月1日(木)午前9時 スティーブン・C・オコンネル・センター フロリダ大学 アメリカ合衆国フロリダ州ゲインズビル
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2025.06.03
D-POPS GROUPのCVC投資活動について~エコシステムの仲間探し~
ディ・ポップスグループでは、ベンチャーエコシステムを、「共通のアイデンティティと理念の元に集まり、革新性の高い事業モデルにより、社会課題解決に挑戦し続ける企業群の集合体を支える、成長と永続のためのプラットフォームのこと」と捉え、その理想の形の実現に向けて日々挑戦と努力を続けています。 ※詳しくはこちらをお読みください。「ベンチャーエコシステムとは?」 その活動の一貫として、年間で産み出された利益を元手に、ベンチャー企業への支援、すなわちCVC投資活動を行っています。以下、その活動についてご説明致します。 1. 投資基準 多くの事業会社がCVC投資活動を行っていますが、一般的にはその利益への貢献や投資先の成功確率は低いものです。ただ、当グループとしては、単なる利益追求のための投資ではなく、エコシステムの仲間作りである事と、20社以上の事業会社から構成されるグループ(投資会社を含めると50社以上のグループ)と共に成長する事を重視して基本方針を立て、それに基づいた活動をしています。 (1)事業領域 ①「リアルビジネス x テクノロジー x グループシナジー」そして何よりもその土台となる「x ヒト」これらの要素が複数あることを大切にしています。 グループの祖業が、携帯ショップ事業やそこから派生した人材ビジネス、そしてさらにソリューション事業、テクノロジー事業と発展してきたため、当グループでは祖業であるリアル、つまり実店舗や土地に関わり形ある物を扱うというような経済活動に、他社にはない強みを持っています。AIがどれだけ普及しても、最後のチューニング部分は人が必要です。むしろ未来は人間力がより重要になってくるでしょう。AIはあくまでも人の能力を最大限に活かすツールであると考え、人を活かす取り組みを応援したいと考えています。そして最後に、それらのベースにはテクノロジーを活用していることを重視しています。 これら全てが揃う必要はありませんが、複数ある、もしくはこのいずれかに強烈な強みがあるかどうかを、まず最初に確認しております。 ②ICT・DX領域に注力していることが望ましい 必須条件ではありませんが、グループ各社とのシナジーの産み出し易さを考慮すると、情報通信業に関連する事業、DX領域に取り組んでいる企業であれば、知見の共有やグループ内での協業、そして、タッグを組んで営業活動をするといったシナジーが期待できます。 ③取り組むべき社会課題であるか、また市場成長性の高さ 当グループは、”企業は社会の公器である”と考え、ただ儲かりさえすればいい、という考え方でビジネスを行っていません。それが本当に取り組むべき社会課題なのかどうかは重要な検討項目になります。また、その市場が成長しているかどうか、その成長領域の中で対象企業の競争優位性が明確にあるか、は当然のこととして検討の対象となります。 (2)理想とする創業者像 エコシステムの成長のためには、多様性はもちろん重要ですが、多様性を尊重しつつも、外してはいけない「人物像」というものがあります。D-POPS GROUPでは、投資対象企業の創業者と経営陣の方々が、次のような人物像であるかどうかを、仲間に入って頂く上で、重要な判断材料としています。 ①社会貢献意識、社会を変革する志の高い起業家 ②何事にも挑戦する、アントレプレナー精神がある ③誠実、謙虚、感謝、正直、倹約、粘り強さ、という姿勢 (3)ステージとモデル 一般的なVCファンドが明確に規定する、資金調達のステージや事業モデルには強い拘りはありません。シードからシリーズA、B、そしてレイターまで、幅広く支援しています。また、B2CかB2Bかについても、グループ内にはいずれのモデルの企業もあり、またアドバイザー陣も様々な経験を積んできているので、希望に応じて伴走することが可能です。 ただ一つモデルに関して拘りがあるとすれば、ストック型の収益モデルであり、尚且つプラットフォーム型のビジネスモデルであるかどうかはチェックさせて頂いています。グループの、人を大切にする、顧客との長期的な関係作りを重視する文化、そしてエコシステム全体の安定成長のためには、積み上げ式 且つ プラットフォーム型の事業モデルであることが望ましいと考えているからです。 2. 2024年度の投資実績 2024年以前からもディ・ポップスグループではCVC投資活動を行ってきましたが、特に2024年度からは、投資委員会を設け、この投資方針に準ずる形で活動を進めています。すなわち、全ての候補企業につき、投資委員会で審議をし、全員一致した場合のみ代表取締役に申請をし、適切なデューデリジェンスを実施し、全て合格となった場合のみ、出資契約を締結する、というプロセスを踏みました。その結果、2024年度は以下の8社のベンチャー企業に出資を実施しました。(2024年3月~2025年2月末) ①(株)フラクトライト https://fluctlight.ai/ 「人々の豊かな暮らしを実現するために、AIをつかった便利なサービスを開発し、日本の人材不足を解決します」を社是とし、生成AI技術を用いた新サービスの開発に取り組んでいます。 ②The Salons Japan(株)(※資本業務提携) https://www.thesalons.co/ 「美容師に、真の独立を」を社是とし、完全個室美容モール『THE SALONS』を展開・運営する、正にリアルなビジネスであり、また専門スキルを持つ人を応援する企業です。 ③Adora(株) https://www.kodomamo.com/ AIを活用したペアレンタルコントロールアプリ「コドマモ」の開発及び運営を行うベンチャー企業で、子供を守る、AIを駆使している、という点で投資方針に合致しました。 ④クロスロケーションズ(株) https://www.x-locations.com/ 「多種多様な位置情報や空間情報を意味のあるかたちで結合・解析・可視化し、誰でも活用できるようにすること」を掲げ、既に多くの顧客を抱え、投資基準にも合致しました。 ⑤(株)Lezily https://corp.lezily.com/ 「脱”気合いと根性”を目指した日本初のメンタル版パーソナルトレーニング」により、世の中からメンタル不調者を無くす事を目指しています。人を大切にする想いに共感しました。 ⑥(株)BLUEISH https://www.blueish.co.jp/ 「AIで未来を創造し、ビジネスの可能性を無限に広げる」を理念に掲げ、業務プロセスの効率化を支援します。経営陣の人柄とAIに関する知見の深さに惹かれ出資を決めました。 ⑦(株)Payke https://payke.co.jp/ 訪日外国人向けショッピングサポートアプリ「Payke」の開発・運営を行う企業。そのアプリは最も訪日外国人に使われているアプリの一つで正にリアルと人を象徴する事業です。 ⑧(株)ワークポート https://www.workport.co.jp/ 「限りなく誠実に、極めて合理的に。人と企業をありたい未来へつなぐ。」をパーパスに掲げる人材紹介・育成の企業です。”働く人の頼れる港”作りを応援します。 これまでの投資ポートフォリオ企業はこちらをご覧ください。 https://d-pops-group.co.jp/group/ https://d-pops-group.co.jp/press-release/ 3. 出資後の伴走活動 当グループのCVC活動においては、特に出資先への伴走、すなわち事業運営のサポートを大事にしています。ほんの一端ですが、そのような伴走活動の一部をご紹介します。 (1)グループ会社での試験的導入 Lezily社、クロスロケーションズ社、BLUEISH社のサービス・商品をグループ会社の一部でテスト利用させていただき、その使用感のフィードバックをしたり、営業開拓先のヒントを得たりして、協業の準備をしました。 (2)グループ会社との協業 Adora社とはディ・ポップスが運営するTOP1ショップ全店で契約取次をする他、グループのアドバンサーの支援により、全国のキャリアショップや量販店スマホショップでの取り扱いの交渉をしています。また、BLUEISH社とは、グループのA社とB社とで新ソリューションを開発する取り組みも行っています。 (3)新規顧客と協業先の開拓 ほぼ全ての投資先に関して、その新規顧客候補となる企業や、代理店候補となる大手企業をご紹介してきました。アドバイザー陣の幅広い人脈と、エコシステム内で同じ社会課題に取り組む企業があるおかげで、比較的スムーズにお繋ぎ活動が進んでいます。 (4)その他経営相談 一見するとシナジーが無さそうに見えるThe Salons Japan社ですが、その店舗(美容モール)の開拓とサブリースモデルは、正に不動産業です。そしてディ・ポップスが行ってきた携帯ショップ網の拡大も同じく不動産業とも言えます。その経営者同士の定期的な壁打ちがブランド力を高める店舗開発に活かされています。 このようにして、ベンチャー企業にはやや足りない、人的リソース、顧客基盤、組織力、人脈、経験といったものを注ぐことで、新たにエコシステムの仲間入りした企業の支援に心血を注いでいます。ディ・ポップスグループのCVC投資活動では、資金支援だけでなく、むしろそれ以上に、この伴走活動を重視しています。 4. 未来構想 「ベンチャーエコシステムとは?」のコラム記事で記載したように、ディ・ポップスグループでは、エコシステム内でのコラボレーションや、学び合いと助け合いをとても大事にしています。その具現化として、最近では次のような活動も始めました。 (1)事業紹介&懇親会イベント 新たに出資したスタートアップの創業者の方に登壇いただき、その事業説明と質疑応答のイベント、それに続く夜の懇親会、というパッケージを始めました。当グループの各社のリーダー達は、アントレプレナー精神に溢れる人ばかりなので、躍進中のベンチャーのモデル、凄まじい苦境を乗り越えた逸話、個性豊かな起業家達の話は大いに興味を持ちます。彼らの話から刺激を受け、また、良い質問により新しいアイデアの種をお互いに見つける、良いきっかけとなりました。そして夜は居酒屋に移り、参加者皆で囲んで更に質問責めとなり(笑)、二度盛り上がりました。 これまでにBLUEISH社の為藤社長とPayke社の古田社長にご登壇いただきましたが、できればこのような勉強会を毎月一回程度開催していき、数多くのエコシステム内の企業に登壇して頂き、様々な軸で勉強会を開いていきたいと考えています。 また、エコシステム全体が成長し永続するための施策として、出資比率に関わらず、将来的には以下のような活動も加えていきたいと考えます。 (2)交流 CxOやエンジニア、マーケターなど、異なる企業の同じ立場や職種のメンバー同士で人材の交流や情報交換を行い、刺激し合う。エコシステム内での短期留学や出向、そして人材の転籍なども可能な仕組み作りをしていきたいと考えます。 (3)互助 経理部門や営業部門など、ノウハウの伝授と吸収目的、また、新チャネルや新システムの立ち上げ期など、一時的に企業Aで人員が不足する時に、その時期に人員に余裕がある企業Bから人材を送り、レスキューをすることもあります。企業Bが同じ状況になった時には、企業Cがヘルプ要員を送り込む、”お互い様”な関係が、エコシステム内では成り立ちます。 (4)OB・OG いずれグループ内には、上場や前向きな事業譲渡によりexitに成功する経営者も現われるでしょう。中にはその会社を卒業するメンバーもいます。しかし、企業理念や誠実・謙虚・感謝といった人としての理念が一致していればこそ、卒業してもOB・OGは共通の仲間です。先ほどの勉強会に講師として登壇してもらったり、成績が振るわない企業の再建に一時的な代打経営者として取り組んでもらうなどができます。 —- 以上、(株)ディ・ポップスグループが取り組むベンチャーエコシステムを実現する活動の一環として、CVC投資活動のその方針と2024年度の実績について、簡単にご紹介させていただきました。 これからもご支援、応援の程よろしくお願いします。 D-POPS GROUP アドバイザー 杉原眼太
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2025.05.12
デジタルポスティングがもたらす日本社会への貢献とは?
ディ・ポップスグループは、「リアルビジネス × テクノロジー × グループシナジー」を掛け合わせた事業展開をしている会社の集合体で、100年後も社会から必要とされ続けるベンチャーエコシステムの実現を目指しています。 今回は、その中でも最初に掲げている「リアルビジネス × テクノロジー」の分野で当社の出資先であるクロスロケーションズやPaykeの人流データ分析プラットフォーム 及び スマホの位置情報データを活用した「デジタルポスティング」の可能性について書いていきたいと思います。 デジタルポスティングとは従来の紙媒体を用いた広告配信をデジタル技術に置き換えたものであり、ターゲティング精度や効果測定能力を飛躍的に向上させる広告手法です。 1.デジタルポスティングの概要 デジタルポスティングは、位置情報、行動履歴、購買データなどのデジタルデータを活用し、特定のターゲット層にパーソナライズされた広告を配信する仕組みです。この手法は、企業が顧客との接点を最適化し、ROI(投資対効果)を最大化するための重要なツールとなっています。 2.戦略的意義 ①ターゲティングの精緻化 デジタルポスティングでは、AIやデータ分析技術を駆使して顧客セグメントを細分化し、適切なタイミングで適切なメッセージを届けることが可能です。これにより、従来の一律的な広告配信から脱却し、顧客体験の質を向上させます。 ②オペレーショナル効率の向上 紙媒体や人的リソースへの依存が減少し、広告運用コストが削減されます。また、リアルタイムで配信状況や効果測定が可能なため、PDCAサイクルを迅速に回すことができます。 ③競争優位性の構築 デジタルポスティングは単なる広告手法ではなく、企業全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として位置付けられます。これにより、顧客理解を深め、新たな収益モデルや事業機会を創出することが可能です。 3.実装における課題と成功要因 ①課題 データプライバシーへの配慮や社内人材のスキル不足が障壁となる場合があります。 ②成功要因 「コアテクノロジー近代化」や「データ主導型意思決定」の推進が鍵です。 デジタルポスティングは単なる技術導入ではなく、企業全体の競争力強化につながる戦略的アプローチです。その実現には、高度なデータ活用能力と組織変革が不可欠です。 4.ターゲティング精度とROIの向上 データやAI技術を活用し、顧客セグメントに基づいた精緻なターゲティングが可能となり、広告効果を最大化します。効果測定が容易であり、広告投資対効果(ROI)の向上が期待できます。 5.組織変革と競争優位性の確立 デジタルポスティングは単なる広告手法ではなく、企業全体のデジタル変革を加速させるツールとして位置付けられています。経営層から現場まで全社的な変革を支援し、クライアント企業が競争優位性を確立することを目指しています。 6.デジタルポスティングを導入する効果 ①顧客体験の向上と収益増加 デジタルポスティングを活用することで、顧客ジャーニーを再構築し、パーソナライズされた広告配信が可能になります。これにより、顧客満足度が向上します。 ②コスト削減と効率化 紙媒体や人的リソースへの依存を減らし、広告運用コストを削減できます。また、プロセスの自動化により、運用効率が大幅に向上します。 ③データ活用による意思決定の強化 デジタルポスティングでは、膨大なデータを分析し、ターゲット層の行動やニーズを深く理解することで、戦略的なマーケティングが可能です。 7.持続可能性の向上 紙媒体を使用しないため環境負荷が軽減され、企業のESG(環境・社会・ガバナンス)目標達成にも寄与します。これらの利益により、デジタルポスティングは企業の成長と持続的競争力強化において重要な役割を果たします。 8.最後に 私たちの暮らしは、日々進化を遂げています。その中で、「デジタルポスティング」という新しい形の情報発信が、私たちの生活をより豊かで便利に、そして何よりも幸せにしてくれる存在として注目されています。この技術は、単なる広告手法の進化にとどまらず、人と人、人と地域、そして人と未来をつなぐ架け橋となる可能性を秘めています。 ①人々の時間を大切にする 忙しい毎日の中で、私たちは限られた時間をどう使うかに悩むことが多いものです。デジタルポスティングは、必要な情報を的確に、そしてタイムリーに届けることで、無駄な時間を省きます。例えば、自分が住む地域のイベント情報やお得なキャンペーンがスマートフォンやデジタルサイネージを通じて瞬時に届く。これにより、わざわざ探し回る手間もなくなり、その分、大切な人との時間や自分自身のための時間を確保できます。 ②地域とのつながりを深める デジタルポスティングは、単なる情報発信ではありません。それは地域社会とのつながりを深める「絆」のようなものです。地元のお店やイベント情報が身近に届くことで、「こんな素敵なお店があったんだ」「こんなイベントが開催されているんだ」と新しい発見が生まれます。それはまるで、自分の街がもっと好きになり、もっと誇らしく思えるような感覚です。地域全体が活気づき、人々の心も温かくなる。そんな未来が広がっています。 ③環境にも優しい選択肢 従来の紙媒体によるポスティングは、多くの資源を必要とし、その廃棄物も課題となっていました。しかしデジタルポスティングは、環境負荷を大幅に軽減します。「地球に優しい選択」をすることで、私たち一人ひとりが未来の子どもたちへ美しい地球を残す一助となる。それは小さな行動かもしれませんが、大きな幸福へとつながる一歩です。 ④人生を彩る「偶然」の出会い デジタルポスティングには、「偶然」という魔法があります。普段気づかなかった情報や、新しい趣味、新しい友人との出会い。それらはすべて、この技術によって生まれる可能性です。一見何気ない情報でも、それが誰かの人生を変えるきっかけになることだってあるでしょう。「あの日あの場所で見た情報のおかげで今がある」そんな感動的なストーリーが、これから世界中で生まれていくはずです。 ⑤幸せと便利さが共存する社会へ デジタルポスティングは、人々の日常を少しずつ変えながら、大きな幸福感をもたらします。それはただ便利さだけではなく、人々の心に寄り添い、新しい価値観やつながりを提供するものです。この技術によって、一人ひとりが自分らしく輝ける社会、誰もが笑顔で暮らせる未来が実現するでしょう。 私たちの生活にそっと寄り添いながら、大きな変革をもたらすデジタルポスティング。その可能性は無限大です。そしてそれは、私たち自身が幸せになるだけでなく、次世代へと続く「幸せのバトン」を渡していく道しるべとなります。この新しい技術によって描かれる未来には、人々の笑顔と希望があふれていることでしょう。 D-POPS GROUP アドバイザー S.S
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2025.04.23
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